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授業科目名 共生科学入門
時間割番号 LPC100
担当教員名 渡邉 靖仁/岩田 智也/三木 健夫/山村 英樹/藤原 真史/宮川 雅至
開講学期・曜日・時限 前期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
生命環境学部1年生
<授業の目的および概要>
「生命科学」、「食物科学」、「環境科学」および「社会科学」における「共生科学」の概念と基礎知識を学習する。これによって学問分野の枠組みを超えた「自然と社会の共生の観点」を身につけ、持続可能で豊かな地域社会の実現に必要な視点と能力を養う。あわせて、初年次教育としてアカデミックリテラシーを習得し、大学における学びの素養を培うことを目的とする。
<到達目標>
1.学部の目標である自然と社会の共生に向けた各学科のアプローチの違いを理解し、共生についての基本的な概念を形成する。
2.読解、記述、情報活用、思考に関する基礎的素養を身につけ、主体的に大学での学びに参加できるようになる。
<授業の方法>
主として講義形式により実施する。
ライブ型(Zoomテレビ会議システムを利用。同時双方向リアルタイム動画配信授業)・オンデマンド型(Moodle,CNS,メール等を利用。動画配信、資料配布、課題提示などによる非同期授業)を併用する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 70  %レポートで講義に関する理解度や課題に対する思考、読解、記述および情報活用について評価する。 
2受講態度 30  %積極的な講義への取り組みや受講態度を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
レポートおよび受講態度を総合して評価する。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1回:(渡辺)
はじめに授業のガイダンスを行う。次いで、共生科学入門の導入として、生命・食物・環境・社会が相互に関連する共生科学の概念と生命環境学部の3つのポリシー(アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシー)との関係について、多角的な物の見方や考え方から学ぶ。

第2回:(山村、日永、渡辺)
初年次教育として大学での学びの手法と課題に対する思考方法について学習する。

第3回:(山村、日永)
レポートの書き方の基礎および情報活用リテラシーについて学習する。

■生命工学分野
第4回:(山村)
生態学的な意味での共生の概念について学ぶ。具体的には生物種の概念と生物多様性の概念(種の多様性、個体の多様性、生態系の多様性)を学ぶ。また、自然界の生物間の共生の具体例をあげ、生物間の相互作用についての説明できるようにする。

第5回:(山村)
現在の地球上に棲息する多様性に富んだ生物種が如何なる物質進化、生物進化の歴史的過程を経て誕生したかを学ぶ。絶滅危惧種や、外来種の問題について、具体的な事例とその問題点について説明できるようにする。

第6回:(山村)
生態系の構造と生物群集の動態について学ぶ。生態系における種間競争や生物種ごとの分布範囲がどのような仕組みで規定されるのかなどについて説明できるようにする。

■地域社会システム分野
第7回:(宮川)
個人の集合としての社会の意思決定を科学的に分析するための社会的選択理論の基礎を学ぶ。

第8回:(藤原)
日本の国や地方自治体において、「共生」がどのように位置づけられ、いかなる政策対応が図られてきたのか、その歴史や現状、課題について理解を深める。

第9回:(渡辺)
部分最適が全体最適を満たさないという合成の誤謬を学び、食料生産の持続可能性を高める制度設計に求められる要件を理解する。

■地域食物科学分野
第10回:(三木)
食と環境の関連性について幅広い視点から学び、人類が直面する「食糧問題」と「共生」について学ぶ。

第11回:(三木)
組換え生物による共生問題をテーマに農薬耐性などの具体的な事例を学び、持続的な食糧生産について考える。

第12回:(三木)
食糧生産と農薬について学び、食糧生産問題や食品安全性について理解を深める。また、食品ロスの実際について学び、食糧から見た人類の共生について学ぶ。

■環境科学分野
第13回:(岩田)
地球や地域の環境が直面している水環境、大気、海洋、陸、土、生物における様々な環境問題の現状とその発生原因について学び、自然-社会の共生システムが破壊されている現状について理解を深める。

第14回:(岩田)
プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)の概念を学び、とくに気候変動、生物多様性の消失、窒素・リン循環の変質、土地利用変化の限界値とそれらを改善していくための方策について学ぶ。

第15回:(岩田、渡辺)
自然-社会の共生システムを維持し、将来世代にわたって自然資源から恩恵を享受していくための国内外の取り組みや方策について学習する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員の一部は公的および民間研究機関での共生科学に関する実務経験をもとに指導を行う。