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授業科目名
担当教員
電機制御工学
佐藤 隆英
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TEE324 2 (未登録) 3 後期 III
[概要]
 工場におけるオートメーション化を担う産業用ロボットをはじめ自動車や電化製品などの様々な製品に電動機およびその自動制御技術が利用されている。電動機を含むシステムの制御を実現するためには自動制御の知識に加えて「電動機(制御対象に関する物理)」「電気回路(電動機にエネルギーを供給する回路)」「電子回路(制御回路)」「半導体デバイス(スイッチングを実現する素子)」や「ソフトウェア(制御を行うプログラム)」などの幅広い分野の知識を総合的に用いる必要がある。
 本講義では、電動機を含むシステムの制御ついて学ぶ。主に,直流電動機と誘導電動機の速度制御の方法を学ぶ.講義の前半では電動機に関する基礎知識とその駆動方法および制御回路について学び,後半では,前半に学んだ電動機を安定に制御するための制御方法およびコントローラの設計について学ぶ.これまでに学んだ「システム制御工学」「電気エネルギー変換工学」「電気回路」などの知識を結びつけ、具体的なシステムの制御を実現する手法を身につける.
[具体的な達成目標]
1.電動機の分類と利点を説明することができる.
2.直流電動機の基本式を導出することができる.
3.直流電動機を駆動する位相制御整流器の動作原理を説明することができる.
4.直流電動機を駆動する直流チョッパの動作原理を説明することができる.
5.誘導電動機の基本式を導出することができる.
6.電圧型インバータによるV/f一定制御を説明することができる.
7.誘導電動機のベクトル制御の基礎を説明することができる.
8.同期電動機の基本式を導出することができる.
9.同期電動機の駆動回路を説明することができる.
10.制御系の基本構成について説明することができる.
11.制御系の特性を伝達関数およびブロック線図で表すことができる.
12.伝達関数からボード線図の概形を描くことができる.
13.与えられた伝達関数の安定性の判別ができる.
14.フィードバック系の特長について説明することができる.
15.与えられたプラントの伝達関数から仕様を満たす補償器を設計することができる.
[必要知識・準備]
制御理論、電気回路,電子回路、エネルギー変換工学、ラプラス変換に関係する基礎的な知識を有することを前提として講義をすすめる.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %「具体的な達成目標」を評価し、それが6割以上達成されているかを確認する 
2小テスト/レポート 50  %「具体的な達成目標」を評価し、それが6割以上達成されているかを確認する 
[教科書]
  1. 片岡昭雄, 電動機の可変速駆動入門, 森北出版株式会社, ISBN:978-4-627-74231-4,
    (講義前半に使用する)
[参考書]
  1. 今井弘之 竹口知男 能勢和夫, やさしく学べる制御工学, 森北出版株式会社, ISBN:978-4-627-91682-1,
    (講義後半に使用する)

  2. 藤田 宏, 電動力応用工学, 森北出版株式会社, ISBN:4-627-74040-9
  3. 萩野弘司 井桁健一郎, 実験で学ぶDCモータのマイコン制御術, CQ出版社, ISBN:978-4-7898-4148-1
[講義項目]
1.電動機とその駆動システム
2.直流電動機の基本式と速度調整法
3.直流電動機の位相制御整流器による駆動
4.直流電動機の直流チョッパによる駆動
5.誘導電動機の基本式と速度調整法
6.誘導電動機の駆動回路と駆動特性
7.誘導電動機のベクトル制御
8.同期電動機の基本式と速度調整法
9.同期電動機の駆動回路と駆動特性
10.制御系の伝達関数とブロック線図
11.周波数応答
12.フィードバック制御系の特性
13.伝達関数に基づく制御系の設計
14.伝達関数に基づく制御系の設計の実習
15.総括評価 まとめ
[教育方法]
前半は、教科書に沿った講義を行う。
後半は,参考書1に沿った講義を行う。
新型コロナウィルスの感染が拡大している場合,ZoomやTeams等を用いたリアルタム動画配信授業で実施する.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)