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授業科目名
担当教員
物理化学特論
米山 直樹/上野 慎太郎/藤井 一郎
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
GTA505 2 (未登録) 1 後期 I
[概要と目標]
機能性材料の研究に必要な物理化学の知識を深めるため,前編・中編・後編で3つのトピックを扱う.前編では分子の波動関数や振動モードの扱いと赤外分光・ラマン分光について,対称性の観点から解説する(担当教員:米山).中編では物体と光の相互作用の基礎について学習し,様々な光機能性材料の実例を基に,関連する物理現象について理解する(担当教員:上野).後編では磁気工学の基礎について解説する(担当教員:藤井).
[到達目標]
対称性に関する発展的な知識を元に,分子振動の分光学的実験について説明できる.
光学現象や材料の持つ光機能について,光学の基礎知識を基に論理的な説明を与えることができる.
磁性体の用語、磁性の起源、磁化過程、磁性体の応用について説明できる.
[必要知識・準備]
学部の物理化学系科目で学んだ内容すべて.
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 20  %授業後編に関する理解度を評価する 
2試験:中間期 40  %授業前編・中編に関する理解度を評価する 
3小テスト/レポート 30  %授業に関する理解度を評価する 
4受講態度 10  %質疑応答等を総合的に評価する 
[教科書]
  1. アトキンス, 物理化学(上・下) 第8版, 東京化学同人
[参考書]
  1. 谷田貝豊彦, 光学, 朝倉書店, ISBN:4254131216
  2. 日本磁気学会編 ; 佐藤勝昭著, 磁気工学超入門 : ようこそ,まぐねの国へ, 共立出版, ISBN:9784320035713,
    (2014年出版 マグネティクス・イントロダクション, 1)
[講義項目]
授業の実施方法はオンデマンド型を基本とし,対面授業実施が十分可能な状況であれば対面型に移行する場合がある.
第1回 ガイダンス、対称操作の復習(上巻・12)
第2回 分子の対称性(1)指標表(上巻・12)
第3回 分子の対称性(2)水の分子振動(上巻・12,下巻・13)
第4回 分子の対称性(3)アンモニアの分子振動(上巻・12,下巻・13)
第5回 中間総括I(対面での筆記試験を予定)
第6回 光学の基礎(電磁波の性質)
第7回 光と物質の相互作用(光の屈折・反射・散乱1)
第8回 光と物質の相互作用(光の屈折・反射・散乱2)
第9回 無機固体材料と光機能I(光の吸収・発光)
第10回 無機固体材料と光機能II(レーザーと応用)・中間総括II
第11回 磁性体の応用と磁性体の用語
第12回 磁性の起源とワイスの分子場モデル
第13回 磁化過程
第14回 スピントロニクス、磁気光学効果、磁気共鳴
第15回 期末総括