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授業科目名
担当教員
材料の科学II
中山 栄浩
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TME220 2 (未登録) 2 前期 I
[概要]
金属材料は目的の形状に成形することが容易で、十分な強度と粘り強さを有することから、さまざまな分野で広く利用されている。金属材料が有するこのような特性を効率的に利用するためには、金属材料に関する基本的な性質を十分に理解することが必要となる。「材料の科学II」では、「材料の科学I」で学習した金属材料の基礎知識を基本として、強度や延性など機械的性質のさらなる理解、塑性加工や熱処理を利用した強化法の理解、くわえて鉄鋼やアルミニム合金などの各種金属材料が有する特徴について学習する。
[具体的な達成目標]
材料の科学IIでは以下の5つの項目を修得することを達成目標とする。
1)機械的性質の基礎。
2)熱処理と金属材料。
3)各種強化法の概要。
4)炭素鋼と鋳鉄の基礎。
5)アルミニウム合金と銅合金の基礎。
[必要知識・準備]
「基礎工学」部門の「材料の科学I」の内容を習得していることが望まれる。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %総合的な理解度を評価する 
2受講態度 20  %moodle等を利用した小テストの理解度を評価する 
[教科書]
  1. 吉岡正人、岡田勝蔵、中山栄浩, 機械の材料学入門, コロナ社, ISBN:4339045594
[参考書]
  1. 矢島悦次郎、市川理衛, 機械・金属材料, 丸善株式会社, ISBN:4621049720
[講義項目]
1:講義の概要や評価法などに関するオリエンテーション、金属の基礎(ミクロ組織、塑性変形と強度)
2:機械的性質の基礎1(機械的性質、応力、ひずみ、引張試験、破壊、硬さなど)
3:機械的性質の基礎2(強度、延性、靭性、衝撃試験、疲労強度、クリープ強度、プレス成形性など)
4:機械的性質の基礎3(弾性変形、塑性変形、理論強度、転位など)
5:熱処理の基礎(転位と加工硬化、回復、再結晶、粒成長、冷間・温間・熱間加工など)
6:炭素鋼と鋳鉄(炭素鋼の平衡状態図、共析変態、パーライトなど)
7:合金鋼の基礎(分類、添加元素、ステンレス鋼など)
8:各種強化法1(強化の基本、固溶強化、結晶粒微細化強化など)
9:各種強化法2(マルテンサイト強化、焼入れの現象、強化メカニズム、焼入れと焼もどしなど)
10:各種強化法3(加工硬化、析出強化、分散強化、複合強化など)
11:銅合金(特徴と分類、黄銅、青銅など)
12:アルミニウム合金1(特徴と分類、用途など)
13:アルミニウム合金2(展伸用合金、鋳造用合金、熱処理型合金など)
14:マグネシウム合金、チタン合金、新金属
15:総括評価、解説およびまとめなど
[教育方法]
【通常講義は、オンライン形式(ライブ)で実施する予定です。最終回(総括評価、解説およびまとめなど)については、対面形式(教室に集合)で実施予定です。】
内容の理解を助けるため、プロジェクターなどを用いてビジュアル的に分かり易い形で講義を進める。
最新情報を適宜紹介すると共に、学習内容の背景や位置付けを分かり易く説明する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
オフィスアワー: 講義終了後および月曜日第V時限