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授業科目名 微生物学実験
時間割番号 LBT326
担当教員名 山村 英樹/中川 洋史
開講学期・曜日・時限 前期・月/火/木/金/水・III-IV/III-IV/III-IV/III-IV/III-IV 単位数 2
<対象学生>
生命工学科3年次生以上
<授業の目的および概要>
基礎微生物学、応用微生物学I,IIの知識を基に、応用微生物学実験を行う。本実験を通じてバイオテクノロジーに関する様々な研究を進める上で必要な微生物学的手法を修得することができる。具体的には殺菌法、無菌操作法、各種培養基の調整、接種・培養法、微生物の肉眼的観察、顕微鏡観察、生体染色、有用微生物の純粋分離等を行う。
<到達目標>
バイオテクノロジー分野における様々な研究を進める上で必要な微生物学的手法である殺菌、無菌操作、各種培養基の調整、肉眼および顕微鏡観察、生理性状試験、純粋分離などの技術を身に付け、自ら実践できることを目標とする。
<授業の方法>
対面実習。マスク着用、換気1時間に1回以上、手指の消毒徹底、体温測定、ソーシャルディスタンスに配慮のうえ実施する。
 研究室で作成した英文の実験テキスト「Experiments on Applied Microbiology」および「日程表(実験の進行と準備)」をプリントして配布する。実験開始前に当日の実験内容に関する説明およびデモンストレーションをできるだけ丁寧に行う。実験は原則、個人実験として行い、必要に応じ、各人の技術(無菌操作、染色技術、顕微鏡操作法等)の修得具合をチェックする。各実験項目が終わった際にはそのつど小レポートを提出させる。最終レポートの様式はできるだけ卒論に近いものとする。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %本実習で身に付けた知識や方法に関する設問に対して、正確に記述できるかを評価する。 
2小テスト/レポート 40  %スケッチ等の小レポートおよび最終レポートが正確に記述できているかを評価する。 
3受講態度 10  %課題に対する復習や授業中における疑問点への質問の回数等を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
爪が長い場合は短くしたうえ、受講してください。また、微生物およびその取扱法に関する知識を有していることが要求される。
<テキスト>
  1. 東京大学大学院農学生命研究科 応用生命化学専攻・応用生命工学専攻編, 実験農芸化学, 朝倉書店, ISBN:4254431155
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1週:殺菌法および無菌操作法について実習を行い、基本的な微生物培養基を作成する。培養基を無菌的に作成できること、微生物の接種・培養に至る一連の操作ができるようになることを到達目標する。
第2週:各種微生物の液体培養法、平板培養法等の培養技術と肉眼的観察技術について実習する。さらに光学顕微鏡について原理と実際の操作法について実習を行い、各微生物の特徴を示す微小形態のスケッチを完成できることを目標とする。
第3週:酵母の胞子染色、細菌のグラム染色など、高度な生体染色技術を習得し、微生物の生理性状試験(細菌の酵素試験、酵母の発酵試験)、空中微生物の採取・培養・同定実験、ヨーグルトからの乳酸菌の分離と同定実験を行う。また、微生物機能の育種において重要な突然変異の誘発と変異株の取得技術について実習する。簡易的な微生物の同定や育種ができることを目標とする。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
日本の微生物保存機関に勤務した経験をもつ教員が、微生物資源の収集経験、保存および管理に関する経験を生かして、なぜ微生物を学ぶのか、どのように産業に利用されてきたのかを、学生に問いながら授業を行う。