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授業科目名 外国人の子どもと教育
分類人文科学
時間割番号 CAC051
担当教員名 今澤 悌
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
2年生
<授業の目的>
日本に暮らす外国ルーツの子どもたちの現状、外国人児童生徒等教育の現状・課題について理解し、グローバル化が進む社会において、同教育を理解し展望を得ることを目的とします。家庭や学校、地域社会での子どもたちの状況を様々な事例を用いて紹介し、解決策をともに考えていきます。また、子どもたちへの日本語教育の現状を知り、具体的な教材・教具、授業方法について考えます。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B地域理解自らの生活の場である地域の特色・課題を説明できる。
C汎用能力5・問題解決力課題設定力課題を明らかにし、解決すべき「問い」を立てることができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1外国ルーツの子どもたちの文化的背景や心の葛藤を理解することができる。A
2グローバル化が進む日本社会で在日外国人教育を展望することができる。B
3外国人児童生徒等教育の現状と課題を理解し、課題解決に向けて考えることができる。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%【方法】レポート【観点】授業の内容を整理し、主体的に意見を述べられること。
230%【方法】レポート【観点】授業の内容を整理し、主体的に意見を述べられること。
330%【方法】レポート【観点】授業の内容を整理し、主体的に意見を述べられること。
合計100% 
<授業の方法>
外国にルーツを持つ子たちの教育の課題について、毎回異なるテーマで議論します。授業は講義形式で行いますが、できるだけ受講生の皆さんとやりとりし、議論をしながら進めたいと思います。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
日本に暮らす外国ルーツの子どもたちは、毎日どんな生活を送っていると思いますか。かれらにはどんな困難や課題―「壁」があるのでしょうか。学校現場や行政は、子どもたちが日々ぶつかる「壁」に対してどのような取り組みをしているのでしょうか。グローバル化が進む日本社会において、外国ルーツの子どもたちは今後ますます増え、学校現場も一層の国際化が進んでいくでしょう。地域や学校、そして個々の学級において、私たちは子どもたちにどのように寄り添い、どう支援していけばよいのでしょうか。いっしょに考えてみませんか。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 齋藤ひろみ編著 ; 今澤悌, 内田紀子, 花島健司著, 外国人児童生徒のための支援ガイドブック : 子どもたちのライフコースによりそって, 凡人社, ISBN:4893587994,
    (2011年出版)

  2. ジム・カミンズ著 ; 中島和子著訳, 言語マイノリティを支える教育 : 新装版, 明石書店, ISBN:9784750352565,
    (2021年出版)

  3. バトラー後藤裕子著, 学習言語とは何か : 教科学習に必要な言語能力, 三省堂, ISBN:9784385365114,
    (2011年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス
事前学習
事後学習
・外国ルーツの子どもたちを取り巻く現状・問題点について考えてくること。          
・授業の概要を理解し、これからの学びの指針を得ること。
授業内容在留外国人、外国ルーツの子どもたちの持つ悩みや課題
2タイトル日本、山梨、甲府における在留外国人の動向
事前学習
事後学習
・在留外国人とはどのような人たちを指すのか考えてくること。                          
・在留外国人の歴史的・社会的な背景を学ぶこと。
授業内容在留資格、在留外国人の特徴、歴史的・社会的な背景
3タイトル外国にルーツを持つ子どもたちとは
事前学習
事後学習
・外国ルーツの子どもたちとはどのような子どもたちを指すのかを考えてくること。                            
・子どもたちの想いを考え、生活や学習にどのような影響を及ぼすか考えること。
授業内容子どもたちの持つ背景、渡日への想い
4タイトル外国人児童生徒の学校への受け入れ・就学状況
事前学習
事後学習
・学校が外国ルーツの子どもたちをどう受け入れているのか考えてくること。       
・学校が外国ルーツの子どもたちを受け入れることの意味を考えること。
授業内容外国人児童生徒の受け入れに対する法的根拠、文部科学省・学校の立場、受け入れに関わる経緯、就学状況
