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授業科目名 国語科実践史演習II
時間割番号 EEC249
担当教員名 齋藤 知也
開講学期・曜日・時限 前期・水・I 単位数 2
<対象学生>
2年生以上(2年生で履修することが望ましい。国語教育系の学生は2年生で履修すること。)
<授業の目的>
国語教育の研究と実践の入門演習。戦後の国語教育の研究や実践を論文を読みながら考えていくことにより、国語教育史を把握し、その到達点と課題をふまえて国語科の授業を構想していきたい。同じく前期に開講される中等国語科教育法Ⅰと連動し、後期の国語科授業開発演習Ⅱにおける教材研究の実践につながっていく授業である。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
B教科書にある題材や単元等に応じた教材・資料を開発・作成することができる。
C教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
D取得見込みの教員免許に対応する学習指導要領の活用の仕方を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1戦後の国語教育の歴史の到達点と課題について、説明することができる。A
2国語教育史の到達点と課題とをふまえ、教材研究や教材開発に生かすことができる。B
3国語教育史の到達点と課題とをふまえ、教科書にある題材や単元等に応じた教材・資料の開発に生かすことができる。C
4国語教育史の到達点と課題とをふまえ、小学校・中学校・高等学校の学習指導要領国語を活用することができる。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%「戦後の国語教育の歴史の到達点と課題について、説明することができるか」 演習での発表・発言(50%) /学期末レポート(50%)
220%「国語教育史の到達点と課題とをふまえ、教材研究や教材開発に生かすことができるか。」 演習での発表・発言(50%)/レポート(50%)
320%「国語教育史の到達点と課題とをふまえ、教科書にある題材や単元等に応じた教材・資料の開発に生かすことができるか。」演習での発表・発言(50%) /学期末レポート(50%)
410%「国語教育史の到達点と課題とをふまえ、小学校・中学校・高等学校の学習指導要領国語を活用することができるか。」演習での発表・発言(100%)
合計100% 
<授業の方法>
演習及び講義。発表者はもちろん、受講者全員が事前に配布した資料を熟読し、自分なりの考え方をもって意見交換を行う。また、受講者には2回の演習報告を割り振ることとするので、履修にあたってはそれを前提に考えること。第1回目の授業で、演習担当テーマ及び報告日を決定するので必ず参加すること。なお、形態は、対面授業を基本とする。状況と必要に応じて、Teams、GoogleMeet等の同時双方型リアルタイムオンライン授業あるいはオンデマンドを使うこともある。適宜、MoodleやCNSも活用する。授業形態については、事前にCNS等を通じて履修者に知らせるので、必ず確認すること。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
国語科実践史演習Ⅰと一対になる(違う内容を扱う)。国語教育史についての視野を有し、これからの国語教育のあり方について考える力をもった学生を現場に送り出したい。事前に資料は配付するので、熟読して参加すること。また履修者には、報告を課すので、履修の決定にあたってはそれを前提に考えること。第1回目と第2回目の授業で演習の資料を作成したり、報告担当を決めるので、履修する学生は1回目から必ず参加すること(どうしても事情があって参加できない場合は、必ず、授業開始の前に齋藤までCNSで連絡すること)。履修する場合は、中等国語科教育法Iと共に履修することが望ましい。国語教育系の学生は2年生で履修してほしい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 小学校学習指導要領 解説編
  2. 中学校学習指導要領 解説編
  3. 高等学校学習指導要領 解説編
  4. 田近洵一, 『戦後国語教育問題史 増補版』, 大修館書店
<授業計画の概要>
1タイトルなぜ、国語科実践史が大切なのか。
事前学習
事後学習
「なぜ、国語科実践史を学ぶのか」について、自らの考えを整理し、授業で発表できるようにしておく。
「問題提起「なぜ国語科の実践史が大切なのか」を受けて考えたことを、自分の言葉でまとめる。
授業内容問題提起「なぜ国語科の実践史が大切なのか」」を受け、質疑応答や意見交換に参加し、国語科実践史を学ぶ必要性について、検討する。また、演習に必要な資料を全員で作成する。
2タイトル講義と演習を貫く問題系について
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見及び報告担当回の希望が出せるようにしておく。
「この授業を貫く問題系について」の授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容「この授業を貫く問題系について」の授業を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、講義と演習を貫く問題系について把握し、自らの報告担当を決定する。
3タイトル「学習指導要領の歴史」について
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「学習指導要領の歴史について」の授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容授業を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、学習指導要領の歴史と現在について考察する。
4タイトル「読むことの授業」における現在の論点について
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「読むことの授業」における現在の論点について、授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、「読むことの授業」における現在の論点について考察する。
5タイトル戦後の文学教育の歴史について
事前学習
事後学習
「戦後の文学教育の歴史」について、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
「戦後の文学教育の歴史」についての授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、「戦後の文学教育の歴史」について把握する。
