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授業科目名 地域共生デザイン
時間割番号 LSS319
担当教員名 大山  勲
開講学期・曜日・時限 前期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
地域計画学を基礎として、具体的に空間をデザインするための課題と解決方法を、都市・農村の個別空間(商業空間、交通空間、集落空間等)ごとに、さらに新しい計画側面(景観デザイン、観光、防災、協働まちづくり等)ごとに、地域社会共生および生産機能の視点から学ぶ。
 事例を通じてそれらの方法と課題を学習する。地域(山梨)に関する講義を含む。

※本授業科目は、「地域課題・専門科目」
※本授業科目は、「未来創造・専門科目」
<到達目標>
1)地域空間デザインの理論と方法を理解する(地域経営の基礎と発展、観光政策科学の基礎と発展)。
2)地域の実態把握ができ、地域資源を発見してその資源の活かし方や改善方法を提案することができる(地域資源調査の理論と実践の基礎)。
<授業の方法>
講義と調査・計画レポート課題を中心に授業を進める。実際に地域を観察し自身で分析・計画をおこなうことで地域計画は理解できるので、調査・計画レポートを課す。講義ではできるかぎり各地の実践事例を紹介する。それによって具体的な技法の知識を深めるとともに、計画技術を使う者の備えるべき、哲学・思想・倫理のあり方を考えてもらいたい。講義資料は事前にCNSを通じて配布するのでそれを予習し講義に臨んでほしい。講義中での解説を資料やノートに筆記していく形で講義をすすめる。講義後は関連する項目を参考書等で調べて復習し、知識を整理してほしい。
 なお、Covid-19の状況によっては、オンライン(ライブ型)の講義となります。また学外での講義をおこなうことができれば行います(このとき受講者と相談の上で他の時間を補講にあてるかもしれません)
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %課題の把握の正確さ、提案の完成度・論理性を評価する 
2発表/表現等 40  %レポート課題発表の適切性および質問意見内容を評価する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
主体的な学習を期待しています。

※本授業科目は、「地域課題解決人材育成プログラム・コース専門科目」となります。他の必要科目を修得し「地域課題解決人材育成プログラム」修了生を目指してください。
※本授業科目は、「やまなし未来創造教育プログラム(ツーリズムコース)」の「専門科目」です。他の必要科目も修得し「やまなし未来創造教育プログラム」修了生を目指してください。詳しくは
「山梨大学未来創造センター」のWebページをご覧ください。

※ 地域社会システム学科学生は2年生後期の地域計画学を履修済みであることが望ましい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 山崎亮, コミュニティデザイン, 学芸出版社,
    (2011)

  2. 大江 正章, 地域の力―食・農・まちづくり, 岩波新書,
    (2008)

  3. 脇田祥尚, みんなの都市計画, 理工図書,
    (2009)

  4. 加藤晃他, 都市計画概論, 共立出版,
    (2006)
<授業計画の概要>
第1回:講義の概要、地域計画学で学んだ計画体系・計画制度の復習。地図の見方、班編成。
第2回:フィールドサーベイの方法1
第3回:フィールドサーベイの方法2
第4回:余暇空間のデザイン・景観づくり(地域計画学の続編)
第5回:商業業務空間のデザイン:商業発達史。商業・業務地区。中心市街地活性化。              まちづくり三法。地方都市中心部活性化事例。ハフモデル。
第6回:現地調査の発表とディスカッション
第7回:交通空間のデザインその1-道のデザイン。
第8回:居住空間のデザイン:居住空間史。都市住宅と農山漁村集落。道と広場・公園。
第9回:交通空間のデザインその2:交通計画手法、交通施設。
    生産空間のデザイン:工業地域・農業地域・森林地域など
第10回:生産空間のデザイン(続き)、田園地域空間のデザイン:集落・森林・里山・農地の関係。過疎問題と解決努力。
第11回:計画案の中間発表
第12回:協働のまちづくり
第13回:自然災害をかわす共生デザイン
第14回:国土計画      
第15回:計画案の最終発表、評価:総括・まとめ

講義時間以外に現地調査・フィールドワークがあります。
(履修人数、調査日程調整等によって順番が変わることがあります)
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
景観まちづくりの実践・都市計画の作成・公共施設等の計画および景観設計に関して実務経験を持つ。現在も山梨県景観アドバイザー、地方自治体の都市計画関係の審議会会長等として、行政・企業に対して実務的指導を行っている。本授業科目では講義内容全般において実務経験を生かした教育を行い、特に現場調査と計画案の作成・発表・ディスカッションで実践的教育を行う。