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授業科目名 大学入学から考える多様性とアメリカ社会
分類社会科学
時間割番号 CAS045
担当教員名 吉田 翔太郎
開講学期・曜日・時限 後期・金・III 単位数 2
<対象学生>
全学部生
<授業の目的>
本授業は、大学入学をきっかけとして、アメリカ社会を日本との比較を通して検討することにより、「多様性の尊重・推進」に関する相対的な視野を身につけることを目的とする。社会や政治、文化などと同様にアメリカの強い影響下にある日本の大学教育(本授業科目)を通して、「大学入学(入試)」という自らが最初に体験した「大学教育」をきかっけに、多様性に対して先行して試行錯誤してきた「アメリカ社会」を題材に「多様性」について学んでいく。授業では、「多様性」にまつわる様々なトピックを扱うが、人種、ジェンダーについては、本学も推進しているSDGs(4質の高い教育を皆に/5ジェンダー平等を実現しよう)にも深く関係するテーマでもあることから詳細に扱う。また、日本やアメリカのみならず、近隣アジア諸国・地域の状況を扱うこともある。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養異文化理解と外国語リテラシー自文化と異文化に対する知識と理解を基に、自己や社会のあり方について相対的視点から意見を述べることができる。
「英語」で自らの専攻分野の内容を理解し、その内容について簡単に表現することができる。
「ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語」で基礎的な内容について読み書き、口頭でのやりとり・意思疎通ができる。
B汎用能力1・コミュニケーションスキル読解力情報の正確さや分析の妥当性などについて吟味しながら学術的な文献を読むことができる。
C2・情報リテラシー情報収集力図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を入手できる。
D情報選択力収集した文献や資料から、適切な情報を選択し、活用できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1アメリカや日本の大学入学及び多様性に関する現状や課題に関する資料や文献を集めることができるC
2アメリカや日本の大学入学及び多様性に関する現状や課題に関する資料や文献を集めることができるD
3アメリカや日本の大学入学及び多様性に関する現状や課題を読み解くことができるB
4読み取いた情報を整理して発表やレスポンスシート、レポートを作成することでアメリカや日本に関する理解を深めることができるA
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
110%毎回のレスポンスシート及び最終レポートにより評価する
210%毎回のレスポンスシート及び最終レポートにより評価する
330%毎回のレスポンスシート及び最終レポートにより評価する
450%毎回のレスポンスシート及び最終レポートにより評価する
合計100% 
<授業の方法>
山梨県立大学との連携開設科目であるためオンラインによるオンデマンド型(一部ライブ型)の授業を行う。毎回書くレスポンスシートで次回冒頭の授業内容(前回の復習・補足)を構成する。また、回によっては関連する動画の視聴や、課題や授業内容に関するディスカッションを取り入れる。なお、複数回設定しているミニレポート発表回は受講人数によって運用を変更することがある。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
大学入試という身近な「教育」から、日本で学ぶ皆さんにとって身近な国であるアメリカ社会について学び、「多様性」について考えてみませんか。英語に自信がない方の受講も歓迎します(講義や資料は原則全て日本語)。また、授業を通して学んできた内容を踏まえて特色ある入試を提案してもらいます(最終課題1回ないし複数回)。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同著, ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた : あなたがあなたらしくいられるための29問, 明石書店, ISBN:9784750348520,
    (2019年出版)

  2. 岩渕功一編著, 多様性との対話 : ダイバーシティ推進が見えなくするもの, 青弓社, ISBN:9784787234834,
    (2021年出版 青弓社ライブラリー, 100)

  3. マイケル・サンデル著 ; 鬼澤忍訳, 実力も運のうち : 能力主義は正義か?, 早川書房, ISBN:9784152100160,
    (2021年出版)

  4. 橋本鉱市, 阿曽沼明裕編著, よくわかる高等教育論, ミネルヴァ書房, ISBN:9784623091133,
    (2021年出版 やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ)

  5. 一橋大学社会学部貴堂ゼミ生&院ゼミ生有志著, 大学生がレイシズムに向き合って考えてみた : 差別の「いま」を読み解くための入門書, 明石書店, ISBN:9784750356730,
    (2023年出版)

  6. 前嶋和弘著, キャンセルカルチャー : アメリカ、貶めあう社会, 小学館, ISBN:9784093888448,
    (2022年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス、大学入学と多様性、能力主義
事前学習
事後学習
事前学習:無し
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容授業の方針、計画の説明、「多様性」と「能力主義」に関する講義
2タイトル大学入学・入試制度の日米比較
事前学習
事後学習
事前学習:日本の大学入学及び山梨大学の入学概要について、学校基本調査や山梨大学のホームページから情報を得る
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容大学入学・入試制度の日米比較に関する講義
3タイトル日本及び山梨大学の入学
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容日本の大学・大学入試の歴史、山梨大学・山梨県立大学の入学概要に関する講義
4タイトルアメリカの大学入学
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容アメリカの大学・大学入試の歴史、山梨大学協定校の入学概要に関する講義
5タイトルミニレポート発表会①
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容1~4回で学んだ内容に関するミニレポートを事前に作成し、受講生同士でその内容についてディスカッションを行う。原則リアルタイムオンラインで実施する。
6タイトル多様性①:年齢
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容講義:社会人入学から考える多様性
7タイトル多様性②:人種・民族
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容講義:アメリカの人種差別問題の歴史や日本などにおける民族問題から考える多様性
8タイトル多様性③:留学生・国籍
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容講義:日本やアメリカにおける留学生から考える多様性
9タイトルミニレポート発表会②
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容6~8回で学んだ内容に関するミニレポートを事前に作成し、受講生同士でその内容についてディスカッションを行う。また、中間期授業評価アンケートも実施する。原則リアルタイムオンラインで実施する。
10タイトル多様性④:ジェンダー(性的マイノリティや女子大学)
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容講義:ジェンダー(性的マイノリティや女子大学)から考える多様性
11タイトル多様性⑤:宗教と政治
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容講義:キリスト教の歴史やアメリカにおけるキリスト福音派から考える多様性
12タイトル多様性⑥:障害
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容講義:大学における障害学生の受け入れから考える多様性
13タイトル多様性⑦:社会経済状況
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容講義:大学生の社会経済的状況(主に奨学金問題)から考える多様性
14タイトルミニレポート発表会③
事前学習
事後学習
事前学習:授業内容に関する事前調査(前回授業で指示)
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容10~13回で学んだ内容に関するミニレポートを事前に作成し、受講生同士でその内容についてディスカッションを行う。原則リアルタイムオンラインで実施する。
15タイトル総括評価:まとめ
事前学習
事後学習
事前学習:最終レポートの構成案作成
事後学習:レスポンスシート記入
授業内容提案する入試制度の構想発表、学びのふりかえり、最終まとめの講義。原則リアルタイムオンラインで実施する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
本学の入試課において事務職員として入試実務に携わっていたことに加え、現在もアドミッションセンターにおいて高大接続事業や入試広報活動に従事している。それら現場の実体験を講義内容に反映させる。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中だが、前年度の独自授業アンケートやレスポンスシートの結果から、オンデマンドを拡充する(昨年度の運用を継続)とともに、ライブ型での参加者間のディスカッションの機会を拡充させる。評価が高かったレスポンスシートへの回答は継続するととに、最後の課題発表については発表時間を拡大させたり、複数回で実施するなど改善を図る予定である。
<備考>
(未登録)