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授業科目名
担当教員
水文水資源学特論
石平  博/相馬 一義/舛谷 敬一
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
GTR506 2 (未登録) 1 前期 II
[概要と目標]
[Advanced Hydrology and Water Resources]
The aim of the lecture is to learn the elements of hydrology and water resources to understand the water cycle and river basin environments. The lecture starts by describing basic equations of fluid motion and water dynamics modeling through lectures and exercises. The lecture deals with not only the natural water cycle but also artificial control including reservoirs and irrigations. The lecture also deals with the current problems and prospects of water resources, including water environments and water usage. The lecture is mainly given in English.

地球上における水の動きを把握し、その流域環境との関連を理解するための基盤となる水文・水資源学に関する知識を習得する。まず、水の移動現象に関する基礎方程式やモデル化について、講義と演習を通じて学習する。また、自然現象としての水の流動に加え、貯水池や灌漑などによる人為的な水制御を数理的にモデル化する手法についても学習する。さらに、世界各地における水資源・水環境・水利用の状況を概観するとともに現状における問題点や将来の見通し等について解説する。多国籍の受講者を対象とするため、英語の使用を前提とする
なお、この科目はディプロマポリシーの下記項目に対応している。
D 流域環境科学の専門的な理解に必要な水工学または水質学または微生物学・処理工学の基礎知識を習得し説明できる。
[到達目標]
-To understand basic equations of fluid motion and their derivation.
-To understand elements of water dynamics model
-To understand the current problems and prospects of water resources, including water environments and water usage.

・基礎方程式とその導出を理解する。
・水流動モデルの数値解法の基礎を理解する
・世界の水資源・水環境・水利用の状況を理解する
[必要知識・準備]
Basic knowledge on hydraulics, hydrology and calculus.

水理学・水文学・微積分学に関する基礎知識を有していることが望ましい。また毎回の講義に対する予習・復習が重要である。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 80  %授業内容を十分に理解し、論理的に記述、考察できているか 
2受講態度 20  %講義中の質疑応答等や演習に対して積極的であったか 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
1. Introduction
2. Basic theory (physics) of material transport
3. Basic theory (physics) of water flow
4. Routing of channel flow
5. Evapotranspiration: Estimation methods
6. Evapotranspiration: Observation methods
7. Vertical movement of soil water
8. Ground water flow
9. Exercises about evapotranspiration and soil water movement
10. River basin hydrological model: conceptual model and lumped model
11. River basin hydrological model: distributed model
12. Modeling of water use and water control
13. Water resources in Japan
14. Water resources in the world
15. Summary

* This class will be normally provided via on-line (Zoom, Teams, or Moodle).

(オムニバス方式・共同一部/全15回)
第1回 イントロダクション(舛谷・石平・相馬)
第2回 物質輸送に関わる基礎物理(舛谷) 
第3回 水の流れに関わる基礎物理(舛谷) 
第4回 河道流下に関わる基礎物理(舛谷)
第5回 蒸発散:推定手法(相馬)
第6回 蒸発散:観測手法(相馬)
第7回 土壌水の鉛直移動(相馬)
第8回 地下水流動(相馬)
第9回 蒸発散と土壌水の移動に関する演習(相馬)
第10回 流域水文モデル:概念型,集中型モデル(石平)
第11回 流域水文モデル:分布型モデル(石平)
第12回 水利用・水制御のモデル化(石平)
第13回 日本の水資源(石平)
第14回 世界の水資源(石平)
第15回 まとめ(舛谷・石平・相馬)

[実施形態]
Zoom, Teams 等を用いたライブ型授業とMoodle上での動画配信、資料配布、課題提示などによる非同期授業(オンデマンド型)を組み合わせて行う。
必要に応じて、対策(マスク着用、学生間距離1m 以上の確保、定期的な換気、授業前後の手洗い・手指消毒の徹底)を講じたうえで、面接授業を実施する場合もある。