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授業科目名 初等理科実験
時間割番号 EEC146
担当教員名 佐々木 智謙/杉山 雅俊/芹澤 如比古/佃 俊明/宮崎 淳一/長島 礼人/山下 和之/福地 龍郎/小泉 一人/芹澤 和世/森長 久豊/松森 靖夫
開講学期・曜日・時限 前期・水・I-II 単位数 2
<対象学生>
1
<授業の目的>
小学校教員として理科の授業,特に実験の演示と指導が行えるだけの素養を修得する。左記目的のため,物理・化学・生物・地学・理科教育学の5分野に関わる内容の実験をそれぞれ3回,全部で15回行う。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1基本的な実験器具を正しく扱えることができる。A
2実験を通じて観察された自然現象はどのように展開しているか,またその現象がどのような法則に基づいているのかを論理的思考力に基づき説明できる。B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%実験への取り組み姿勢、装置・器具の取り扱い方、安全への配慮、合理的な実験の進め方について受講態度で評価する。
250%小テストやレポートで次の観点で評価する。(1) 実験内容・方法は簡明に説明されているか。(2)実験結果を正しく記録しているか。(3) 得られた結果に対する考察がなされているか。(4) 与えられた課題に対する回答を記しているか。
合計100% 
<授業の方法>
学校教育課程の学生をAからEまでの5班に分ける。各班は次の順番で5分野の実験を行う。
A班:物理-化学-生物-地学-理科教育学, B班:化学-生物-地学-理科教育学-物理, C班:生物-地学-理科教育学-物理-化学,D班:地学-理科教育学-物理-化学-生物, E班:理科教育学-物理-化学-生物-地学。(詳しくは新入生ガイダンスで配布の資料を参照のこと。)
受講生各自は実施した実験のレポートを翌週,提出する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
実験科目なので,欠席や遅刻は理解や進行に支障を来します。全時間出席が単位修得には原則です。また,定刻には実験を開始するので,遅刻をしないようにして下さい。他の実習等による欠席は,原則として考慮しません。第一回の授業に間に合うように,各自が白衣を用意してください。白衣は大学生協で購入できます。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 八杉 龍一 他, 生物学辞典, 岩波, ISBN:4000800876
  2. 若林 徹哉 他, 普及版 やさしい日本の淡水プランクトン図解ハンドブック, 合同出版, ISBN:4772604383
<授業計画の概要>
1タイトル物理
事前学習
事後学習
実験に関する資料を事前にmoodleにアップロードするので、事前学習およびレポートを含めた事後学習に利用してください。事後学習で配布プリント (実験レポート) を仕上げて、次の授業開始時に提出してください。
授業内容(第1週) 色々な器具を用いた測定実習
(第2, 3週) てこの原理と電気と磁気 ~電気モーターと発電機のしくみが分かるまで~
2タイトル化学
事前学習
事後学習
実験に関する資料を事前にmoodleにアップロードするので、事前学習およびレポートを含めた事後学習に利用してください。
授業内容(第1週) 気体の生成と性質
(第2週) 物質の精製 ~物質の三態と蒸留、昇華~
(第3週) 電気を作り出す ~さまざまな電池の原理~
3タイトル生物
事前学習
事後学習
実験に関する資料を事前にmoodleにアップロードあるいは当日配布するので、事前学習およびレポートを含めた事後学習に利用してください。
授業内容(第1週) 身近な木
(第2週) 身近な草
(第3週) 水に棲む小さな生き物
4タイトル地学
事前学習
事後学習
実験に関する資料を事前にmoodleにアップロードあるいは当日配布するので、事前学習あるいはレポートを含めた事後学習に利用してください。
授業内容(第1週)地震波と地震計~地震計のしくみ・震源の求め方~
(第2週)鉱物の観察~鉱物の性質~
(第3週)岩石の観察~堆積岩・火成岩・変成岩~
5タイトル理科教育学
事前学習
事後学習
実験に関する資料を事前にmoodleにアップロードするので、事前学習およびレポートを含めた事後学習に利用してください。
授業内容(第1週) 子どもの学びを支援する実験 (1) 小学校で学習する電気回路
(第2週) 子どもの学びを支援する実験 (2) 月の満ち欠け
(第3週) 子どもの学びを支援する実験 (3) 煮干しの解剖
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
●物理分野の第2,3週の授業では,レクチャーに相当する部分は事前にオンデマンド配信のビデオを聴講してもらい,授業当日は実験(測定)に傾注する方式を採っている.授業評価アンケートの自由記述回答に,ビデオ聴講だけでは電磁誘導の箇所は理解が追い付かなかったとの意見があったので,当該箇所は授業内でも再説明するようにする.
●理科教育学分野:授業評価アンケートの自由記述回答に,意見交流の時間増の要望があった。理科実験に対する受講者の認識を共有するなどの時間確保に努める。
●地学分野:学生との質疑応答の際に,馬鹿にされたと感じた学生が一名いたので,学生への質問の仕方には注意する。
●生物分野:生物では毎回,学内で確認した20種すべてについての分類と特徴に関するレポートを手書きで課しているが,分量が多くて大変だという意見が一部の学生からよせられている。しかし,200万種いる生物の中で,学内に生育しているほんの少数の生物でさえ,学生は全くと言っていいほど知識を有しておらず,小学校の学校現場に出て理科を教えるためには,全く足りていないのが現状である。したがって,事後学習としてレポートを作成している間に,すこしでも自身で振り返りを行って3回の60種については定着に繋げる必要があり,種数を減らすなどの対応は考えられないので,学生のために現状を維持する。
<備考>
(未登録)