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授業科目名
担当教員
脳腫瘍医学特論
川瀧 智之
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PIM710 2 (未登録) 1 前期 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
原発悪性脳腫瘍の中でも最も頻度の高い悪性グリオーマ(神経膠腫)の臨床的な問題について概説するため、スライドを用いて講義を行う。まず、悪性グリオーマの発症頻度、病態、診断について概略を述べる。次に、外科的摘出術では、神経機能温存と可及的な摘出を達成することが重要であるが、そのための工夫として術中高磁場MRIの応用や覚醒下麻酔手術について紹介する。最後に現在の治療上の問題点として、グリオーマの浸潤能に焦点を当て、細胞生物学的な観点から概説する。
グリオーマ治療の概要とその問題点について理解できることを目標にする。
[到達目標]
悪性グリオーマの治療上の問題点と浸潤能における知見を学ぶ。
以下を到達目標とする。
頻度、病理、診断、手術、後療法についての概略を理解すること
治療上の問題点である高い浸潤能と分子生物学的な意義を述べられること
浸潤能の機序について説明できること
[必要知識・準備]
グリオーマの基本事項について
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 70  %グリオーマの治療の実際と問題点の理解について評価する。 
2受講態度 30  %講義内容の概略理解ができているか。 
[教科書]
  1. 児玉南海雄、峰浦一喜, 標準脳神経外科学 第13版(医学書院), 医学書院, ISBN:978-4-260-02827-1
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
第1回 脳腫瘍の種類:古典的な分類
第2回 グリオーマの遺伝子学的分類
第3回 アストロサイトーマの病理と予後
第4回 脳腫瘍の画像診断と問題点
第5回 脳腫瘍の外科的手術概論
第6回 悪性脳腫瘍に対する放射線治療の現状と問題点
第7回 悪性脳腫瘍の対する化学療法の変遷
第8回 悪性グリオーマに対する分子標的薬
第9回 覚醒下麻酔による手術
第10回 術中MRIのよる手術の工夫
第11回 神経機能モニタリング概論
第12回 脳腫瘍とPET診断
第13回 脳腫瘍モデルと実験解析手法
第14回 悪性グリオーマの浸潤能
第15回 悪性グリオーマの今後の治療展望