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授業科目名
担当教員
建設工学実験I・II
齊藤 成彦/後藤 聡/佐藤 賢之介/山本 雄司/藤田 宗弘
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE30506 2 (未登録) 3 前期 III-IV
[概要]
[建設工学実験I]
建設材料学及び演習で学習したコンクリートについて、目標とする特性を有するコンクリートを設計するための材料設計(配合設計)の方法を学ぶとともに、破壊実験を通してコンクリートの力学特性を理解する。

[建設工学実験II]
土によって形成される地盤のうえに各種土木構造物・施設を設計・施工する場合には,その土の諸性質を事前に明らかにしておかねばならない.そのための種々の土質試験法が提案され,基準化されている.そのうち主要なものについて,自らが実際に試験を行い,その体験を通して試験の原理および方法を学習する.
<学科の学習・教育目標との対応:> 問題解析・分析能力
[具体的な達成目標]
[建設工学実験I]
・コンクリートの製作過程と配合設計を理解し、所定の条件を満たすコンクリートが製作できる。
・フレッシュコンクリートおよび硬化コンクリートの特性について理解ができる。
・フレッシュコンクリートおよび硬化コンクリートの試験を行うことができる。
・コンクリートの配合設計ができる。
・所定の条件を満たすコンクリートが製作できる。
・フレッシュコンクリートの特性を説明できる。
・硬化コンクリートの力学特性を説明できる。
・チームで協力して目標とするコンクリートの設計・施工を実施できる。

[建設工学実験II]
土質試験で利用される基本的な測定技術について理解し,実際に利用できる.
グループでの実験作業において,他人と協力して目標を達成することができる.
実験結果を整理し,わかりやすく説明できる.
実験結果を解析し,結果の妥当性を検討・考察できる.
各土質試験の意義と目的を説明できる.
[必要知識・準備]
[建設工学実験I]
・建設材料学及び演習(コンクリート)に関する知識

[建設工学実験II]
土質力学及び演習の授業科目で勉学した知識を使う.その理解度が低いと学習効果は上がらない.実験前においては関係する土質力学の予習,実験後においては実施した実験および関係する土質力学の復習をしっかり行うことが必要である.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %情報収集/整理力、問題設定解決能力 
2受講態度 50  %積極性・協調性、グループでの活動についての評価 
[教科書]
  1. 地盤工学会「土質試験-基本と手引き-」改訂編集WG編集, 土質試験 : 基本と手引き 第2回改訂版, 訂正, 地盤工学会,丸善出版 (発売), ISBN:9784886440846
[参考書]
  1. 土木材料実験指導書, 土木学会, ISBN:4810604837
  2. 小林一輔, 最新 コンクリート工学, 森北出版 , ISBN:4627430957
  3. 土木学会地盤工学委員会土質試験のてびき改訂WG編, 土質試験のてびき 第3版, 土木学会,丸善 (発売), ISBN:9784810608373
  4. 地盤工学会室内試験規格・基準委員会編, 地盤材料試験の方法と解説 : [set] 訂正第5刷, 地盤工学会,丸善出版 (発売), ISBN:9784886440839
[講義項目]
[建設工学実験I]
1 ガイダンス(実験方法の説明)
2 コンクリートの配合設計1
3 コンクリートの打設とフレッシュコンクリートに関する実験
     (コンクリートの製造、コンシステンシー測定など)
4 硬化コンクリートに関する実験(圧縮強度試験、非破壊試験など)
5 コンクリートの配合設計2(これまでの実験結果の分析および応用)
6 総括・エンジニアリングデザイン(結果の考察)

予習:配布資料の該当部分を読み実験手順を理解しておく
復習:レポート作成が復習を兼ねる

[建設工学実験II]
<学習項目>
1.土質試験大要:土質試験全般を説明する.
2.密度・粒度試験:土粒子の密度,土の粒度を調べる.
3.密度・粒度試験:実験結果の考察・とりまとめ
4.コンシステンシー試験:土の液性限界,塑性限界、収縮限界を調べる.
5.コンシステンシー試験:実験結果の考察・とりまとめ
6.締固め試験:土の締固め特性を調べる.
7.締固め試験:実験結果の考察・とりまとめ
8.透水試験:砂質土の透水性を調べる.
9.透水試験:実験結果の考察・とりまとめ
10.圧密試験:圧密に係る諸係数等を評価する.
11.圧密試験:実験結果の考察・とりまとめ
12.一面せん断試験:最も汎用性の高い強度試験である.
13.一面せん断試験:実験結果の考察・とりまとめ
14.エンジニアリングデザイン(実験結果の考察)
15.総括評価:まとめ

予習:教科書を読み実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
[教育方法]
[建設工学実験I]
・Zoomを用いた同時双方向のライブ講義配信と、面接での実験を混合して実施する。
・1,2および5,6は、Zoomでの説明・講義を行う。
・3,4は面接授業とし、実験室で作業を行う。
・面接授業は、授業前後での手指消毒、換気を徹底し、マスク着用で距離をとって実施する。

[建設工学実験II]
土質力学に関する講義で習得した基礎知識をもとに,実体験により,実務において頻繁に使用される主要な土質試験の意義と目的を理解させる.
共同作業を行うことにより,これまでに習得した専門知識の共有を再確認させる.
*ZOOMによるライブ型の授業と、少人数による土質実験(対面)の授業を組み合わせて行う。
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
[建設工学実験II]
担当教員は,大手建設会社の技術者として11年間,東京湾横断道路の設計施工や各種土木構造物の技術開発に従事した。本授業科目では,土木構造物の設計・施工・維持管理等における土質実験の方法と結果の解釈について,その重要性を説明する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
[建設工学実験I]
本講義の位置付け
土木環境科学実験、建設材料学及び演習 → 建設工学実験I → 土木環境工学卒業論文

[建設工学実験II]
本授業科目は,以下のような位置づけである.
応用物理学 → 土質力学及び演習 → 建設工学実験II → 地盤工学