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授業科目名 微分積分学II
時間割番号 EEM122
担当教員名 中村 拓司
開講学期・曜日・時限 後期・火・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
1変数関数を扱った微分積分学Iに引き続いて多変数の関数についての基礎的な概念・計算法を理解することを目的とする. 主として2変数の関数を取り扱う.
平面上の点の集合, 関数の極限, 連続関数, 偏微分, 全微分, 合成関数の微分の公式, Taylorの定理, 重積分の各事項を理解する.
<到達目標>
2変数の関数の偏微分の計算と基本的な応用ができる.
重積分の計算ができる.
<授業の方法>
主にZoom等を利用した同時双方向リアルタイム動画配信授業で、
Moodleを利用したオンデマンド授業も併用することがある.
また,状況に応じて面接授業を実施する可能性がある.
面接授業の場合は,マスクの着用,学生間の距離(1m 以上離す),
定期的な換気,授業前後の手洗い・手指消毒の徹底など感染拡大防止に努めて実施する.


各授業において出される課題を提出すること.文章表現に注意すること.
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %微分積分に関する基本事項の説明能力、論理的思考能力,基本的計算能力を見る。 
2小テスト/レポート 40  %微分積分に関する基本事項の説明能力、論理的思考能力,基本的計算能力を見る。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
多変数関数の微分積分を扱いますが,これは高等学校では学ばなかった本質的に新しいことです.
その背景にある考え方を納得することが,より一層大切になってきます.
1変数関数の場合との類比と相違を見極め,それを的確に表現できるようになることを望みます.
<テキスト>
  1. 戸田暢茂著, 基礎微分積分, 学術図書出版社, ISBN:4873612047,
    (1996年出版 微分積分学Iと同じ教科書)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.多変数関数の基礎概念
2.偏微分係数・偏導関数
3.2変数関数の極限・連続性
4.全微分可能性と合成関数の微分
5.高次の偏導関数と Taylor の定理
6.Taylor の定理の応用(極大・極小)
7.陰関数の定理
8.条件付き極値
9.重積分の定義
10.累次積分・積分順序の交換
11.重積分の変数変換(ヤコビアン)
12.重積分の変数変換(具体的計算)
13.広義重積分
14.重積分の応用
15.総括評価とまとめ