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授業科目名 科学者倫理
時間割番号 GSC501 A
担当教員名 秋葉 峻介/井上 克枝
開講学期・曜日・時限 前期・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
医工農学総合教育部>修士課程>生命医科学専攻
医工農学総合教育部>修士課程>看護学専攻
<授業の目的>
現代社会では国際的に通用する高い倫理性とリスクに対する適切な対応が研究者に求められている。
本講義では、将来の医学や生命科学研究を担う研究者・技術者および社会医学、健康科学分野の研究成果を医療機関や保健医療行政の現場において実践できる高度専門職業人に求められる職業的倫理を涵養するために、技術者・研究者倫理、生命倫理、科学技術ガバナンス等について講義する。
過去に科学者倫理を問われた国内外の事例を紹介するとともに、適切な研究データの取り扱い方、実験ノートの重要性、科学論文作成上の注意点等の研究不正防止に関わる具体的事項について説明する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医工農学総合教育部向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
M-A共通教養倫理観及び社会性、国際性高度で専門的な知識と能力を有する職業人として求められる法律や研究倫理を深く理解している職業人として必要な法律、研究倫理の理解している
M-B汎用能力専門に根差した科学的思考力現代社会が直面する課題に関するデータについて、様々な研究分野におけるデータ解析手法に精通し活用できる課題解決に研究分野のデータ解析手法に精通し活用できる
M-C論理的コミュニケーションスキル自己の研究の成果を社会に応用し、役立つよう、社会に積極的に還元するために専門分野を越えて他分野の人たちと論理的なコミュニケーションができる
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
修士
1研究目的設定、結果発表など、研究過程において逸脱してはいけない規範を理解し、説明できるM-A
2適切な研究データの取り扱い方、解析手法等を身につけ、活用できるM-B
3科学や技術と社会の関係、なぜそこに「倫理」や「責任」が求められるかについて理解し、説明できるM-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%小テスト・レポート課題・ディスカッションでの発言内容により、基本的知識が身についたか/研究不正の具体的事例について十分な検討を行えているか確認する
220%各自の研究領域における研究方法等が身についているか各指導教員により確認・評価する
330%小テスト・レポート課題・ディスカッションでの発言内容により、講義内容を理解し、論点を提示・意見を述べられているか確認する
合計100% 
<授業の方法>
原則的に面接授業(講義室において対面で行う授業)の実施形態によって進め、必要な資料があれば毎回配布する。
授業実施形態については各教員が状況に応じて判断し変更することもあるので、随時CNSやMoodleの掲示板等を参照されたい。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
第3回~第4回をeAPRINの受講(各自)、第5回~第7回を各指導教員からの指導によるものとしている。これらについては学務課ならびに各指導教員からの指示に従うこと。
個別の事情等により対面形式での受講が困難な者、また、日本語での受講が困難な者については別途対応を検討するため事前に必ず申し出ること。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 標葉隆馬著, 責任ある科学技術ガバナンス概論, ナカニシヤ出版, ISBN:9784779514845,
    (2020年出版)

  2. 千代豪昭著, 人間の「いのち」を考える : 人類遺伝学、遺伝臨床、生命倫理学の立場から, メディカルドゥ, ISBN:4944157274,
    (2018年出版)

  3. グレゴワール・シャマユー著 ; 加納由起子訳, 人体実験の哲学 : 「卑しい体」がつくる医学、技術、権力の歴史, 明石書店, ISBN:9784750347288,
    (2018年出版)

  4. W.ラフルーア, G.ベーメ, 島薗進編著 ; 中村圭志, 秋山淑子訳, 悪夢の医療史 : 人体実験・軍事技術・先端生命科学, 勁草書房, ISBN:9784326101849,
    (2008年出版)

  5. 日本学術会議, 科学者の行動規範 改訂版(2013年),
    (https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-s168-1.pdf )
<授業計画の概要>
1タイトル科学者倫理とは何か(井上教授)
事前学習
事後学習
事前学習:参考書5にあげた「科学者の行動規範 改訂版」を概観しておく
事後学習:講義資料を振り返り、論点・疑問点を整理する
授業内容科学者の行動規範、実験データの取り扱い、研究不正の具体的な内容等について解説する
2タイトルなぜ「倫理」が求められるのか:近年の事例の検討、研究者の責任について(秋葉講師)
事前学習
事後学習
事前学習:Moodle上にアップされる「補助資料」を事前に読んでおく
事後学習:講義資料を振り返り、論点・疑問点を整理する
授業内容近年の研究不正事例から、研究倫理に関する問題の背景や構造を解説し、ディスカッションを行う
また、科学者・研究者(や研究自体)が社会に対して与える影響を確認し、求められる責任について解説する
3タイトルeAPRIN(受講生が各自e-learningを受講)
事前学習
事後学習
事前学習:第1回、第2回の講義内容を振り返っておく
事後学習:e-learningの内容を整理する
授業内容「責任ある研究行為について」「研究における不正行為」「データの扱い」
4タイトルeAPRIN(受講生が各自e-learningを受講)
事前学習
事後学習
事前学習:第1回、第2回の講義内容を振り返っておく
事後学習:e-learningの内容を整理する
授業内容「オーサーシップ」「盗用」「公的研究費の取扱い」   
5タイトル実験と記録方法(各指導教員)
事前学習
事後学習
事前学習:各自の研究領域における研究方法等を確認しておく
事後学習:指導された内容を整理する
授業内容各指導教員による、各自の研究領域における具体的な研究方法やそれに伴うルール・規範等に関するレクチャー
6タイトル実験と記録方法(各指導教員)
事前学習
事後学習
事前学習:第5回に指導された内容を振り返っておく
事後学習:指導された内容を整理する
授業内容各指導教員による、各自の研究領域における具体的な研究方法やそれに伴うルール・規範等に関するレクチャー
7タイトル実験と記録方法(各指導教員)
事前学習
事後学習
事前学習:第6回に指導された内容を振り返っておく
事後学習:指導された内容を整理する
授業内容各指導教員による、各自の研究領域における具体的な研究方法やそれに伴うルール・規範等に関するレクチャー
8タイトル科学者と社会、あるいは責任:ELSI・RRI・PPIについて、科目全体の総括(秋葉講師)
事前学習
事後学習
事前学習:これまでの講義内容について論点・不明点を確認しておく
事後学習:科目全体の講義内容を整理し、今後の研究活動において適宜参照できるようにする
授業内容科学技術研究に関わる倫理的・法的・社会的課題について整理し、具体的な問題への対応を検討する
研究への市民参加の意義とその重要性について解説する
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
ディスカッションにおいて受講生全員の発言機会を確保する
<備考>
(未登録)