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授業科目名 生涯発達教育心理学
時間割番号 EEC103 B
担当教員名 若本 純子
開講学期・曜日・時限 前期・月・III 単位数 2
<対象学生>
学籍番号 偶数
<授業の目的>
子ども発達に応じた子ども理解の方法として心理学の基礎知識を修得し,教師になった時にどう活用するか,見通しを立てることができる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門他者との協働他者の意見を聴き、理解や協力を得て課題に取り組める。
B子ども理解子ども理解のために必要な様々な発達理論を習得している。
Cいじめや不登校、特別支援教育などについての基礎的な知識を習得している。
D子どもたちの発達段階や生活年齢を考慮して、適切に接することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1子ども理解のための心理学の知識を習得する。B
2学校教育で生じる事象を心理学的視点から考えることができる。C
3発達を考慮して、適切な子ども理解と対応を考えることができる。D
4他者の意見を聴き,理解や協力を得て課題に取り組める。A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%子ども理解に必要な心理学の視点や知識が習得できているか
235%学校教育で生じる事象を心理学的観点から考えることができるか
335%発達を考慮して,適切な子ども理解と対応を考えることができるか
410%協働的に課題に取り組めるか
合計100% 
<授業の方法>
本年度の授業は,対面授業とオンデマンドを併用していく,ハイブリッド方式で行います。どの回にどのような形態で授業を行うかについては,今後の授業の中で担当教員から指示がありますので,それに従って受講してください。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
教育は「教える」だけでなく,子ども自身の「育ち」を支える営みでもあります。心理学を学ぶことで,教育を子どもの視点から見つめることができます。視野の広い,子どもの立場にたって学習指導や生活指導,生徒指導ができる教師になっていただくことがねらいです。
また,学修の進行によって,シラバスの内容が前後したり変更したりする場合があります。ご了承ください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 渡辺弥生著, 子どもの「10歳の壁」とは何か? : 乗りこえるための発達心理学, 光文社, ISBN:9784334036188,
    (2011年出版 光文社新書, 514)

  2. 宮口幸治著, ケーキの切れない非行少年たち, 新潮社, ISBN:9784106108204,
    (2019年出版 新潮新書, 820)

  3. 新井紀子著, AI vs.教科書が読めない子どもたち, 東洋経済新報社, ISBN:9784492762394,
    (2018年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション・教師に心理学は必要か
事前学習
事後学習
興味のある心理学の本に目を通す。指定された課題の実施。
授業内容まずは,なぜ教師をめざす皆さんが心理学を学ぶ必要があるのか,問い直してみましょう
2タイトル心理学における「心の働き」とは?
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容皆さんが日常的に考えている「心」と心理学が対象とする「心」とは違います。では心理学における「心」とは?
3タイトル認知プロセスと脳機能との関連
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容「心」はいま「脳の機能」として考えることが一般的になりつつあります。ヒトの「心」と「脳」とを関連づけて理解しましょう。
4タイトル発達って何ですか?(1) 考える力の発達と学校教育
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容皆さんが発達を学ぶ必要があるのは,学校教育が発達の考え方に則って構築されているからです。その関連を学習指導案などを示しながら解説します。
5タイトル発達って何ですか?(2) 子どもの発達の過程:乳幼児期
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容発達プロセスの最初,乳幼児期について学びます。
6タイトル発達って何ですか?(3) 子どもの発達の過程:児童期~青年期
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容学校にいる間の子どもたちは,児童期,青年期にあたります。その発達の特徴について学びます。
7タイトル発達は遺伝で決まる?環境で決まる?
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容発達は遺伝か環境か。何百年も問い続けられたテーマです。あなたの意見は?発達心理学の考え方は?
8タイトル「考える」を心理学する:ピアジェの認知発達理論との関連
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容「学ぶ」にあたり「考える」は必須です。「考える」を心理学ではどう捉え,どう発達することがわかっているかを学びます。
9タイトル「考える」と認知プロセス
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容ピアジェの古典的発達理論を認知プロセスの発達として捉え直し,子どもの認知発達についての理解を深めます。
10タイトルワーキング・メモリの発達
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容メモリ=記憶ですが,記憶が果たす役割は多岐にわたります。中でも特に「考える」にとって不可欠なワーキング・メモリについて学びます。
11タイトル注意の機能と発達
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容注意attentionは認知過程においてきわめて重要な過程です。その機能について学習場面や日常場面と関連づけながら学びます。
12タイトル発達障害ってなんだろう
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容いま発達障害について理解し,その対応を身に付けることは,教師になる人にとって必須です。基本のキからしっかりと学びましょう。
13タイトル発達障害と特別支援教育
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容特別支援教育を他人事と思っていませんか?特別支援教育の歴史などにも触れつつ,発達障害との関連を学びます。
14タイトル発達障害の困難を知り,支援につなげていこう
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容発達障害がある子どもたちはどのような大変さや困難があるのでしょうか。学校場面,日常生活などを想定してリアルに考えていきましょう。
15タイトルさまざまな子どもたちの育ちを支えるために
事前学習
事後学習
前回の復習。指定された課題の実施。
授業内容子どもたちの中にはさまざまな困難に直面している子がいます。その子どもたちにしっかりと気づくことができるように,支援の最新情報をご紹介します。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
学校等子どもの現場において,児童生徒や教員に対する心理支援の実務経験があります。この経験を活かしつつ,子どものリアルな姿を考えてもらう授業にしていきます。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
前年度の授業進行および授業評価アンケートを鑑み,以下の点を変更する
・発達心理学や教育心理学に関する講義部分は,受講生が確認や復習を行いやすいようオンデマンド方式を採用し,知識修得確認の課題を課す
・より多様な受講生同士の意見交流が可能になるよう,グループワークにおけるグループワークは,テーマ別に教員が調整する
<備考>
(未登録)