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授業科目名 キャリアデザインIII(キャリアビジョン)
時間割番号 CBC033
担当教員名 山本 和美
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
すべての学生が履修可能であるが、主に3年次の学生を対象とする。
<授業の目的>
本学のキャリア形成科目の一環として、現在の日本や世界の情勢を理解し、働くために必要な法律やお金に関する知識を得ることによって、社会人として働くイメージをより具体的にすることを目的とする。労働者の雇用や福祉を取り巻く環境や制度が大きく変化するなか、「自分らしい納得のいく人生」を送るためには、正しい情報を収集し、主体的に選択・決定していくことが重要である。本授業では、多様な組織(日本電機工業会、日本銀行、農林水産省、山梨労働局、山梨県庁、中央労働金庫、スタートアップ企業取締役など)に属する方々のお話から、消費者としての自分を守る知識を身につけ、「働く」ことの実際や社会情勢、日本の中での山梨の良さを知り、自身の働き方を具体的に考える。
※本科目は、令和3年度以前の入学者に対しては「地域課題解決人材育成プログラム対象科目」です。
※本科目は、令和3年度以前の入学者に対しては「やまなし未来創造教育プログラム対象科目」です。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B汎用能力1・コミュニケーションスキル口頭発表力自分の意見を、一定の論理的根拠を伴って、わかりやすく話すことができる。
C4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1働くために必要な法律やお金に関する知識を得ることによって、キャリアビジョンの必要性を考えられるA
2働くために必要な法律やお金に関する知識を得ることによって、社会人として働くイメージをより具体的にできるB
3授業を通じて学んだことをレポート等にまとめる際、情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できるC
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%一定の時期区分ごと、テーマごとに学習レポートを課し、重要な基礎的事項を正確に用いて記述できたかを評価する
230%一定の時期区分ごと、テーマごとに学習レポートを課し、自分の言葉でわかりやすく記述できたかを評価する
340%プレゼンテーション資料作成を課し、授業での学びを、根拠を示しながらを表現(記述)できているかを評価する
合計100% 
<授業の方法>
「面接授業」を中心とするが、ゲストスピーカー登壇回は一部「ライブ型」(Zoom等のTV会議システムを利用し、同時双方向リアルタイム動画配信)での可能性もある。
日本電気工業会、農林水産省、日本銀行、山梨労働局、山梨県庁、中央労働金庫、スタートアップ企業取締役など、様々な業界、多様なキャリアパスを持つ社会人のお話から、私たちを取り巻く社会情勢の変化に伴う課題や、働く上で必要な労働の知識を学び、変化の大きい社会においての働き方を考える。
授業は講義とグループワーク(意見交換)で構成する。講師作成の質問紙、既存のアセスメント等を併用する。

●教育方法・授業方法等
- ゲストスピーカー登壇回において、事前に情報収集する
- 振り返りシートをゲストスピーカー回いずれかで、2回提出する
- ゲストスピーカー登壇回では、毎回出席票を兼ねた短い感想文を提出する
- 個人発表「キャリアビジョン」の資料を作成し、発表する
<受講に際して・学生へのメッセージ>
この授業では、変化の大きい現代においての「働くことや自身の生活」を具体的に考えられるようにすることを目的としています。
そのため、働く上で必要になる知識や能力について講義します。
・社会人のお話を聞く前に、事前に情報収集することで、より理解が深まるだけでなく、「自分の将来」の可能性が広がります。ぜひ積極的に取り組んでみてください。
・グループでの活動や口頭発表はどのような専攻分野においても不可欠になっています。苦手な場合でも支援しますのでぜひ挑戦してみてください。
・社会人登壇回は、講師都合により、回が変更になる可能性が高いです。授業内およびCNSでアナウンスしますが、ご了承ください。
・各授業回で、「これってどうなんだろう」と気になったことは、ぜひ積極的に授業内でご質問ください。専門家からのお話を聞ける貴重な機会のため、ネットの情報などとは違う性格で、より現実に即した情報が得られると思います。
・参考書は「キャリアデザインⅠ(自己理解)」で使用のテキストですが、当該授業および「キャリアデザインⅡ(仕事理解)」の内容も網羅し、進路選択に役立つ内容となっています。興味のある方はご入手ください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 山本和美、高橋 浩, 未来社会を展望するキャリアデザイン, 学術図書出版社, ISBN:9784780612592,
    (2024 年 3 月 15 日 第 1 版第 1 刷発行)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス
事前学習
事後学習
授業の進め方などに対する質問などは、moodleから受け付けます。
授業内容「働く」ことに関して、15回の講義を通して何を学ぶかをチュートリアルに紹介。
2タイトル日本電機工業会:これからの日本の若者の就職状況(予定)
事前学習
事後学習
すべての履修者は、事前学習として、情報収集と質問内容の検討を行う。
事後学習として、振り返りレポートをmoodleから提出する(いずれかの回で計2枚提出)
