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授業科目名
担当教員
機械要素I
清水 毅/寺田 英嗣
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TJM211 2 (未登録) 2 前期 I
[概要]
機械要素は機械を設計する際の基本的な要素である。機械要素はその役割において構造の締結に利用されるものと機械の運動に利用されるものがある。本講義でとりあげる機械要素は後者の役割を担う要素であり、いわゆるメカトロニクス分野で中心となる機械要素である。授業を通じてメカトロニクスにおける機械的な運動が機械要素によってどのように実現されるかを学習し、その機械工学的計算方法を身につける。
本科目の学習内容は、引き続き機械要素IIへ続く。
[具体的な達成目標]
メカトロニクスの基本要素となる機械要素に関する基礎を説明でき、各種設計項目を計算できる。
具体的には,

1.軸系要素の各種設計について説明することができ,機械工学的計算ができる。
2.歯車要素の各種設計について説明することができ,機械工学的計算ができる。
3.軸受要素の各種設計について説明することができ,機械工学的計算ができる。

を到達目標とする.
[必要知識・準備]
1.力学の基本的な知識
2.数学の基礎知識
3.材料力学の基礎知識
4.機械運動学の基礎知識
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %到達目標に示した3に対する基本的理解度と論理的思考能力を評価。 
2試験:中間期 60  %到達目標に示した1,2に対する基本的理解度と論理的思考能力を評価。 
3小テスト/レポート 10  %授業の理解度を提出された課題により評価する。自発的勉学を評価。 
[教科書]
  1. 日本機械学会発行, JSMEテキストシリーズ 機械要素設計, 丸善出版, ISBN:978-4-88898-281-8
[参考書]
  1. 吉本成香他, 機械設計 機械要素とシステムの設計, オーム社, ISBN:978-4-274-22145-3
[講義項目]
感染症対策のため講義はオンラインで実施するが中間・期末評価は対面で実施する.なお状況によっては内容の一部変更がある.

1.ガイダンス,安全率,設計の基礎,軸系要素の概要
2.軸の設計(1) 平面応力と軸の強度
3.軸の設計(2) 軸の剛性・相当曲げモーメント,相当ねじりモーメント
4.軸の設計(3) 軸の危険速度
5.軸設計の総括および中間評価
6.歯車の概要,歯車の種類,各部名称
7.歯車の設計(1) 歯車の基礎と減速比
8.歯車の設計(2) 歯車の強度
9.歯車の設計(3) 様々な歯車と設計項目
10.歯車設計の総括および中間評価
11.軸受(1) 概論,ころがり軸受の種類と使用方法
12.軸受(2)ころがり軸受の選定方法,寿命計算法
13.軸受(3)ころがり軸受に作用する荷重計算法,寿命計算実例
14.軸受(4)ベアリングナット,オイルシール,すべり軸受の種類と基本設計法
15.軸受設計の総括および総括評価
[教育方法]
教科書にある基本事項の理解を目指し、目標とする基本的な事項は繰り返し説明して理解を深める。授業中に必要に応じて小テストを実施する。

- 事前学習を必須とする
- 演習形式と講義形式で授業を進める
- 学習内容により反転授業の形式で授業を進める(授業前に講義ビデオによる受講を課し,授業時間中は講義内容の確認,質疑応答,理解を深めるための演習問題)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
機械要素の設計開発・工作機械の設計開発業務を生かし,機械要素の重要性,強度計算の方法を実践的にわかりやすく講義している。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)