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授業科目名 病気の子どもを取り巻く社会の現状と課題
分類・系統健康福祉 科学系
時間割番号 CAH033
担当教員名 川池 順也
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
大学生活も含め、病気のある子どもたちが幼児・児童・生徒期において、治療を受けてどのように身体や心に影響があったのか、大学生や社会人となって、現在社会生活を営むうえで、どのような困難さや課題に直面しているのかについて学びます。また、事例を通して私たちは自分が病気になったとき、親しい人が病気になった時にどのような援助ができるのかについて、具体的な方法を検討していきます。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
B批評力学んだ内容を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。
C健康維持増進力心身の健康を維持・増進する方法について説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1身体疾患や精神疾患のために困難な状況におかれている子どもがいることを例を挙げて説明できることA
2身体疾患や精神疾患のために困難な状況におかれている人の支援について検討し説明できることB
3自らの身体と心の健康について内省し、これからの生き方について説明できることC
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%病気についての特徴や支援の要点について、期末テストによって評価する
230%病気に対する自分が実践したい支援方法について、自己の考えを問題を提示した掲示板に書き込むことで評価する
330%病気に対して、社会システムがどのように変化すればよいのか自己の考えについてを毎回の小レポート評価する
合計100% 
<授業の方法>
この授業は、病気の子どもを取り巻く様々な事案から病気のこども自身や当事者を支える親・きょうだい・教師・医療従事者などの思いなどについて理解を深め、意見交換や共有を行い、自分の考えや今後の生き方を考察することを目的とします。
なお、令和5年度においては、ハイブリッド授業での実施を考えていますが、新型コロナ感染症の状況によっては変更があります。オンライン部分はオンデマンド配信型で実施し、意見交換や共有などは受講生から提出された資料を共有しながら講義を進めます。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
この授業では、病気がある子どもがおかれている現況について取り扱います。自分自身や親・きょうだいなどに闘病の経験がある場合には、辛い気持ちになることがあるかもしれません。意見を述べること聞くことで前向きに捉えられることができるように配慮しますが、話を聞くこと自体にまだ辛い心情がある方は受講を控えていただくようお勧めします。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 全国特別支援学校病弱教育校長会(編著), 病弱教育支援冊子Web版「病気の子どもの理解のために」,
    (https://www.nise.go.jp/portal/elearn/shiryou/byoujyaku/supportbooklet.html)

  2. 日本育療学会編著 ; 山本昌邦, 島治伸, 滝川国芳編集, 標準「病弱児の教育」テキスト 改訂版, ジアース教育新社, ISBN:9784863716186,
    (2022年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルがん当事者の教師としての子どもへの関り方
事前学習
事後学習
【事前】タイトルに関する文献を読んだり、動画を視聴しておく。例:動画検索「苦しい時に出る姿こそ本当の自分」前を向き…がんと闘う高校教師
【事後】授業で得た知識から自分の自己の大学生活の在り方を考え書く。
授業内容がん当事者の教師の子どもに対する願いや思いについて理解を深める。
2タイトル病気の子どもの教育の場と教師の仕事
事前学習
事後学習
【事前】指定した動画サイトより自分が関心をもったチャプターを視聴する。
【事後】院内学級の教師の役割について自分の考えをまとめて書く。
授業内容院内学級の教師の子どもに対する思いや願いについて理解を深める。
3タイトル大学生や大人になったがん当事者を取り巻く現況
事前学習
事後学習
【事前】指定された動画サイトより自分が関心をもったチャプターを視聴する。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助や自助について書く。
授業内容AYA世代におけるがんの後遺症に対する困難さやフォローについて知る。
4タイトル学校における心疾患がある子どもについての支援
事前学習
事後学習
【事前】指定されたURLからチーム学校として必要な方策について考えておく。
【事後】授業で得た知識から自分ができる方策について書く。
授業内容学校における心疾患がある子どもへの教師間の連携と支援について知る。
5タイトル学校におけるアレルギー疾患がある子どもへの支援
事前学習
事後学習
【事前】指定されたWebサイトからどのような支援が必要であるか考えておく。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助や学校に必要な連携について書く。
授業内容小・中・高等学校におけるアレルギー疾患がある子どもへの理解を深める。
6タイトル学校における子どもの心の病気についての支援
事前学習
事後学習
【事前】指定されたURLからどのような支援が有用であるかについて考えておく。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助や自助について書く。
授業内容小・中・高等学校における心の病気へのアセスメントについて理解を深める。
7タイトル摂食障害について
事前学習
事後学習
【事前】指定された動画サイトより自分が関心をもったチャプターを視聴する。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助や自助について書く。
授業内容小・中学生に増加している神経性やせ症と神経性過食症について理解を深める。
8タイトルゲーム障害やネット依存症について
事前学習
事後学習
【事前】指定された動画サイトより自分が関心をもったチャプターを視聴する。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助や自助について書く。
授業内容ゲーム障害が病気であり、学校・医療・保護者の連携が不可欠であることが分かる。
9タイトル起立性調節障害について
事前学習
事後学習
【事前】指定された動画サイトより自分が関心をもったチャプターを視聴する。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助や自助について書く。
授業内容中学生に多い起立性調節障害の特徴について理解を深める。
10タイトル学校における不登校への支援について
事前学習
事後学習
【事前】自ら不登校について調べ、周りと情報を共有できるようにする。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助について書く。
授業内容不登校の現況について理解を深め、自分ができる援助について書く。
11タイトル吃音について
事前学習
事後学習
【事前】吃音について調べ、周りと情報を共有できるようにする。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助について書く。
授業内容吃音について理解を深め、自分ができる援助について書く。
12タイトル場面緘黙症について
事前学習
事後学習
【事前】場面緘黙について調べ、周りと情報を共有できるようにする。
【事後】授業で得た知識から自分ができる援助について書く。
授業内容場面緘黙症に理解を深め、自分ができる援助について書く。
13タイトルディスレクシアについて
事前学習
事後学習
【事前】場面緘黙について調べ、周りと情報を共有できるようにする。
【事後】授業で得た知識からディスレクシアの理解を深めるための方策について書く。
授業内容ディスレクシアについて理解を深め、知見を広めるための方策を考える。
14タイトル重度重複障害がある子どもへの支援について
事前学習
事後学習
【事前】重度重複障害について調べ、周りと情報を共有できるようにする。
【事後】授業で得た知識から重度重複障害への支援の方策について書く。
授業内容主な重度重複障害がある子どもの教育的支援と学校卒業後の就労について検討する。
15タイトル総括と期末テスト
事前学習
事後学習
必要に応じてこれまで例示した動画を確認し、分からないことは自分で調べて小レポートを提出する。
授業内容これまでの授業を振り返り、期末テストを実施する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
病弱特別支援学校の教員として、幼児・小学生・中学生・高校生に対して、実際に授業や教育的支援に携わってきました。授業では実際に支援に当たってきた事例を紹介しながら講義を進めて行きます。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
・講義で使用した資料は、毎回ポイントを集約してTeams上にアップロードするように改善します。
・掲示板を活用した意見交換が活発になったら、実際にグループワークに取り組む時間を講義内で設定するようにします。
・病気の当事者の方や支援者の方の声をオンラインで繋ぐなどの方法で聴くことができる機会を設定するようにします。
<備考>
(未登録)