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授業科目名 日本語中上級II
時間割番号 CJA402
担当教員名 仲本 康一郎
開講学期・曜日・時限 後期・月・II 単位数 2
<対象学生>
2023年9月15日(金)に行われる日本語プレイスメント・テストで、中上級レベルと判定された留学生、日本語非母語話者。
詳細は<受講に際して・学生へのメッセージ>を参照。
<授業の目的>
レポートや論文などのアカデミックな文章を書くために必要な論理的思考力と文章表現力を向上させること。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養異文化理解と外国語リテラシー自文化と異文化に対する知識と理解を基に、自己や社会のあり方について相対的視点から意見を述べることができる。
「英語」で自らの専攻分野の内容を理解し、その内容について簡単に表現することができる。
「ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語」で基礎的な内容について読み書き、口頭でのやりとり・意思疎通ができる。
B汎用能力1・コミュニケーションスキル読解力情報の正確さや分析の妥当性などについて吟味しながら学術的な文献を読むことができる。
C文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
D4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1日本語の読解や作文を通して、異文化リテラシーを向上させること。A
2アカデミックな文章を読み、その内容を批判的に検討することができること。B
3アカデミックな文章でよく使う語句・表現、文法、文体を身につけていること。C
4論理的な思考力・判断力を高め、論理的な文章構成ができるようになること。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%【方法】作文課題、ディスカッション、テスト等【観点】自文化や異文化に関する知識をもとに、日本語で意見を表明できること。
225%【方法】作文課題、ディスカッション、テスト等【観点】アカデミックな文章を読み、その内容を批判的に吟味することができること。
325%【方法】作文課題、ディスカッション、テスト等【観点】レポートや論文などのアカデミックな文章が書けるようになること。
425%【方法】作文課題、ディスカッション、テスト等【観点】アカデミックな話題をとりあげ、論理的でわかりやすい説明ができること。
合計100% 
<授業の方法>
・アカデミックな話題やトピックをとりあげ、パラグラフ・ライティングの練習をします。
・レポートや論文でよく使う語句や表現を整理し、論理的な文章構成力の向上を図ります。
・授業は【対面】で行う予定ですが、【オンライン(ライブ型)】に変更する場合もあります。
・授業では作文の課題が数回あります。課題を提出するときは、G-フィロス(B1-221)で日本語サポートSA(Student Assistant)のチェックを受けるようにしてください。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・日本語プレイスメント・テストは2023年9月15日(金)16時00分からZoom を使ってオンラインで行いますが、ZoomのURLはCNS(学内電子掲示板)でお知らせします。Zoomを使ってテストに参加するのが難しい人は、当日15時50分にT-1号館3階のT1-31教室に来てください。
<山梨県立大学の学生へ>
・日本語プレイスメント・テストを受けてもらう必要があります。
・日本語プレイスメント・テストの日時や方法は、山梨県立大学から案内があります。
・授業の形式は、基本的には面接授業ですが、オンラインで実施する場合はオンラインでの受講、
面接授業の場合は山梨大学甲府キャンパスにて受講してもらいます。
<テキスト>
  1. アカデミック・ジャパニーズ研究会編著, 大学・大学院留学生の日本語 4 論文作成編, アルク, ISBN:9784757405240
<参考書>
  1. アカデミック・ジャパニーズ研究会編著, 大学・大学院留学生の日本語 3 論文読解編, アルク, ISBN:9784757405233
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス
事前学習
事後学習
・本授業のシラバスを読んでくること
・ガイダンスをふりかえり、これからの学習計画を立てること
授業内容自己紹介、アイスブレイク、授業の概要、スケジュール、教科書
2タイトル論文とは何か
事前学習
事後学習
・そもそも論文を書くとはどういうことかを考えてくること
・レポートライティングのプロセスが把握できたかどうか確認すること
授業内容アカデミックライティング、序論・本論・結論、プロセスライティング、マインドマップ
3タイトル表記と文体
事前学習
事後学習
・それぞれの読みのプロセスをふりかえりそのくせや特徴を考えてくること
・熟達者の読みをふりかえり、自らの読みに適用し実践してみること
授業内容文脈理解、スキーマ、速読・精読・味読、大意把握、情報検索
4タイトル読む技術―要約する
事前学習
事後学習
・それぞれの読みのプロセスをふりかえりそのくせや特徴を考えてくること
・熟達者の読みをふりかえり、自らの読みに適用し実践してみること
授業内容文脈理解、スキーマ、速読・精読・味読、大意把握、情報検索
5タイトル聴く技術―ノートテイキング
事前学習
事後学習
・ノートテイキングをするときに何を意識しているかを考えてくること
・ノートテイキングの技法を知り、他の授業などで実践してみること
授業内容構造化、強調、関連づけ、インデックス、余白、区切り
6タイトル序論を書く
事前学習
事後学習
・論文を書くときに最初に何を書くかを考えてくること
・序論で書くべき内容を確認し、特定のテーマで序論を書いてみること
授業内容背景説明、問題提示、方向づけ、読者分析、当事者意識
7タイトル定義と分類
事前学習
事後学習
・レポートや論文で定義をすることの意義を考えてくること
・定義や分類のパラグラフを構成できるか自ら実践すること
授業内容定義と分類、構成・機能・経緯、階層構造、空間配列、時間順序
8タイトル比較と対照
事前学習
事後学習
・物事を比較・対照する意義について考えてくること
・比較と対照のパラグラフを構成できるか自ら実践すること
授業内容比較と対照、類似点・相違点、観点別評価、並列表現、対義語
9タイトル図解する技術
事前学習
事後学習
・図解することの意義や図解の種類について考えてくること
・文章の内容を図解したり、図表を文章にする練習をすること
授業内容メディア、イラスト、グラフ、空間的構造、時間的推移、集合・連鎖・配置
10タイトル原因と結果
事前学習
事後学習
・科学的説明と歴史的記述の違いについて考えてくること
・原因と結果のパラグラフを構成できるか実践すること
授業内容因果関係、リニア、リゾーム、要因、創発、仮説、演繹法、帰納法
11タイトル問題解決
事前学習
事後学習
・テーマを立てることと問題を設定することの違いを考えてくること
・問題解決のパラグラフを構成できるか実践すること
授業内容テーマ選択、問題設定、常識、定説、先行研究
12タイトル同意と反論
事前学習
事後学習
・レポートや論文で先行研究を引用する意義を考えてくること
・同意と反論のパラグラフを構成できるか実践すること
授業内容直接引用、間接引用、一次資料、情報倫理、著作権、不正行為
13タイトル結論を書く―まとめと展望
事前学習
事後学習
・論文を書くときに最後に何を書くかを考えてくること
・結論の内容を確認し、特定のテーマで結論を書いてみること
授業内容序論・本論・結論、起承転結、序破急、まとめ、研究の意義、今後の展望
14タイトル文と文をつなぐ―接続表現
事前学習
事後学習
・接続表現に関する練習問題を解いてくること
・接続表現の使い方をふりかえり、その意味・用法の違いを確認すること
授業内容順接の表現、逆接の表現、条件の表現、追加の表現、補足の表現
15タイトル総括評価・まとめ
事前学習
事後学習
・これまでの授業をふりかえり復習をしてくること
・授業の全体をふりかえり学びの成果を確認すること
授業内容本授業の学びを総括し、授業のまとめと評価を行う
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
山梨大学に赴任するまえに、大阪外国語大学留学生センター(現 大阪大学国際教育交流センター)で、国費留学生、私費留学生を対象にした日本語教育を実践してきました。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
<備考>
(未登録)