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授業科目名
担当教員
ユーザ中心設計学特論
郷 健太郎/小俣 昌樹/木下 雄一朗
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
GTK508 2 (未登録) 1 前期 I
[概要と目標]
本授業では,システムや製品,サービスの開発において,ユーザの利用状況や要求にあわせて設計する方法論を説明する.第1部では,ユーザ中心設計の全体像と歴史的な諸問題について概説し,設計プロセスの考え方を説明する.特に解決案をサービスとして実現する方法を扱う.第2部では,人間の感性(イメージ)をモノやサービスの設計に活用する「感性工学」の手法について説明する.特に感性評価手法や感性評価データの分析手法を扱う.第3部では,人間の感覚の生理的特性に基づいたユーザインタフェースの設計について説明する.
なお,本授業はコンピュータ理工学コースのディプロマポリシーで定めた専門知識・技術(D1)に対応する.
[到達目標]
1.ユーザ中心設計と諸問題について,全体像及び設計プロセスの重要性を説明できる.
2.感性工学手法における設計プロセスについて理解したうえで,感性データを分析して活用できる.
3.人間の感覚の生理的特性を理解したうえで,それに基づくインタフェース設計の重要性を説明できる.
[必要知識・準備]
・学部でヒューマンコンピュータインタラクションに相当する単位を修得していることが望ましい.
・統計学,線形代数学に関する基礎的な知識を有していることが望ましい.
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %達成目標1の理解度と達成目標3の理解度(60%),および達成目標2の理解度(40%)を評価する. 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. Yvonne Rogers, Helen Sharp, and Jenny Preece, Interaction Design: Beyond Human-Computer Interaction (3rd Edition), Wiley, ISBN:0470665769
  2. 長沢 伸也, 神田 太樹(編), 数理的感性工学の基礎―感性商品開発へのアプローチ, 海文堂出版, ISBN:4303723940
  3. Tom Tullis, Bill Albert, Measuring the user experience : collecting, analyzing, and presenting usability metrics : pbk 2nd ed, Morgan Kaufmann, an imprint of Elsevier, ISBN:0124157815,
    (2013年出版)

  4. 日本バーチャルリアリティ学会編, バーチャルリアリティ学, 日本バーチャルリアリティ学会, ISBN:9784904490051,
    (2011年出版)
[講義項目]
<第1部>
第1回:ユーザ中心設計の全体像と歴史(担当 郷 健太郎)
第2回:設計対象と設計プロセス(担当 郷 健太郎)
第3回:サービスデザインのコンセプト(担当 郷 健太郎) 
<第2部>
第4回:感性工学,感性評価手法 (担当 木下 雄一朗)
第5回:感性評価データの分析 1(因子分析) (担当 木下 雄一朗)
第6回:感性評価データの分析 2(感性評価データの可視化) (担当 木下 雄一朗)
第7回:感性評価データの分析 3(数量化理論) (担当 木下 雄一朗)
第8回:感性評価データに基づく製品の設計 (担当 木下 雄一朗)
<第3部>
第9回:ヒトの感覚とインタフェース1(感覚の生理的特性) (担当 小俣 昌樹)
第10回:ヒトの感覚とインタフェース2(入力インタフェース,出力インタフェース) (担当 小俣 昌樹)
第11回:バーチャルリアリティと複合現実感 (担当 小俣 昌樹)
第12回:スマートフォンのインタフェース (担当 小俣 昌樹)
第13回:ユーザビリティテスト (担当 小俣 昌樹)
第14回:IoTのユーザエクスペリエンス (担当 小俣 昌樹)
第15回:メタバースのユーザエクスペリエンス (担当 小俣 昌樹)

本科目は英語対応科目である.学生の履修状況を考慮した上で,授業は日本語,英語のいずれか(あるいは,両方)で実施する.授業を日本語で実施する場合は,英語の資料を配布することによって英語対応とする場合もある.なお,担当教員ごとにその対応方法は異なる.
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
前年度と同様に実施