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授業科目名 地球環境化学とエネルギー
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 CAN031
担当教員名 野原 愼士
開講学期・曜日・時限 後期・月・I 単位数 2
<対象学生>
本講義は「教養発展科目」のため、2年生以上が対象です。
なお、山梨県立大学の学生についても2年生以上が対象です。
<授業の目的>
21世紀に入り、地球規模の環境汚染は人類の生存を脅かす形で私たちの前に立ちはだかり、深刻かつ緊急の大問題となっている。環境問題を解決するためには、クリーンなエネルギーの確保や、生活を豊かにするための様々な製品を環境に対する負荷の少ない生産工程で製造するための化学技術が重要かつ不可欠となっている。授業では、先ず地球環境の現状と問題について大気を中心に解説する。次いで、環境問題とエネルギー問題を解決する化学技術について学ぶ。クリーンなエネルギー変換デバイスとして二次電池、燃料電池、太陽電池を中心に、その仕組みや動作原理について理解する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
C批評力学んだ内容を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
11.環境問題、エネルギー問題を記述し、これらを解決するために人類が取り組むべき課題について説明できること。A
22.二次電池、燃料電池、太陽電池などの仕組みや機能を説明できること。B
33.将来の持続可能でクリーンな社会像に関する自分の考えを論理的に記述し、他者に的確に伝達できること。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%第1~6回の課題、中間試験、授業態度
240%第8~13回の課題、期末試験、授業態度
310%グループディスカッションにおける課題
合計100% 
<授業の方法>
1.プロジェクタ、事前配布プリント、黒板などを利用し、各回の講義内容を解説する(山梨県立大生の「連携開設科目」では原則オンラインでライブ配信いたします)。
2.各回、授業内容に関する課題(小テストあるいはレポート)を行う。
3.小グループでのディスカッションを実施する。
4.中間試験および期末試験を実施し、その解説(出題意図を含む)と総括(まとめ)を行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
地球環境・エネルギー問題はSDGsにも関連した人類の最重要課題の一つで、すべての人が考えていくべき問題でありますので、最後までしっかりと授業に取り組んでいきましょう。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 岡本博司, 環境科学の基礎 第2版, 東京電機大学出版局, ISBN:9784501626006
  2. 池田宏之助, 燃料電池のすべて, 日本実業出版社, ISBN:4534032757
  3. 産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター, トコトンやさしい太陽電池の本, 日刊工業, ISBN:9784526057953
<授業計画の概要>
1タイトル人間と環境
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容人類のルーツ・位置づけ、地球環境問題
2タイトル地球の温暖化(1)
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容室効果、温室効果ガス、大気中の二酸化炭素濃度と温度上昇の関係
3タイトル地球の温暖化(2)
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容地球温暖化の影響およびその対策、各国の現状
4タイトルオゾン層破壊
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容オゾン層、フロンガス、オゾン層破壊のメカニズムと人体への影響、対策
5タイトル大気汚染
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容大気汚染の原因、自動車排気ガス、光化学スモッグ、酸性雨、SOx・NOx発生抑制対策
6タイトルエネルギーと環境
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容人間活動とエネルギー消費、化石燃料、再生可能エネルギー、エネルギーの効率的利用法
7タイトル総括評価:まとめ(前半)
事前学習
事後学習
第1~6回の講義内容全体の復習
中間試験問題、まとめの復習
授業内容中間試験の実施、解説(出題意図含む)、まとめ
8タイトル二次電池の各論(1)
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容二次電池に求められる条件、各種二次電池の概要、ニッケル水素電池の原理、特徴、用途
9タイトル二次電池の各論(2)
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容リチウムイオン電池の原理、特徴、用途、今後の展望
10タイトル燃料電池の各論(1)
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容燃料電池の基本原理、特徴、エネルギー変換効率、用途、種類
11タイトル燃料電池の各論(2)
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容固体高分子形燃料電池の特徴(原理、構成、課題)、その他の各種燃料電池の概要
12タイトル太陽電池の各論(1)
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容太陽電池全般の特徴、使い方、原理、変換効率
13タイトル太陽電池の各論(2)
事前学習
事後学習
各回の講義内容の配布プリントによる予習
講義内容の復習および課題の取り組み
授業内容各種太陽電池の特徴、用途、課題
14タイトルグループディスカッション
事前学習
事後学習
テーマに対する自身の考えの記述
ディスカッションの内容のまとめ
授業内容将来の持続可能かつクリーンな社会像に関する小グループでのディスカッション
15タイトル総括評価:まとめ(後半)
事前学習
事後学習
第8~14回の講義およびディスカッションの内容全体の復習
期末試験問題、まとめの復習
授業内容期末試験の実施、解説(出題意図含む)、まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中
<備考>
(未登録)