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授業科目名 ヨーロッパ中世の諸相
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC004
担当教員名 皆川 卓
開講学期・曜日・時限 後期・月・III 単位数 2
<対象学生>
本学学部生全て
<授業の目的>
世界遺産を中心とする文化財を映像で鑑賞し、その成立背景を説明することにより、中世ヨーロッパの社会と世界観を学び、「もう一つの視線」で文化に向き合う目を養う。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシー未選択
1キリスト教の影響下で、低開発の社会がどのように発展してきたかをイメージすることができるようになる。
2無意識の中に埋め込まれている近代の常識を客観化し、現在の問題について創造的に考えることができるようになる。
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%ヨーロッパ中世の社会編成と思考形態を、現代の研究水準に照らしておおよそ理解しているか。
250%ヨーロッパ中世の構造と近現代社会の構造の比較を通じて、社会を客観的・合理的に分析する能力を身につけているか。
合計100% 
<授業の方法>
DVDで世界遺産を中心とする中世の文化財を鑑賞し、その後プロジェクタ表示を交えて各文化財の時代的背景を説明する。授業計画で観る世界遺産の種類は予定で、変更することがある(その場合事前に連絡する)。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
なんとなくDVDを見ているだけでは試験で書けません。映像を通して当時の人々を見るつもりで受講してください。プロジェクタ内容のノート取りは必須です(プロジェクタの写真撮影は可ですが、試験で持ち込めるノートは手書きのみとしますので、授業中に写すか授業後に写すかの違いです)。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 堀米庸三 木村尚三郎 堀越孝一 渡辺昌美, 生活の世界歴史(6) 中世の森の中で, 河出書房新社, ISBN:4309472168
  2. 堀越宏一・甚野尚志, 15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史, ミネルヴァ書房, ISBN:978462306459
<授業計画の概要>
1タイトル授業のオリエンテーリングと目標説明
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容授業の方法と本科目で得るべき知見を説明します。
2タイトル教会と修道院(キリスト教の世界)1:ミュスタイア修道院(スイス)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容古代文明の崩壊のあとから自給自足的社会が生まれた時、キリスト教が果たした文明をつなぐ役割を概観します。
3タイトル教会と修道院(キリスト教の世界)2:モン・サン・ミシェル(フランス)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容中世初期のヨーロッパの教会が置かれた厳しい環境と人々を引き付けた魅力を紹介します。
4タイトル教会と修道院(キリスト教の世界)3:アッシジ(イタリア)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容キリスト教信仰を深めた中世中期の人々の間に、自分の意志による新たな信仰の形が生まれる経緯を論じます。
5タイトル教会と修道院(キリスト教の世界)4:ベギン会(ベルギー)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容男性に支配されていた女性が、信仰を通じて自律的な生き方を発見する中世後期のキリスト教社会を紹介します。
6タイトル城と宮殿(王と貴族の世界)1:ライン渓谷(ドイツ)(もしくはマルボルク城【ポーランド】)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容中世社会を貫く暴力的な社会の構造を明らかにします。
7タイトル城と宮殿(王と貴族の世界)2:カルカソンヌ(フランス)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容貴族とそれ以外の人々が緊張しつつも協力して支えた中世中期の地域社会を紹介します。
8タイトル城と宮殿(王と貴族の世界)3:ランス大聖堂(フランス)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容貴族に支配されていた王が、キリスト教を利用して逆に彼らを支配するようになる中世後期の変化を紹介します。
9タイトル城と宮殿(王と貴族の世界)4:エディンバラ旧市街(イギリス)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容一応確立したかに見えた君主の地位が、なお貴族に左右されていた中世末期・近世初期の状況を論じます。
10タイトル中世都市と農村(市民と農民の世界)1:ケルン大聖堂(ドイツ)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容都市の発展と宗教が深い関係にあった中世初期の都市社会を紹介します。
11タイトル中世都市と農村(市民と農民の世界)2:リューベック(ドイツ)(もしくはストラスブール旧市街【フランス】)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容商工業を発展させた都市市民が、領主から自立して自ら都市社会を創造する中世中期の状況を概観します。
12タイトル中世都市と農村(市民と農民の世界)3:ヴェネツィア(イタリア)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容市民の権力が国家を形成するに至ったケースを取り上げ、中世ヨーロッパにおける都市の成長を論じます。
13タイトル中世都市と農村(市民と農民の世界)4:アルベロベッロのトゥルッリ(イタリア)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容領主の横暴のもとにあって苦しみながら、辛抱強くより良い地位を勝ち取った農民の姿を紹介します。
14タイトルルネサンス(近代の息吹):レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』(イタリア)
事前学習
事後学習
特にありません。
授業内容中世的な思考や発想を終焉させた「教養のサイクル」とは何かを考えます。
15タイトルまとめと試験
事前学習
事後学習
授業を通して取ったノートを復習すること。ただしスライドを写したノートだけでは合格点ぎりぎりしか取れません。授業中の動画や講義内容について、ポイントをメモしておくことを勧めます。
授業内容一問一答式と論述を交えた試験を行います。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
<備考>
(未登録)