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授業科目名 食品成分分析学
時間割番号 LFS211
担当教員名 奥田  徹
開講学期・曜日・時限 前期・水・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
食品には非常に多くの化合物が含まれ、加工などで生じる変化は、非常に複雑である。その上、遺伝子組換えや様々な疾病、新しい機能性化合物に関する情報が氾濫し、食品に対する理解を難しくしている。本講義では、基礎生化学(1,2)などの知識の上で,食品を化学的・物理的に考え「成分」、「分類」、「反応」、「機能」について学習する。これらの学習から食品を科学的に理解し、分子レベルでの様々な反応について理解する。
<到達目標>
食品における加工・分析の重要性を理解できる。物質量などを論理的に考え,計算できる。分析機器などの仕組みを学習し,長所・短所を説明できる。
<授業の方法>
講義:オンデマンド形式の授業を考えています。状況が好転すれば,対面で行います。小テストも計画していますので,Moodleの使い方でミスが無いように,予め勉強してください。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %分析の重要性を論理的に説明する。 
2小テスト/レポート 20  %習熟度を見る小テストを行う。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
高校の化学・生物の知識が必要である。
計算等も重要で、論理的に考える必要性がある。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 中山広樹, バイオ実験イラストレイテッド 第1巻 分子生物学実験の基礎, 秀潤社, ISBN:4-87962-148-X
  2. 藤本健史郎ら, 健康から見た基礎食品学, アイ・ケイコーポレーション, ISBN:978-4-87492-182
<授業計画の概要>
第1回: ガイダンスと内容説明
食品には様々な化合物が存在し、互いに色々な関係を持つ複雑系であることを理解する。

第2回: 分析の必要性
分析の種類、重要性を理解する。

第3回: 正確さと精度
全ての分析の基礎である概念と,それを高めるための工夫を学ぶ。

第4回: 有効数字の計算
生化学系での有効数字の考え方とその計算方法。

第5回:精度を表す
実験の精度は非常に重要で,これを示す方法を学ぶ。

第6回:単位
世界共通の単位の考え方と,その計算について学ぶ。

第7回:定量・定性・分離
分析の目的によって,考え方が異なることを学ぶ。

第8回:分離
混合物を扱う場合,分離は必須の技術である。分離方法を学ぶ。

第9回: クロマトグラフィー
さらに細かな分離を行うためにクロマトグラフィーの技術を考える。

第10回:電磁波と光
物質の性質を決定するためによく用いられる電磁波について学ぶ。

第11回:光の吸収
吸収を使った分析は多いので,その考え方を学ぶ。

第12回:分光分析
分光光度計の原理を学ぶ。

第13回:酵素を用いた分析
酵素の基質特異性を用いた分析を考える。

第14回:糖とタンパク質の分析
食品の分析の実際を学ぶ。

第15回:評価・総括・まとめ
これまでの講義内容をまとめ、内容の理解度を評価する。