5タイトル外国人児童生徒等教育の現状と課題 1 ことばと発達
事前学習
事後学習
・子どもたちのことばと発達の現状と課題について考えてくること。             
・子どもたちの第二言語習得について課題を整理し、教育の在り方を考えること。
授業内容子どもの第二言語習得、言語的な発達と教育、公教育での第二言語習得
6タイトル外国人児童生徒等教育の現状と課題 2 日本語指導が必要な子どもたちへの教育
事前学習
事後学習
・日本語指導が必要な子どもたちへの教育の在り方について考えてくること。           
・公教育での日本語教育の課題を整理し、教育の在り方を考えること。
授業内容日本の公教育での日本語教育の施策と現状
7タイトル外国人児童生徒等教育の現状と課題 3 差別、アイデンティティ
事前学習
事後学習
・外国ルーツの子どもたちのアイデンティティと差別問題について考えてくる。           
・アイデンティティと差別の問題、さらにそれらを踏まえた教育について考える。
授業内容外国ルーツの子どもたちのアイデンティティ、差別問題
8タイトル外国人児童生徒等教育の現状と課題 4 国際理解教育、多文化共生教育
事前学習
事後学習
・国際理解教育の実際をふりかえり、公教育における多文化共生を考えてくること。  
・学校や社会における多文化共生を考えること。
授業内容国際理解教育、地域社会における多文化共生、学校における多文化共生
9タイトル外国人児童生徒等教育の現状と課題 5 子どもたちへの日本語教育の実際①
事前学習
事後学習
・子どもたちの日本語力の評価はどのように行われているのか考えてくること。        
・子どもたちの日本語力の評価について理解すること。
授業内容子どもたちの日本語力の評価方法、文科省DLA、評価の生かし方
10タイトル外国人児童生徒等教育の現状と課題 6 子どもたちへの日本語教育の実際①
事前学習
事後学習
・子どもたちへの日本語教育はどのように行われているのか考えてくること。        
・子どもたちへの日本語教育の方法について理解すること。
授業内容サバイバル日本語、日本語初期指導、教材・指導を考える
11タイトル外国人児童生徒等教育の現状と課題 7 子どもたちへの日本語教育の実際②
事前学習
事後学習
・子どもたちへの日本語教育はどのように行われているのか考えてくること。        
・子どもたちへの日本語教育(日本語と教科の統合学習)について理解すること。
授業内容日本語と教科の統合学習、文科省JSLカリキュラム、教材・指導を考える
12タイトル外国人児童生徒等教育」の現状と課題 8 子どもたちの進路・進学
事前学習
事後学習
・子どもたちの進路・進学の状況や課題点等を考えてくること。                   
・進路・進学への施策と子どもたちの現状をとらえ、問題点を考えること。
授業内容文科省調査結果、各都道府県及び山梨での高校入試制度、合格率、入試での事例
13タイトル外国人児童生徒等教育の現状と課題 8 国・自治体の施策の現状と課題、展望
事前学習
事後学習
・外国人児童生徒等教育に対する国や自治体の施策について考えてくること。       
・国や自治体の施策の現状をとらえ、課題点を考えること。
授業内容外国人児童生徒等教育に関わる国の施策、学校現場の状況と課題
14タイトルグローバル化と日本社会、外国人児童生徒等教育のこれから
事前学習
事後学習
・グローバル化・国際化の中での日本社会、外国人児童生徒教育を考えてくること。                              
・これからの外国人児童生徒教育を展望し、その在り方を考えること。
授業内容今後の国際社会・日本社会の展望、移民・外国人受け入れ施策、子どもたちと教育
15タイトル総括、まとめ
事前学習
事後学習
・これまでの授業をふりかえり、復習をしてくること。                              
・授業の全体をふりかえり、学んだ成果を確認すること。
授業内容授業で学んだこと考えたことを総括し、学習の評価を行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
1988年より山梨県小学校教員。外国人児童生徒等教育日本語指導担当教員として20年勤務。2003年文部科学省「学校教育におけるJSLカリキュラム(小学校編)」国語部会委員。2009年東京学芸大学大学院教育学研究科日本語教育コース修了。2005年より文部科学省・教職員支援機構日本語指導研修講師。2017年から2021年まで文部科学省委託事業「在外教育施設における高度グローバル人材育成拠点事業」補習校チーム研究員。2019年より文部科学省日本語指導アドバイザー(現 外国人児童生徒等教育等アドバイザー)。2020年より文部科学省「日本語教育支援基盤整備事業」動画コンテンツ開発委員。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
前年度と同様に実施。
<備考>
(未登録)