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授業科目名
担当教員
測量学第一
相馬 一義
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE205 2 (未登録) 2 後期 IV
[概要]
測量は地理空間情報を扱う上での基礎的な技術であり,建設工事や都市計画事業,環境整備事業などの調査・計画・設計・施工および検査において必須の技術である。したがって,土木環境技術者は測量に関する理論についての正しい知識と技術を持つことが必要である。
本講義においては,距離測量・水準測量・角測量の基本的な観測方法と誤差処理を含めた数値処理の方法について勉強する。またこれらの知識を踏まえて,トラバース測量・地形測量を勉強する。
[具体的な達成目標]
(1)測量の座標系を説明できること。
(2)距離測量・水準測量・角測量・トラバース測量・地形測量の原理と対象を説明できること。
(3)測量の誤差の原因と特徴について説明できること。
(4)測定値の誤差を処理できること。
(5)トラバース測量・地形測量の結果を図化する手法を説明できること。
[必要知識・準備]
確率・統計の知識と深い関係にある。統計学基礎,応用統計学と関連づけながら学ぶと効率的な勉強が出来る。角測量については基本的な三角関数及び度数法の理解が必要。
教科書に用いる「基礎測量学(出版:電気書院)」は,説明が分かりやすく,東日本大震災の影響を考慮した改訂がされており,実務においても有効な情報も掲載されている。予習・復習に最適であるので,必ず購入すること。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %講義の理解の状況,設問把握能力,資料調査能力,解決能力 
2試験:中間期 40  %講義の理解の状況,設問把握能力,資料調査能力,解決能力 
3受講態度 20  %日常的学習態度,理解への努力 
[教科書]
  1. 長谷川昌弘、川端良和、他, 改訂2版 基礎測量学, 電気書院, ISBN:4485302538
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
  1.測量学とは:勉強法、目標、測量学の特徴・歴史
  2.座標系/距離測量(1):距離測量の基礎
  3.距離測量(2):観測方法と観測値の処理
  4.水準測量(1):水準測量の基礎
  5.水準測量(2):水準測量の方法と観測値の処理
  6.観測値の処理(1):誤差、誤差の処理
  7.観測値の処理(2):最小二乗法、誤差伝播の法則
  8.中間期試験と1から7回のまとめ
  9.角測量(1):角測量の基礎
 10.角測量(2):角測量の方法と観測値の処理
 11.トラバース測量(1):基準点測量
 12.トラバース測量(2):トラバース測量の方法と観測値の処理
 13.トラバース測量(3):データ処理の演習
 14.地形測量
 15.期末期試験と9から14回のまとめ

予習:事前に講義内容について,教科書,資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め,演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
[教育方法]
・測量用語の理解、数値の取扱方について重点的に教授する。特に測量学と測量実務を繋げる情報を発信し、使える測量知識の理解を促す。
・講義はスライドを用いて実施する。重要な計算手法に関しては適宜演習問題を課し、確実な理解を目指す。
・Moodle・Microsoft Streamによるオンデマンド型の講義と、TeamsまたはZOOMによるライブ型の講義を組み合わせて行う。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
[その他]
測量学第一は測量学へ移行するので、そちらを受講してください。

本学科を卒業すると申請により取得できる「測量士補」、及び卒業後一年以上の実務経験を得ると申請により取得できる「測量士」の指定科目である。

本科目は以下のような位置づけである。
測量学第一 → 測量学実習第一、第二 → 測量学第二