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授業科目名 作曲基礎演習I
時間割番号 EEU141
担当教員名 河野 久寿
開講学期・曜日・時限 前期・木・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
音楽の基礎理論のひとつである和声の初歩を、総合和声(音楽之友社)をテキストに用いながら実習する。基礎的段階を徹底的にマスターすることを第一義とする。同時に基礎楽式の研究を行ない、それらを応用して簡単な作編曲を試みる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
B教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1和声の初歩段階を確実に理解し、それを応用して簡単な作編曲ができること。B
2教材に合わせた和声付けをし、それを演奏表現できること。A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%筆記試験、作品提出における理解度、表現力、発想力、応用力、楽譜表記の状態。
250%実習の状況、及び作品発表における演奏表現力。
合計100% 
<授業の方法>
[面接授業]
各項目毎に、概説→実習→発表というかたちで授業をすすめる。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業の性格上、相当量の自宅における実習や制作が必要である。又、段階的な学習の積み重ねが必要なので、できる限り欠席しないように望む。
<テキスト>
  1. 島岡譲 [ほか] 執筆, 総合和声 : 実技・分析・原理 [1], 音楽之友社, ISBN:4276102332,
    (1998年出版)
<参考書>
  1. 芥川也寸志著, 音楽の基礎, 岩波書店, ISBN:9784004140573,
    (2015年出版 岩波新書, 青版795, E57)
<授業計画の概要>
1タイトル和声学習の基礎
事前学習
事後学習
楽典の基礎を確認して授業に臨む。
テキストの譜例をよく弾いておく。
授業内容和声記号、カデンツ、転回位置の概説
2タイトル音楽の終止について
事前学習
事後学習
テキストの終止の項目を読んでおく。
身近な曲の終止を確認する。
授業内容全終止、半終止、偽終止、変終止、ピカルディー終止 について。
3タイトルメロディーの和声付け基礎実習(第2回までの内容による)
事前学習
事後学習
指定したメロディー課題の和声付けを行ってくる。
授業で実施した課題をよく弾く。
授業内容第2回までの内容によるメロディーの和声付けの基礎課題を実習する。
4タイトルメロディーの和声付け応用実習(第2回までの内容による)
事前学習
事後学習
指定したメロディー課題の和声付けを行ってくる。
授業で実施した課題をよく弾いておく。
授業内容第3回の応用問題を実習する、
5タイトル保続音
事前学習
事後学習
身近な曲に使われている保続音の例を見つけてくる。
授業で扱った曲をよく聴いておく。
授業内容トニックベース、ドミナントベースについて学習する。
6タイトルドッペルドミナント、準固有のIV
事前学習
事後学習
サブドミナントの様々な用法を探してくる。
実際に和声として楽譜上に分析結果を書いておく。
授業内容サブドミナント和音の変化和音について学習する。
7タイトルメロディーの和声付け実習(第6回までの内容による)
事前学習
事後学習
指定したメロディー課題の和声付けを行ってくる。
授業で実施した課題をよく弾いておく。
授業内容第6回までの内容によるメロディーの和声付けの課題を実習する。
8タイトル借用和音と転調
事前学習
事後学習
テキストの借用和音と転調の項目を読んでおく。
身近な曲を使って、借用和音と転調を確認しておく。
授業内容副属七と転調の仕組みを理解する。
9タイトルメロディーの和声付け実習(第8回までの内容による)
事前学習
事後学習
指定したメロディー課題の和声付けを行ってくる。
授業で実施した課題をよく弾いておく。
授業内容第8回までの内容によるメロディーの和声付けの課題を実習する。
10タイトル基礎楽式による楽曲の研究/基礎
事前学習
事後学習
ブルグミューラの指定した作品をよく弾いてくる。
授業で分析した曲から和声進行のみを抽出し、楽譜に記しておく。
授業内容2部形式、3部形式による平易な楽曲を分析し、その和声構造を研究する。
11タイトル基礎楽式(2部、3部形式)による楽曲の研究/応用
事前学習
事後学習
指定したブルグミューラの楽曲を分析してくる。
授業で分析した曲から和声進行のみを抽出し、楽譜に記しておく。
授業内容第10回の内容を踏まえ、発展的な楽曲の分析、及びその和声構造を研究する。
12タイトル基礎楽式に基づく創作実習
事前学習
事後学習
第11回で学習した基礎楽式による小曲を作ってくる。
授業でのアドバイスをもとに曲を完成させておく。
授業内容第11回までの学習を踏まえ、実際に2部形式または3部形式の曲を創作する。
13タイトルメロディーの和声付け実習:今までの学習内容を統括して
事前学習
事後学習
指定したメロディー課題の和声付けを行ってくる。
授業で実施した課題をよく弾いておく。
授業内容これまでの学習内容を応用した総合的な和声課題の実習を行う。
14タイトル自由編曲・自由作曲
事前学習
事後学習
自分の好みと関心により、自由に作編曲してくる。
授業でのアドバイスをもとに曲を完成させておく。
授業内容学生それぞれの関心や指向により、自由に作編曲を行う。
15タイトル上記作品の試演と和声付けの評価
事前学習
事後学習
発表に向けてしっかり演奏できるように練習しておく。
お互いの発表を味わいながら、それそれの和声の多様性に触れる。
授業内容第14回で制作した自由編曲・自由作曲を発表しあい、和声進行の学習成果を確認する。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
担当者変更(後任教員が担当)
<備考>
(未登録)