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授業科目名 基礎環境化学
時間割番号 LSC103
担当教員名 松本  潔
開講学期・曜日・時限 前期・木・V 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
私たちが暮らす惑星である地球がどのような特徴を持っているのかを理解することは、自然と共生した持続的な社会を創成する上で必要なことである。本授業では、地球環境のもつ化学的な特徴と、これを理解する上で必要な化学の基礎を学ぶ。なお、化学の基礎に関しては、高等学校で学ぶ内容の復習に近いレベルのものであるが、本授業を通して自然環境を化学的に理解する視座を会得すると同時に、より専門性の高い化学系授業に接続する導入とされたい。
<到達目標>
地球の持つ化学的な特徴が説明できる。特に大気と海水の化学的な特徴を説明できる。これらを理解する上で必要な物理化学や無機化学の基礎を身につける。
<授業の方法>
資料を配布し、講義を行なう。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %記述式の試験を行い、地球環境の化学的特徴やこれを理解するために必要な化学の基礎について説明できるかを評価する。 
2小テスト/レポート 50  %小テストを行い、授業内容の理解度の確認と補足を行なう。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1回 宇宙と地球の化学的特徴:原子と元素 (原子、元素)
第2回 宇宙と地球の化学的特徴:宇宙と地球の元素存在度 (周期律表、電子配置)
第3回 放射性同位体の地球化学:原子核の壊変 (放射壊変、放射性同位体)
第4回 放射性同位体の地球化学:放射性核種の地球化学的応用I (年代測定)
第5回 放射性同位体の地球化学:放射性核種の地球化学的応用II (環境トレーサー)
第6回 安定同位体の地球化学 (安定同位体)
第7回 大気の化学:大気成分の化学組成と濃度の表し方 (濃度、物質量、理想気体の状態方程式)
第8回 大気の化学:大気成分の濃度と化学反応I (定常状態、滞留時間)
第9回 大気の化学:大気成分の濃度と化学反応II (化学反応、反応速度、化学平衡)
第10回 大気の化学:降水中化学成分と化学反応I (気体の溶解、溶解平衡)
第11回 大気の化学:降水中化学成分と化学反応II (電離、電離平衡)
第12回 大気の化学:降水中化学成分と化学反応III (酸と塩基、酸化と還元)
第13回 水圏の化学:水の性質と特徴 (水の性質、分子間力、状態図)
第14回 水圏の化学:海水の沸点と凝固点,海水の化学組成 (蒸気圧曲線、融解曲線、固体の溶解、溶解度積)
第15回 総括と期末試験