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授業科目名 分子生物学実験
時間割番号 LBT327
担当教員名 大槻 隆司
開講学期・曜日・時限 前期・月/火/木/金/水・III-IV/III-IV/III-IV/III-IV/III-IV 単位数 2
<対象学生>
BT3年生、BT過年度生
<授業の目的および概要>
生物の能力を利用して人類に恩恵をもたらす生物工学では、DNAの情報をもとに成り立っている細胞の生化学を基本に、応用のために多くの知識と技術が求められる。本実験では、生物機能の解析や利用に必須である分子生物学・遺伝子工学の分野を重点的に実践する。
この過程で行う培養、遺伝子クローニングなどの技術を「手段」の一つとして身につけることも重要であるが、目的達成のためにどのような戦術を用いてアプローチするかを考える力を養うことに主眼を置く。
<到達目標>
1.DNAやタンパク質の取扱に関する基礎知識および技術の習得
2.遺伝子組換え生物の取扱に関する基礎知識および技術の習得
3.基本的な生物機能解析・改変方法論の理解
<授業の方法>
1.毎日午後を割いて行う実験実習である。
2.実際の実験研究と同様に、最終目的に向けて順序立てて実験を組み立て、理解しやすく基礎知識や技術が習得できるよう工夫している。
3.日々の実験の最初に、その日の実験の内容、意味、注意点等について詳しく説明し、その後実際に実験を行うことで、より理解が深まりやすいようにしている。
4.事前課題による予習を通じて実習内容の理解を深める。
※実習であるので、新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、対面で実験を行う予定であるが、国内状況の動向により変更することがあるのでCNSやMoodleでの連絡に注意すること。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %実験の進行に応じ適宜、小テストあるいはレポートを課す。本人が内容 を十分に理解し、他人にもわかりやすくレポートを作成できているか、 理論的に考察が行えているかを高く評価する。また、最終レポートにお いては実験に関連する設問を課すのでその解答も必須とす る。 
2受講態度 30  %本実験は一連の流れとして理解できるように組んであるので、無断の遅 刻・欠席は大きな減点となる。 
3発表/表現等 20  %グループ実験であるので積極的に実験に参加することを期待する。実験 をそつなくこなすことではなく、目的を理解した上で、理論的かつ効率 的に行うことを重視する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本実験では肉眼では見えない分子を扱うのが主体となるため、これまで履修してきたすべての講義、演習、実験で得た知識と経験を総動員する必要があるので、復習をよくしておくこと。
また、実習であるのでやむを得ない理由以外の欠席が重なると単位を認められないので心して履修されたい。
<テキスト>
  1. 専用のテキストを配布する
<参考書>
  1. R.W.オールド, S.B.プリムローズ共著 ; 作見邦彦[ほか]共訳, 遺伝子操作の原理 第5版, 培風館, ISBN:4563077585,
    (2000年出版)
<授業計画の概要>
1.DNAの取扱
2.無菌操作、培養
3.遺伝子クローニング
4.電気泳動等によるDNA・タンパクの解析
5.酵素発現
6.酵素生産、有用物質生産
7.タンパク量測定、酵素活性測定
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は公的研究機関(微生物研究分野、分子生物学分野)での実務経験を有している。