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授業科目名 水圏植物学特論
時間割番号 GLR569
担当教員名 芹澤 如比古
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
大学院修士課程1~2年生
<授業の目的および概要>
生物学とは,生物または生命現象を対象にした自然科学であり,生物学において,生物の多様性と一様性を科学することは重要である。本講義では,生物の多様性と一様性を理解するために,植物系統を中心としたできるだけ多くの生物を対象として,現在までに明らかにされている生物の生活史と生殖,繁殖戦略等について概説する。また,それらの繁殖戦略と環境との関わりおよび,生長・光合成または捕食・呼吸・栄養吸収など生理的特性と環境との関わりを紹介し,生理学,発生学,そして生態学などの理解を深める。
<到達目標>
水圏植物を例に生物または生命現象の多様性と一様性を理解する。
<授業の方法>
毎回,小レポートを課す。講義中心。5回以上欠席した場合または小レポートの未提出回数が5回以上となった場合は,定期試験の受験資格なしとする。学内の植物紹介に関する3回のプレゼンを課す。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 75  %講義内容の理解力,情報収集・整理能力,論理的思考能力を評価 
2小テスト/レポート 25  %日常的学習力,,プレゼンテーション能力,論理的思考能力を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
幅広い内容を扱うので,プロジェクターの映写によりできるだけ多くの植物の写真を交えて授業を進めます。少し早く感じるかもしれませんが,しっかりとついてきてください。復習は欠かさず行うこと。毎回のレポートは必ず全て提出すること。
<テキスト>
  1. 千原光雄(編), 藻類の多様性と系統, 裳華房, ISBN:978-4785358266
  2. 加藤雅啓(編), 植物の多様性と系統, 裳華房, ISBN:978-4785358259
<参考書>
  1. 田中法生著, 異端の植物「水草」を科学する : 水草はなぜ水中を生きるのか?, ベレ出版, ISBN:9784860643287,
    (2012年出版 Beret science)

  2. ルース・カッシンガー著 ; 井上勲訳, 藻類 : 生命進化と地球環境を支えてきた奇妙な生き物, 築地書館, ISBN:9784806716051,
    (2020年出版)

  3. 井上勲著, 藻類30億年の自然史 : 藻類から見る生物進化・地球・環境 第2版, 東海大学出版会, ISBN:9784486017776,
    (2007年出版)
<授業計画の概要>
1 原核生物・藍色植物門
2 細胞内共生・葉緑体やミトコンドリアの獲得
3 単細胞性藻類1(灰色植物門・クリプト植物門)
4 単細胞性藻類2(渦鞭毛植物門)
5 単細胞性藻類3(ハプト植物門)
6 単細胞性藻類4(ユーグレナ植物門・クロララクニオン植物門)
7 単細胞性藻類5(不等毛植物門,褐藻綱を除く)
8 海藻類1(不等毛植物門褐藻綱)
9 海藻類2(紅色植物門)
10 海藻類3(緑色植物門)
11 水生植物・植物の陸上進出
12 陸上植物(コケ植物門)
13 陸上植物(シダ植物門)
14 陸上植物(裸子植物門)
15 陸上植物(被子植物門)