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授業科目名 幹細胞再生医療学
時間割番号 LBT324
担当教員名 大貫 喜嗣/永松 剛
開講学期・曜日・時限 後期・水・II 単位数 2
<対象学生>
生命環境学部3・4年生
<授業の目的>
再生医療のソースとなる幹細胞や再生医療に関する知識の習得を目的とする。
本講義の前半では、細胞の特徴を把握し、培養状態を管理する上で欠かせない細胞培養の数的処理について学ぶ。具体的には、細胞の増殖反応、すなわち増殖速度、増殖収率、培養の物質収支、基質消費、物質生産、酸素消費等を定量的に理解するとともに、多能性幹細胞と関連付けて解説する。数的処理に関する分野は微生物にも応用可能であり、培養に関わる全ての学生に有用な知識であると考える。
本講義の後半では、組織幹細胞、胚性幹細胞およびiPS細胞の分化制御について学ぶ。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>生命工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
BT-A専門知識生命工学分野全般にわたる基礎知識に基づいた専門知識を修得している。
BT-B理解・検証生命工学分野における専門的な最新の研究内容を説明できる。
BT-C実践力生命工学分野における専門的な研究を遂行し、課題を整理し論理的思考により解決できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
BT
1・細胞培養法における細胞の増殖挙動、基質消費、物質生産等を定量的に理解し、説明できる。BT-A
2・幹細胞の増殖や分化制御の手法を理解し、説明できる。BT-C
3・幹細胞や多能性幹細胞の実用化について説明できるBT-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
112%授業態度、授業に対する積極性
228%グループワークの提出および評価
360%最終試験(原則として出席が2/3以上必要)
合計100% 
<授業の方法>
本年度は対面授業により講義を行う予定ですが、社会情勢により変更する可能性があります。
講義中にノートの作成と内容の解説をします。
講義残り30分程度でグループワークを行います。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
計算をしますので、関数機能ついた電卓を用意して下さい。
スマートフォンの電卓機能で関数計算が可能な場合は通常授業での使用を認めますが、試験での使用は認めません。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 末盛博文編集, ES・iPS細胞実験スタンダード : 再生・創薬・疾患研究のプロトコールと臨床応用の必須知識, 羊土社, ISBN:9784758101899,
    (2014年出版 実験医学, 別冊)
<授業計画の概要>
1タイトル細胞の培養に必要な要素とは
事前学習
事後学習
これまで学んできた微生物や細胞に関する知識を復習しておいてください
授業内容培地組成とその他の環境因子
2タイトル細胞培養の基礎
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容英文資料による説明(Basic Principle of Cell Culture)
動物細胞の培養(培地、培養器具、培養方法)
3タイトル反応速度論
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容細胞の増殖速度の数式表現
4タイトル回分培養
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容回分培養における細胞の振る舞いについて
5タイトル細胞増殖と基質濃度
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容細胞の増殖および培地の基質に関する数式表現
6タイトル連続培養(1)
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容細胞収支、基質収支、定常値曲線
7タイトル連続培養(2)
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容ケモスタット、活性汚泥法(排水処理)
8タイトル動物細胞の酸素要求
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容酸素移動と培養操作条件の関係、kLa、ガスホールドアップ
9タイトル細胞培養のスケールアップ
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容培養をスケールアップする際の計算例
10タイトル動物細胞の歴史
事前学習
事後学習
事前学習:レジュメ・資料を配布します。印刷してください。
事後学習:Moodleにて小テストを実施しますので受験してください。
授業内容オンデマンドで実施します。動物細胞がどのように培養できるようになったかを解説します。
11タイトル動物細胞と工業生産
事前学習
事後学習
事前学習:レジュメ・資料を配布します。印刷してください。
事後学習:Moodleにて小テストを実施しますので受験してください。
授業内容オンデマンドで実施します。動物細胞が工業生産分野でどのように活用されているかを解説します。
12タイトル幹細胞と再生医療
事前学習
事後学習
事前学習:レジュメ・資料を配布します。印刷してください。
事後学習:Moodleにて小テストを実施しますので受験してください。
授業内容幹細胞の歴史と特徴について解説します。また、幹細胞が再生医療分野でどのように使われているかについて解説します。
13タイトル動物細胞の評価方法(1)
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容フローサイトメトリーの原理
14タイトル動物細胞の評価方法(2)
事前学習
事後学習
事後学習:グループワークを作成し、次の授業で提出してください。
授業内容フローサイトメトリーの結果と解釈
15タイトル最終試験
事前学習
事後学習
これまでの内容をきちんと復習してください。
授業内容記述式最終試験を実施します
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
ES細胞およびiPS細胞に関する培養工学分野の研究知識から皆さんにそれらの知識を広く知っていただきたいと考えています。また、講義を通じて普段の培養(動物細胞、微生物いずれも)が非常に大切であるということを理解していただきたいです。(大貫)
幹細胞の特徴については、多能性幹細胞の未分化性および分化制御に関わる研究経験から、それらの知識を解説します。(升井)
<備考>
(未登録)