6タイトル「正解到達主義」と「正解到達主義批判」について
事前学習
事後学習
「正解到達主義」と「正解到達主義批判」の授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
「正解到達主義」と「正解到達主義批判」についての授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、国語教育史における「「正解到達主義」と「正解到達主義批判」の問題について考察する。
7タイトル「「主観主義と客観主義」論争について
事前学習
事後学習
「主観主義と客観主義」論争」の授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
「主観主義と客観主義」論争」についての授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、国語教育史における「「主観主義と客観主義」論争」の内容、意義、問題点について考察する。
8タイトル「読者主体」の問題について
事前学習
事後学習
「読者主体」の問題」についての授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
「読者主体」の問題」についての授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、国語教育史における「「読者主体」の問題」の内容、意義、問題点について考察する。
9タイトル「読者論」について
事前学習
事後学習
「読者論について」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。                                                  「読者論について」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、国語教育史における「読者論」の内容、意義、問題点について考察する。
10タイトル「語り論」について
事前学習
事後学習
「語り論について」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。                                                  「語り論について」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、国語教育史における「語り論」の内容、意義、問題点について考察する
11タイトル「他者論」について
事前学習
事後学習
「他者論について」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。                                                  「他者論について」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、国語教育史における「語り論」の内容、意義、問題点について考察する
12タイトル「文学教育と「言葉の教育」の関係」について
事前学習
事後学習
「文学教育と「言葉の教育」の関係について」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。                                                  「文学教育と「言葉の教育」の関係について」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、「文学教育と「言葉の教育」の関係について」」の内容、意義、問題点について考察する。
13タイトル実践史を現在の教材研究に生かすための方法について
事前学習
事後学習
「実践史を現在の教材研究に生かすための方法について」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。                                                  「実践史を現在の教材研究に生かすための方法について」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、「実践史を現在の教材研究に生かすための方法について」」の内容、意義について考察する。
14タイトル実践史を現在の授業構想に生かすための方法について
事前学習
事後学習
「実践史を現在の授業構想に生かすための方法について」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。                                                  「実践史を現在の授業構想に生かすための方法について」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容報告・質疑応答・意見交換に参加し、「実践史を現在の授業構想に生かすための方法について」」の内容、意義について考察する。
15タイトル授業全体を振り返ってのまとめ
事前学習
事後学習
「授業全体を振り返ってのまとめ」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。
「授業全体を振り返ってのまとめ」の授業を受け、授業全体を振り返り、学期末レポートを提出する。
授業内容「授業全体を振り返ってのまとめ」のための質疑応答や意見交換に参加し、授業を通して学んだことや発見したことについて、自らの考えを整理する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
国語科の授業を担当した実務経験がある。授業実践の経験を踏まえ、文学教材の価値を生かした教材研究と授業構想ができる専門性をもった、小学校、中学校、高等学校の国語科教員を育成する。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
演習で報告を担当した学生に、報告内容と一緒に質問事項も出してもらい、その時間のなかで応答していくようにしていく。
<備考>
担当する資料について報告を行うことが、履修の条件となる。1回目の授業で担当する内容と担当日を決定するので、この授業を履修する場合は必ず出席すること。病気等やむをえない事情で欠席するときは、事前に齋藤までCNSメッセージで連絡すること(なお、1回目の授業に欠席した場合、担当内容及び担当日については、決定に従ってもらうことになるので留意すること)