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授業科目名 野外生物学実習I
時間割番号 EEN224
担当教員名 宮崎 淳一/芹澤 如比古
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
生物の多様性ならびにその生活様式を理解するために、以下の3実習のうちのいずれかを受講する。
臨海生物実習では、磯採集による海藻および動物の分類と観察、海洋プランクトンの採集による分類と観察、トロールネット採集によるアマモ場の動物の分類と観察、ウニの発生の観察から、海洋生物の多様性ならびにその生活様式を理解する。
野外動物学実習では、主に昆虫の野外での観察と採集、また標本作製を通して、生物の自然における生き様を学び、生物多様性の整理(分類)の方法を理解する。
野外植物学実習では、主に陸上の木本植物や草本植物の野外での観察、採集と、採集した植物の解剖、標本作製を通して、野外植物の生き様を学ぶとともに、基本的な種の特徴を認識する力を身に付け、生物の多様性やその生活様式を理解する。
<到達目標>
生物の生態および多様性を理解し、生物を識別、枚挙するための採集法、標本作製法、分類法を身につける。
<授業の方法>
臨海生物実習、野外動物学実習、野外植物学実習から選択し、野外にて実習を行う。その年度にどの実習が行われるかあらかじめ問い合わせること。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %(1) 実習内容・方法は簡明に説明されているか。(2)実習の成果を正しく記録しているか。(3) 得られた結果に対する考察がなされているか。(4) 与えられた課題に対する回答を記しているか。 
2受講態度 50  %実習への取り組み姿勢、装置・器具の取り扱い方、合理的な実験の進め方。 安全への配慮、協調性。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
生物を理解するためには、自然における生物の生き様を知ることが必須です。研究室で実験していただけでは生物の本質を解明することはできません。それゆえ野外での調査の経験が非常に重要になってきます。研究室内に比べ野外は当然危険をはらんでいますので、以下のことに注意して下さい。
野外で実習を行うため、安全に配慮した身なり(服装・履物など)で参加し、現地で準備不足がないよう十分注意すること(どのような身なりが適切か、またどのような準備が必要かわからない時には教員に問い合わせること)。また、安全に配慮した協調性のある行動をとること。山梨大学以外の施設で実習を行うことがあるので、施設の規律を遵守すること。

<テキスト>
プリントを配布する。

<参考書>
臨海生物実習
1.海辺の生きもの,山と渓谷社,ISBN:4635060489
2. サンゴ礁の生きもの,山と渓谷社,ISBN:4635060497
1,2のような水生生物の図鑑類があれば実習に持参すること。
野外動物学実習
1. ピッキオ編, 虫のおもしろ私生活, 主婦と生活者, ISBN:4391122294
2. 自然観察シリーズ野や庭の昆虫, 小学館, ISBN:4092140320
3. ヤマケイポケットガイチョウ,ガ, 山と渓谷社, ISBN:4635062198
4. ヤマケイポケットガイド水辺の昆虫(ならびに野山の昆虫), 山と渓谷社, ISBN:4635062287
5. 石川良輔, 昆虫の誕生, 中公新書, ISBN:4121013271
1〜4の昆虫の図鑑を図書館より借りて実習に持参すること。
野外植物学実習
1. 新 校庭の雑草 (野外観察ハンドブック),岩瀬 徹・中村 俊彦・川名 興,全国農村教育協会,ISBN: 4881370693
2. 校庭の樹木 (野外観察ハンドブック),岩瀬 徹, 川名 興,全国農村教育協会,ISBN: 4881370405
1,2のような植物の図鑑類を実習に持参すること。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
臨海生物実習
第1日:海岸生物の分類に関する講義およびウニの発生過程の観察
第2日:磯の生物の採集および観察と分類
第3日:プランクトンの採集および観察と分類,アマモ場生物群集のトロールネットによる採集および観察と分類
第4日:標本作製法ならびに実習成果のまとめ

野外動物学実習
第1日:昆虫類を中心とする動物の分類と進化に関する講義および野外での昆虫類を中心とする採集
第2日:野外での昆虫類を中心とする採集および標本の作製と分類
第3日:野外での水辺の生物の採集および標本の作製と分類
第4日:標本の作製と分類および実習の成果のまとめ

野外植物学実習
第1日:植物の観察・分類方法,植物標本の作製方法の講義と野外植物採集
第2日:野外での木本植物を中心とする採集,観察,分類,標本作製
第3日:野外での草本植物を中心とする採集,観察,分類,標本作製
第4日:標本作製と分類および実習の成果のまとめ