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授業科目名 食品微生物学
時間割番号 LFS325
担当教員名 岸本 宗和
開講学期・曜日・時限 前期・火・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
食品微生物学は、食品を製造、保存、管理する上で不可欠な学問領域である。本講義では微生物に関する基礎知識(分類、構造、生理)を学ぶとともに、食品と微生物の関わりについて、製造(利用)と保存・安全性(腐敗、殺菌、食性病害)の両面から概念や知識を体系的に解説する。
<到達目標>
食品に関連する微生物の種類と特徴を説明できる。
微生物を利用して製造される食品をあげてその製造方法、特徴などを説明できる。
食性病害と微生物の関わり、微生物の増殖制御と殺菌について説明できる
<授業の方法>
講義を中心に進める。必要に応じてプリントの配布やパワーポイントを用いる。
講義内容の確認,質疑応答,理解を深めるための小テスト、小グループによるディスカッションを実施する場合がある。
面接授業、ライブ型(Teams等によるリアルタイム動画配信)あるいはオンデマンド型(Moodle等による資料配布、課題提示などによる非同期授業)を状況に応じて適宜組み合わせて実施する。
面接授業の場合は、マスクを着用すること、学生間の距離を1m 以上離すこと、定期的に窓を開けて換気を行うこと、授業前の手洗い・手指消毒を徹底する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %一定以上の出席者のみに試験を行う。講義内容の理解度と応用力を評価するための記述式試験を行う。 
2小テスト/レポート 40  %習熟度を確認する小テストを行う。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. 村田容常, 渋井達郎編, 食品微生物学, 東京化学同人, ISBN:9784807916764,
    (新スタンダード栄養・食物シリーズ, 16)
<参考書>
  1. 横田篤, 大西康夫, 小川順編, 応用微生物学 第3版, 文永堂出版, ISBN:9784830041310,
    (2016年出版)
<授業計画の概要>
第1回:微生物の種類と分類(微生物の多様性、分類)
第2回:微生物の構造(酵母、カビ、細菌の形態、特徴)
第3回:微生物の増殖(微生物の増殖と環境因子、栄養成分)
第4回:微生物の代謝(発酵、呼吸、代謝調節)
第5回:食品製造における微生物の利用(代表的な発酵飲料、発酵食品と微生物利用)
第6回:微生物の分離・選抜(微生物の分離、集積培養法、スクリーニング)
第7回:微生物の育種技術1(突然変異、交雑)
第8回:微生物の育種技術2(細胞融合、遺伝子組換え技術)
第9回:微生物育種の実際例(酒類および食品製造における微生物育種と利用)
第10回:食品の素材生産における微生物の利用(アミノ酸、核酸発酵技術)
第11回:食品の腐敗と微生物(腐敗微生物および成分変化)
第12回:食品汚染微生物の増殖と制御技術(特徴と方法)
第13回:微生物による食性病害1(感染型および毒素型食中毒)
第14回:微生物による食性病害2(カビ毒、毒キノコ、他)
第15回:評価:総括・まとめ
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は、食品企業において研究・開発・製造の実務経験があり、実際の事例を取り上げながら食品微生物学を講ずる。