山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 生命科学・医学のデータ解析特論
時間割番号 GLB558
担当教員名 石内 崇士
開講学期・曜日・時限 前期・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
生命科学分野のデータの多くは分子生物学的手法に基づく実験により産生される。そして、そのようなデータを正しく解析し解釈することが生命科学の基盤となる。したがって、本講義ではまずDNA、RNA、タンパク質の性質やそれらの制御に関する基礎的知識を身につけ、その後、どのような分子生物学的手法によりどのようなデータが産生されるのかを理解する。また、これに続くデータ処理の方法論やデータ図示の方法を理解し、実際に生命科学分野の論文で示される図に触れるとともに、一部のデータを実際に自ら解析する。
<到達目標>
生命科学分野のデータがどのようにして産生されるのかについての知識を身につけ、記述する事ができること。
生命科学分野におけるさまざまなデータの種類についての知識を身につけ、記述する事ができること。
データをさまざまな図として表すための知識を身につけ、図の意味を理解する事ができること。
<授業の方法>
オンデマンド型の授業方法を採用する。
場合によってはライブ型(TeamsやZOOM等)の授業に変更する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 20  %講義内容全体の理解度を測る期末テストにより評価する。 
2小テスト/レポート 65  %講義内容の理解度を測る小テスト・レポートにより評価する。 
3受講態度 15  %オンデマンド授業を予定通り受講したかを評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
Microsoft Excel、Wordがインストールされたノート型コンピュータ(WindowsまたはMac)の用意が必須である。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. Bruce Alberts [ほか] 著 ; 青山聖子 [ほか] 翻訳, 細胞の分子生物学 第6版, ニュートンプレス, ISBN:9784315520620,
    (2017年出版)
<授業計画の概要>
本講義では以下の内容を扱う。
・細胞のなりたち、分子生物学におけるセントラルドグマ:
核やオルガネラを含む細胞のなりたちと分子生物学におけるセントラルドグマについての基礎的知識を習得する。
・DNAの性質とシーケンス:
DNAの性質や塩基配列の決定についての基礎的知識を習得する。PCRデータの解釈を正しく行うことができるよう知識を習得する。
・遺伝子研究の手法とデータ解析:
遺伝子クローニングに代表される遺伝子機能の解析手法から、それに関わるデータについての基礎知識を習得する。
・遺伝子操作とデータ解析:
古典的な遺伝子改変の手法からCRISPR-Cas9に代表されるゲノム編集の原理に触れ、それらが関連するデータについての基礎知識を習得する。
・転写、転写制御の原理とデータ解析:
ゲノムに存在する機能的制御配列および転写についての基礎的知識を習得する。
・翻訳の原理とデータ解析:
転写されたRNAが翻訳される過程についての基礎的知識とともに、それらが関連するデータについての知識を習得する。
・遺伝子発現の定量的解析(1):
RNAレベルでの遺伝子発現解析のための方法論について知識を習得する。
・遺伝子発現の定量的解析(2):
RNAレベルでの遺伝子発現について大規模解析するのための方法論について知識を習得する。
主に次世代シーケンサーのデータについての基礎的知識を習得する。
・遺伝子発現制御機構およびエピジェネティクス:
エピゲノム制御を含む転写制御機構についての基礎的知識を習得する。
・遺伝子発現の操作と定量的解析:
タンパク質レベルでの遺伝子発現解析のための方法論について知識を習得する。
・顕微鏡から得られるイメージングデータ:
顕微鏡のしくみやイメージング、光学的データについての基礎的知識を習得する。
・タンパク質発現の定量的解析:
タンパク質レベルでの遺伝子発現解析のための方法論とデータ解釈について知識を習得する。
・遺伝子セットに関するデータ:
個々の遺伝子ではなく、遺伝子をセットとして扱うデータ解析についての基礎的知識を習得する。
・1細胞レベルでのデータ、文献検索と論文読解:
1細胞レベルでのデータについての基礎的知識を習得する。
生命科学分野における文献の検索と論文の読解についての基礎的知識を習得する。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
新規開設科目につき該当しない