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授業科目名
担当教員
流体工学III
角田 博之
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TME321 2 (未登録) 3 後期 III
[概要]
流体工学I, IIに引き続き,より応用的な流体工学の問題として,流体機械と流体計測を取り上げ,いくつかの具体例を交えてそれらの基本を学ぶ.
・流体機械に関する講義では,流体のエネルギ変換という観点から基本原理を学び,これにより流体機械全般にわたる基本的諸事項の理解を目指す.
・流体計測に関する講義では,圧力や流量・速度計測について,計測原理や計測方法,計測上の諸問題について学ぶ.
[具体的な達成目標]
流体機械に関して,
 1)各種流体機械の基本動作を理解していること.
 2)羽根車によるエネルギー変換の基本原理を理解していること.
 3)流体機械の損失と各種効率,相似則を説明できること.
 4)流体機械の特異現象(キャビテーションなど)を理解していること.
流体計測に関して,
 1)計測対象である圧力,流量,速度について理解していること.
 2)計測が基づく基本法則や基本原理を理解していること.
 3)各種計測法の特徴を理解し,実際問題に応用できること.
[必要知識・準備]
以下の各先行科目に関して,その基礎を理解していることが望ましい.
1)微分積分学及び演習(特に,微分・積分の定義と工学的意味)
2)基礎物理学I(特に,ベクトルの意味と内積ならびに力学初歩)
3)流体工学I,流体工学II及び演習
4)熱力学及び演習(特に,熱力学第1法則)
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %達成目標と関連した問題を課し,目標の理解度を評価 
2試験:中間期 30  %達成目標と関連した問題を課し,目標の理解度を評価 
3小テスト/レポート 40  %Moodle上の小テスト,講義項目毎に課すレポート課題を評価 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 大橋秀雄, 流体機械, 森北出版, ISBN:4-627-62181-7
  2. 村上光清,部谷尚道 共著, 流体機械, 森北出版, ISBN:4-627-61112-9
  3. 古屋善正,村上光清,山田 豊 共著, 流体工学, 朝倉書店, ISBN:4-254-23034-6
  4. 日本機械学会 編, 流体計測法, 日本機械学会, ISBN:978-4-88898-027-2
[講義項目]
 1.講義概要と目標の説明
   流体機械第1章「流体のエネルギとその変換(1)」 流体のエネルギとエネルギ保存
 2.流体機械第1章「流体のエネルギとその変換(1)」 仕事と損失および効率
 3.流体機械第1章「流体のエネルギとその変換(3)」 流体のエネルギとその変換,圧縮性気体に対する静仕事と効率  
 4.流体機械第2章「ターボ型流体機械の一般理論(1)」速度三角形とオイラーの式
 5.流体機械第2章「ターボ型流体機械の一般理論(2)」遠心式羽根車
 6.流体機械第2章「ターボ型流体機械の一般理論(3)」軸流式羽根車
 7.流体機械第2章「ターボ型流体機械の一般理論(4)」翼理論
 8.*** 中間総括評価・まとめ ***
 9.流体機械第3章「流体機械の性能(1)」      相似側と形式数
10.流体機械第3章「流体機械の性能(2)」      キャビテーションなどの特異現象 
11.流体計測第1章「流体計測とは」        
12.流体計測第2章「圧力計測」
13.流体計測第3章「流量計測」
14.流体計測第4章「速度計測」
15.*** 期末総括評価・まとめ ***
[教育方法]
コロナ感染防止対策のために,以下の教育方法をとる.
1) 講義ビデオ( 45 分程度で準備)を Microsoft Stream で配信する.講義前日の午後にアップロードするので,都合の良い時間帯に視聴すればよいが, 14:00 頃から開始するオンライン講義が始まるまでに視聴を終えること.
2) 講義時間帯の 14:00 頃に zoom によるオンライン講義を開始する.講義ビデオの中で数名(ランダムに指定)に質問をするので,指された学生はオンライン講義に参加して質問に答えること(特別な理由なくオンライン講義に欠席して質問に答えなかった場合は,下記の小テストを受験したかどうかにかかわらず,当日の講義に欠席したものとみなす).質問を受けていない場合にはオンライン講義への参加は自由であるが,講義内容に関して質問がある,あるいは,講義資料の隠してある部分の答えを知りたい場合にはオンライン講義に参加する.
3) ビデオ配信した講義内容の理解度をみることと,講義出欠の確認のために,講義時間帯の 14:15 から Moodle で小テスト(パスワードを設けない)を行う.小テストの受験可能時間は 30 分間( 14:15〜 14:45 )に限定する.小テストの受講をもってその日の講義に出席したとみなす.また,評価基準で説明したように,小テストの点数を評価点に加点する.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
●オフィスアワー:講義終了後または月曜日第V限(A1-109-2室)