授業内容「電機業界の概要と最新動向」をテーマに、電機業界の現状・最新動向のほか、採用担当者としての視点から、大学生に何が求められているか、就職活動に向けたメッセージなどもお話いただく
3タイトルVUCA時代の「働く」を考える
事前学習
事後学習
授業の進め方などに対する質問などは、moodleから受け付けます。
授業内容自分ならどういう働き方がしたいかを考えてもらう。自己理解および仕事理解を行った上で、すり合わせしていくことの大切さを理解してもらった上で、業界研究のやり方を一緒に確認する。また、第3回の講義に向けて、受講の際の注意点、質問のポイントなどを紹介する
4タイトル農林水産省:女性のキャリア(予定)
事前学習
事後学習
すべての履修者は、事前学習として、情報収集と質問内容の検討を行う。
事後学習として、振り返りレポートをmoodleから提出する(いずれかの回で計2枚提出)
授業内容農業の成長産業化実現のための、農業生産の基盤を整備しているなど、農水省の役割や業務内容のほか、国家公務員としての働き方やキャリアパス、女性のキャリアなどを広くお話いただく
5タイトルライフとワーク:ワークライフバランスとワークアズライフ
事前学習
事後学習
該当者は前週の振り返りシートを提出
授業内容新型コロナウイルス感染症のまん延で、働き方そのものや職業観が変わってきた。従来からのワークライフバランスという考え方に加え、ワークアズライフの理解を深め、変化の大きい社会でどのようにキャリアをとらえていくのかを考えていく
6タイトル日本銀行(日銀):お金について(予定)
事前学習
事後学習
すべての履修者は、事前学習として、情報収集と質問内容の検討を行う。
事後学習として、振り返りレポートをmoodleから提出する(いずれかの回で計2枚提出)
授業内容「金融リテラシーとライフデザイン」テーマに、変化の大きい社会で不可欠な「資産形成」などお話いただくほか、社会における日本銀行の役割、業務内容や働き方などについてもお話いただく
7タイトル日本の若者の就職状況(就活のリアル)
事前学習
事後学習
該当者は前週の振り返りシートを提出
授業内容就職活動のトレンドなど全般的な情報提供を行う。自分らしい納得のいく仕事選びにはどういうことが必要になるかを考える
8タイトル山梨労働局:労働法について(予定)
事前学習
事後学習
すべての履修者は、事前学習として、情報収集と質問内容の検討を行う。
事後学習として、振り返りレポートをmoodleから提出する(いずれかの回で計2枚提出)
授業内容「知って役立つ労働法- 働くときに必要な基礎知識 -」をテーマにお話しいただくほか、労働局の役割や業務内容、労働基準監督署、労働基準監督官としての働き方なども紹介いただく
9タイトル山梨県庁:土木の仕事、女性のキャリアについて(予定)
事前学習
事後学習
すべての履修者は、事前学習として、情報収集と質問内容の検討を行う。
事後学習として、振り返りレポートをmoodleから提出する(いずれかの回で計2枚提出)
授業内容県庁の仕事について、県の技術職(土木職女性技師)の視点からお話いただく。「道路ができるまで」「男女ともに働くこと」など、これまでのキャリアパス、実際の仕事内容などお話いただく
10タイトル100年時代の働き方とは? -マルチステージ時代の変身資産-
事前学習
事後学習
該当者は前週の振り返りシートを提出
授業内容「人生 100 年時代」と言われる日本社会で何が生じているのか,どのような働き方や役割,能力が求められるのかについて紹介する。さまざまな変化に適応しつつ,学び・学び直しをしながら自分らしくキャリアを継続することについて考えていく。
11タイトル中央労働金庫(ろうきん):
事前学習
事後学習
すべての履修者は、事前学習として、情報収集と質問内容の検討を行う。
事後学習として、振り返りレポートをmoodleから提出する(いずれかの回で計2枚提出)
授業内容①<ろうきん>はどんな金融機関なのか。その役割、銀行との違いなど②身近なマネートラブル。よくある事例、その注意点と対策③今注目の資産形成制度。新NISA、iDeCo、投資信託などを広くお話いただく。
12タイトルスタートアップ企業取締役:多彩なキャリアパスについて(予定)
事前学習
事後学習
すべての履修者は、事前学習として、情報収集と質問内容の検討を行う。
事後学習として、振り返りレポートをmoodleから提出する(いずれかの回で計2枚提出)
授業内容理系開発職(ソニー)→ベンチャー役員→本学URA教員→独立(起業支援)といった多様なキャリアパスをお話いただく。またスタートアップ企業取締役および起業支援者としての立場からスタートアップ企業などについても紹介いただく
13タイトルデザイン思考のワーク(座学とグループ活動)
事前学習
事後学習
必要がある場合には、授業内で紹介。
授業内容新しいサービスや商品を創出するためのマインドセットを体験する。
14タイトルこれまでの授業の振り返りとキャリアビジョン作成に向けての準備
事前学習
事後学習
事後学習として、キャリアビジョンの資料を作成
授業内容最終回に向け、これまでの授業を踏まえた上で、「キャリアビジョン」を作成する。
15タイトル個人発表
事前学習
事後学習
発表後、個人発表シートをmoodleから提出
授業内容これまでの授業を踏まえた上で作成した「キャリアビジョン」を発表する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
【担当教員】大学生から社会人向けのキャリアカウンセリングおよびキャリアデザイン講師のほか,学校コンサルテーション,企業向け新人社員教育と,幅広い層のカウンセリングおよびコンサルティングに尽力してきました。皆さんの可能性を広げられるよう、一緒に学んでいきましょう。
【副担当教員】山梨を代表する企業や行政機関で、働く人や生活する人を様々な角度から支えている方々です。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
前年度と同様に実施
<備考>
(未登録)