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授業科目名 児童期心理学
時間割番号 EEC143
担当教員名 塚越 奈美
開講学期・曜日・時限 後期・月・III 単位数 2
<対象学生>
学校教育課程1年生~4年生
<授業の目的>
児童期にある子どもの発達について心理学的見地から概説する。幼児期から青年期までの発達の基本的な原理を基軸に、児童期にある子どもとそれを取り巻く制度・環境の問題についても理解を深め、児童に対する適切な指導・援助を考えられるようになることを目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門子ども理解子ども理解のために必要な様々な発達理論を習得している。
Bいじめや不登校、特別支援教育などについての基礎的な知識を習得している。
C子どもたちの発達段階や生活年齢を考慮して、適切に接することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1児童期の発達的特徴を説明できること。A
2児童期の子どもに関わる諸問題について、子どもの発達を踏まえて自分なりの考えを述べることができること。B
3獲得した知識に基づいて、児童期の子どもの生活や学習に対する適切な支援について考えることができること。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%期末試験またはレポート。児童期の発達的特徴を理解し、児童の諸問題について自分の言葉で支援の在り方を説明できるかを評価する。
240%小テストまたは小レポート。授業内容を理解し、児童期の子どもに関する理解を深めようとしているかを評価する。
320%受講態度。授業や課題に積極的な姿勢で取り組んでいるかを評価する。
合計100% 
<授業の方法>
面接授業による講義形式を予定していますが、感染症の状況によってはmoodleを用いたオンデマンド型授業を実施します。両者では授業運営方法に違いがあるため、詳細は第1回授業で説明します。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
児童期の子どもの発達を理解し、その教育・発達支援についてともに考えることができる授業にしたいと思います。みなさんの授業へのご協力をお願いいたします。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス、児童期心理学を学ぶ意義
事前学習
事後学習
授業の目的、および実施方法や評価方法について理解しているかを確認する。
授業内容授業の進め方を確認し、児童期心理学を学ぶ意義について説明する。
2タイトルヒトの子の特殊性と発達初期の重要性
事前学習
事後学習
授業前:授業の目的、および実施方法や評価方法について理解しているかを確認する。
授業後:授業を通し、児童理解には乳幼児期の発達理解が必要であることを理解できているかを確認する。
授業内容ポルトマンの学説、養育を引き出す乳児の魅力、発達阻害要因などについて解説する。
3タイトル児童期の心と体(心理学における児童期)
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:乳幼児期と青年期に挟まれた児童期の課題や、第二次性徴が心に及ぼす影響について説明できるかを確認する。
授業内容エリクソンの発達段階理論、第二次性徴と心的発達の関係などについて解説する。
4タイトル児童と教師の関係(1)リーダーシップ
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:小学校教諭に求められるリーダーシップについて、リーダーシップPM理論で説明できるかを確認する。
授業内容児童と教師の関係に関する実態調査を紹介し、小学校教諭に求められるリーダーシップについて解説する。
5タイトル児童と教師の関係(2)教師期待効果
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:教師期待効果等、教師の態度が児童に及ぼす影響について理解できているかを確認する。
授業内容教師期待効果、学力期待に伴う処遇差などについて解説する。
6タイトル児童と教師の関係(3)児童同士の結びつきをつくる
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:学習した知見をもとに、個人としてまた学級運営者として心がけるべきことを自分なりに提示することができる。
授業内容実践報告をもとに、児童と児童を結び付ける教師の役割について考える。
7タイトル認知発達(1)ピアジェの考える発達
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:ピアジェの考える発達について、具体例を用いて説明することができるかを確認する。
授業内容ピアジェの考える発達(学習支援)について解説する。
8タイトル認知的発達(2)認知発達段階理論
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:認知発達段階理論の各時期の特徴と違い(特に、前操作期と具体的操作期)について説明することができるかを確認する。
授業内容認知発達段階理論の各時期の特徴と違いについて解説する。
9タイトル動機づけ(1)学習を支える動機づけと授業の工夫
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:学習にかかわる動機づけの基本的な用語を適切に説明できるかを確認する。
授業内容内発的動機づけや機能的自律など、学習を支える動機づけと支援の在り方について解説する。
10タイトル動機づけ(2)活動が生じない理由
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:学業不振の子どもに対する支援の在り方について、授業内容をもとに考えることができるかを確認する。
授業内容コンピテンスや学習性無力感、帰属理論などについて紹介し、活動が生じない状況にある子どもの心理について解説する。また、学業不振に対する支援の在り方について考える。
11タイトル自他認識の変化(1)自己理解の発達
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:児童期中頃の心理的な変化に伴う諸問題について理解できたかを確認する。
授業内容児童期中頃におとずれる自己理解の発達について、TSTなどを交えて解説する。
12タイトル自他認識の変化(2)揺れやすい心
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:実践報告に登場する子どもの心理について、これまで学んだ心理学的知識をもとに自分なりに推察することができるかを確認する。
授業内容実践報告を視聴し、児童期の心の揺れやすさについて紹介する。
13タイトル自他認識の変化(3)学級・学校集団
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:いじめや差別など、児童を取り巻く諸問題を、心理学的見地から説明することができるかを確認する。
授業内容メタ認知の発達と差別感情、学級・学校集団の関係について解説する。
14タイトル児童期を支える教師の役割
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:認知機能の質的変化が児童の学習や日常生活に及ぼす影響について説明できるかを確認する。
授業内容ヴィゴツキーの最近接発達の領域などについて解説する。
15タイトルまとめと振り
事前学習
事後学習
授業前:先週の内容について復習する。
授業後:小学校教師の役割について、心理学的知識をもとに自分なりの意見を述べられるかを確認する。
授業内容これまでの授業を総括し、子どもとともに育つ伴走者としての教師の役割は何かを考える。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
受講生が予習・復習に取り組めるような工夫をおこないたい。
<備考>
(未登録)