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授業科目名
担当教員
品質管理概論
渡辺 喜道
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TPC401 2 (未登録) 4 前期 IV
[概要]
品質の高い製品を生産するためには、統計的に管理されたプロセスに基づいてものづくりを行わなければならない。本講義では、統計学に基づいた品質管理手法である統計的品質管理について学習する。統計的品質管理は、品質管理のための正しい規準や標準を決定できる手法である。統計学を応用し、多くのデータを測定して、そのデータを解析して、品質管理のためのアクションを判断できるようにするための方法を理解する。
[具体的な達成目標]
(1)品質および管理の基本的な考え方を説明できる。
(2)統計的方法を用いた品質管理を説明できる。
(3)様々なデータの統計的扱い方を説明できる。
[必要知識・準備]
特に必要とする知識はないが、統計学やデータ解析の基礎的知識があることが望ましい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %管理図、相関と回帰、分散分析、実験計画法の基礎的知識を確認する。 
2試験:中間期 50  %QC七つ道具や統計的方法の基礎と検定と推定の基礎的知識を確認する。 
[教科書]
  1. 鐵健司, 新版 品質管理のための統計的方法入門, 日科技連出版社, ISBN:4817103426
[参考書]
  1. 大滝厚 編, 品質管理の演習問題と解説, 日本規格協会, ISBN:9784542503519
  2. 仁科健ほか, 近代品質管理, コロナ社, ISBN:4339023930
  3. 新藤久和, 初心者(学生・スタッフ)のためのデータ解析入門, 財団法人 日本規格協会, ISBN:9784542601093
  4. 山田秀, TQM品質管理入門, 日本経済新聞社, ISBN:4532110904
[講義項目]
(01)品質管理の意義、品質の認識、品質管理活動の体系
(02)統計的品質管理の考え方、QC七つ道具
(03)統計的方法の基礎
(04)確率とその分布
(05)検定の考え方
(06)母平均に関する検定と推定
(07)計数値に関する検定と推定
(08)統計的方法の基礎と検定と推定の総括評価・まとめ
(09)符号検定、相関に関する検定、計量値の管理図
(10)計数値の管理図、管理図の見方
(11)相関と回帰
(12)回帰直線
(13)品質管理の現状や最新の話題
(14)分散分析
(15)管理図、相関と回帰、分散分析の総括評価・まとめ
[教育方法]
・講義ではプロジェクタを使い説明する。また、講義中に用いるスライドの内容を電子媒体で配布する。
・講義中に簡単な演習問題を解かせる場合がある。
・Zoom、Teams 等テレビ会議システムを利用した同時双方向リアルタイム動画配信授業を原則とする。
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
製造業向けエンジニアリングサービス会社の品質技術者を非常勤講師として招き、品質管理の実務経験をもとに、品質管理の現状や最近の話題について講義する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
(B) 技術者としての知的基盤の形成
 科学技術における基礎としての数学、自然科学、情報処理能力を身につけ、知的基盤を形成して、これを応用することができる。
[その他]
一般財団法人日本規格協会が主催する「QC検定」の3級以上を受験して合格した場合は、級に応じて成績に加点する。「QC検定」に関する詳細は、
QC検定を参照すること。
また、学生の理解の度合い等により、講義内容を変更することがある。