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授業科目名
担当教員
微生物利用工学特論
大槻 隆司
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PIA706 2 (未登録) 1 前期 V
[概要と目標]
食と健康に直結する食品や医薬品、化成品の生産や、我々の社会で排出される様々な形態のバイオマスの有効利用において、微生物利用はもはや欠かせないものとなっている。微生物を利用した各種技術においては、有用微生物の選抜・育種、用いる微生物の特性や機能、微生物の特性に応じたプロセス制御などについて深く理解していることが重要となる。さらに、近年では、単離微生物のみならず、より柔軟性に富んだ複合微生物系の動態を理解し、物質生産や環境保全に生かそうとする潮流も生じている。本特論では、とくに日本が築き上げてきた発酵技術を基盤とし、純粋培養系や複合微生物系において取得したさまざまな情報を生かして、それぞれの機能を最大限に発揮した物質生産や環境保全につなげる研究・技術開発の最前線を論ずる。
[到達目標]
微生物(群)を利用する技術開発にあたって直面する課題に対し、問題点を抽出し、解決すべき事項を設定して遂行する能力、ならびに広い視点から複数の遂行課題を管理する能力を身につけることを目標とする。
[必要知識・準備]
微生物の機能活用、生産物の出口設定などを考慮するとき必要になることから、微生物のみでなく広く生命工学全般に関する大学院修士課程修了レベルの専門的知識を必要とする。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1受講態度 70  %問題点を抽出・整理し、他者と議論を展開する能力を重視する 
2発表/表現等 30  %他者が理解できる説明能力を重視する 
[教科書]
  1. 特に指定しない
[参考書]
  1. 木村良晴・小原仁実 監修, ホワイトバイオテクノロジー;エネルギー・材料の最前線, シーエムシー出版, ISBN:978-4-7813-0912-5
[講義項目]
本特論は、以下の項目に関連する基盤的知識から先端研究に至るまでマイルストーンを設定し、受講者自身が遂行している研究と関連づけて議論を深めることを中心に進行する。
第1回 微生物利用の現状
第2回 バイオマス活用の現状
第3回 生物機能解析技術の発展
第4回 生物情報の蓄積と利用
第5回 微生物の単離戦略
第6回 単離微生物の機能解析
第7回 単離微生物の育種とプロセス設計
第8回 単離微生物を利用した産業技術開発総論
第9回 複合微生物群の利用戦略
第10回 複合微生物群内相互作用の解析
第11回 複合微生物群内の反応制御
第12回 複合微生物群を利用した産業技術開発総論
第13回 共生・寄生現象の活用
第14回 微生物利用に関するトピックス
第15回 総合討論