授業科目名	比較教育学特論 (本年度非開講)
時間割番号	541011
担当教員名	鴨川　明子
開講学期・曜日・時限	前期・金・III	単位数	2
＜対象学生＞
１年
＜授業の目的および概要＞
〇比較教育学は、世界各国地域における教育について、歴史的かつ現代的なアプローチにより比較する学問です。この演習の目的の一つは、比較教育学の理論と方法の基礎を習得することにあります。もう一つの目的は、世界各国・地域で生じる様々な教育現象について調査し分析するための研究手法を学ぶことにあります。 〇具体的に、講義の前半では、世界の教育や学校、子どもに関する比較教育学・国際教育研究・国際理解教育領域の文献や論文を概説し、受講者でディスカッションしてみます。 〇講義の後半では、受講生は、比較教育学の分析手法として有用なフィールド・ワークの手法や各種調査技法を習得することに努めます。後半で扱うトピックとアプローチは、受講生の興味・関心に合わせて柔軟に対応します。
＜到達目標＞
〇比較教育学の理論と方法の基礎を身につけることができる。 〇また、様々なアプローチを用い、世界各国・地域における教育現象について分析することができる。 〇それら習得した知識や技能を活用して、世界各国地域における教育についてテーマを選び、思考力を働かせて考察することができる。
＜授業の方法＞
受講生は、文献講読およびディスカッションを中心に、テーマによってはフィールドワーク等の手法を習得します。 　発表担当者が話題提供し、参加者は準備をして、協力しながらディスカッションします。
＜成績評価の方法＞
No 評価項目 割合 評価の観点 1 小テスト／レポート  50  % 講義の内容を踏まえて、論理的にまとめているか  2 受講態度  20  % 積極的なディスカッションへの参加、他者の意見への傾聴  3 発表／表現等  30  % 担当箇所について的確にまとめた上で、自身の考察を深めているか
＜受講に際して・学生へのメッセージ＞
特になし
＜テキスト＞
(未登録)
＜参考書＞
(未登録)
＜授業計画の概要＞
講義及び文献講読、討論 ＊日程の詳細およびシラバスに変更がある場合は、第１回目等で適宜説明します。下記の計画は一例です。参加者の興味関心や演習の展開に応じて、内容や順番は多少入れ替わる可能性があります。 [第 1回]　オリエンテーション―教育を比較するとは？― [第 2回]　比較教育学の理論と方法―レ・タン・コイの『比較教育学』を中心に― [第 3回]　国際教育開発の理論と実践―就学前教育、初等教育、女子教育など― [第 4回]　ワークショップ（興味関心あるテーマを考え、言ってみる） [第 5回]　比較教育学の技法―フィールド・ワーク、質問紙調査と面接調査（どうやって調べるか、を考える）― [第 6回]　国内比較分析と地域研究―高校生の進路選択とキャリア教育、ジェンダー― [第 7回]　国家間比較分析―学力問題、教員制度、教科書制度の各国比較― [第 8回]　比較教育学の新しいテーマ―国境地域の学校に行けない子どもたち― [第 9回]　比較教育学の新しいテーマ―シティズンシップ教育― [第10回]　比較教育学の新しいテーマ―アジア高等教育ネットワークと留学生の移動― [第11回]　ディスカッション（文献講読プレゼンの準備） [第12回]　文献講読プレゼン（日本の教育とアジア・アフリカの教育の比較） [第13回]　文献講読プレゼン（日本の教育と欧米の教育の比較）　 [第14回]　文献講読プレゼン（日本の教育と途上国の教育の比較） [第15回]　総論―比較教育学を学ぶ意義とは　再考―