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授業科目名 イノベーション創造の基礎と実践
時間割番号 CPYK27
担当教員名 田子 學/手塚 伸
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
全学部2年生以上対象
<授業の目的>
この科目は「連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)」です。
授業の実施日については、大学ホームページ(https://www.yamanashi.ac.jp/campuslife/332)に掲載「教養教育連携開設科目履修ガイド」の令和6年度連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)一覧(PENTAS YAMANASHI)を確認してください。

企業経営の現場において、『斬新な』アイディアはそう簡単に浮かんでこない。しかし、手持ちの情報であっても、掛け合わせのコツや発想のプロセスを実践することで、面白いアイディアやビジネスに変貌(イノベート)させることが可能となる。
本演習を通じ、こうした新しいアイディアを発想する過程、そしてそれをイノベートするスキルを具体例やワークを交えながら学び、イノベーションを創造できる思考体系を身につける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B汎用能力1・コミュニケーションスキル討議力他者の意見を的確に捉え、理解の深まりや内省につながる対話ができる。
C5・問題解決力構想力多様な解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1イノベーションの重要性とその創造に必要な思考・手法について理解できる。A
2イノベーションに関する課題と重要性について理解し、自らの言葉で表現できる。B
3バイアスを外し、常に新鮮な感覚でイノベーション(新結合)を起こせる感覚を身につける。C
4VUCA時代を生き抜く価値観としてイノベーション重視の考え方を理解できる。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
115%最終課題(理解度)により評価する。
215%最終課題(表現力)により評価する。
335%最終課題(感性・実行力)により評価する。
435%最終課題(価値観・姿勢)により評価する。
合計100% 
<授業の方法>
講義は基本対面のアクティブラーニング形式で行う。講義とディスカッションで実践力を養うとともに、イノベーション経営実践企業の事例をもとに、演習参加者それぞれがイノベーション創造の提案を行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・企業現場のトップであるとともに、複数大学で教鞭をとる講師による実践的な演習です。なかなか得られる機会ではありませんので、積極的な参加を期待します。
・質疑応答のみならず、授業外学修として、担当教員、ゲスト講師との対話を歓迎します。
<テキスト>
  1. 田子學著, 「突き抜けるデザインマネジメント 」, 日経BP社 (2019.12.5)
  2. その他、適宜プリントなどを配布する。
<参考書>
  1. 田子學, 田子裕子, 橋口寛共著, デザインマネジメント, 日経BP社,日経BPマーケティング (発売), ISBN:9784822276294
  2. ダニエル・ピンク著 ; 大前研一訳, ハイ・コンセプト : 「新しいこと」を考え出す人の時代, 三笠書房, ISBN:9784837956662,
    (2006年出版)

  3. トム・ケリー, デイヴィッド・ケリー著 ; 千葉敏生訳, クリエイティブ・マインドセット : 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法, 日経BP社,日経BPマーケティング (発売), ISBN:9784822250256
  4. スコット・ギャロウェイ著 ; 渡会圭子訳, The four : GAFA : 四騎士が創り変えた世界, 東洋経済新報社, ISBN:9784492503027,
    (2018年出版)

  5. グレッグ・マキューン著 ; 高橋璃子訳, エッセンシャル思考 : 最少の時間で成果を最大にする, かんき出版, ISBN:9784761270438,
    (2014年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル(6/8土) イノベーションとは何か
事前学習
事後学習
イノベーションの一般的な概念およびCVCAについて理解しておく
授業内容イノベーションとは何かを学び、現状を変革する突破力を身につける考え方を養う。
2タイトル(6/8土) なぜ日本ではイノベーションが起こりにくいのか
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容昨今、日本においてノベーションが起こりにくい現状が指摘されますが、なぜそうなのか、原因を探求する。
3タイトル(6/8土) 企業経営の先人たちの知恵や行動力を学ぶ
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容こうした現状を踏まえ、企業経営の先人たちの知恵や行動力を学ぶことで実践的な突破力を身につける。
4タイトル(6/8土) イノベーションを深堀する
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容さらに深掘りし、企業の実例から強みを振り返り、ワークショップを通してイノベーティブな思考を習得する。(各自のワーク)
5タイトル(6/9日) イノベーションの強み・弱みを考える
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容前回の各自のワーク結果を振り返り、強みと弱みを整理する。
6タイトル(6/9日) CVCA(顧客価値連鎖分析)などからイノベーティブなコンセプトを考える
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容CVCA(顧客価値連鎖分析)などワークショップを通して、既にあるエビデンスのみならず見られる兆候からイノベーティブなコンセプトを探し出す。
7タイトル(6/9日) イノベーション創造?:新結合
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容2回のワークショップ、講義全体を通して、各自事例を参考に新結合(イノベーション創造)を行う。
8タイトル(6/9日) イノベーション創造②:発表
事前学習
事後学習
最終課題(レポート)に取り組む
授業内容各自、新結合の結果を発表する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
田子學客員教授が、企業におけるイノベーション創造支援に携わってきたキャリアをベースに、理論と応用、実践方法を受講者と対話しながら演習を進める。(以下、田子教授略歴等)
・東芝にて家電、情報機器に携わり、家電ベンチャーリアルフリート(現アマダナ)の創業期に参画した後、MTDO inc.を設立。
・企業や組織デザインとイノベーションの研究を通し、広い産業分野においてコンセプトメイキングからプロダクトアウトまでをトータルにデザインする「デザインマネジメント」を得意としている。
・ブランディング、UX、プロダクトデザイン等、一気通貫した新しい価値創造を実践、実装しているデザイナー。
・TEDxTokyo 2013 デザインスピーカー。GOOD DESIGN AWARD、Red Dot Design Award、iF Design Award、German Design Award、International Design Excellence Awardsなど世界のデザイン賞受賞作品多数。
・慶応義塾大学 大学院 SDM 特別招聘教授、熊本大学大学院 自然科学研究科 客員教授、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)「グッドデザイン賞」審査委員など。
・MGVsワイナリー(山梨県甲州市)Creative Director (2016-)
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業評価アンケート対象外
<備考>
・本科目は、両日とも9:00~16:20の時間帯に山梨県立大学飯田キャンパスで実施します。
・イノベーション経営の第一線で活躍される講師とのアクティブラーニング形式の演習です。前例や一般論にとらわれず、対話を重視した演習です。自らの考え方で積極的参加してください。
・参加者間の考え方の多様性の相互理解を深めると同時に、対話の重要性等を学ぶよう努めてください。
・他大学や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。