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授業科目名 保育実践演習IV
時間割番号 EEI144
担当教員名 塚田 純子
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
幼稚園教員免許取得希望学生
<授業の目的および概要>
保育実践に必要とされる考え方や技能を身に付けるため、主に「わらべうた」と絵本の読み聞かせから学ぶ。
特に、「わらべうた」とは何か、乳児にとって絵本の読み聞かせとは何か、それらが乳幼児の心身の発達や養育者との愛着形成にどのような影響があるか、といった内容を理論的に理解すると共に、具体的な実践活動によりすぐに現場で使えるスキルを身に付ける。
<到達目標>
・「わらべうた」についての基礎的な知識を身に付ける
・子どもの年齢、発達、興味に合わせた遊びや絵本の選び方を説明できる
・子どもたちに対して現場ですぐに実践できるスキルを身に付ける
<授業の方法>
講義、グループワーク、実践演習。
・事前学習を必須とする
・複数回のグループディスカッション及び発表を行う
・レポート提出
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %わらべうたについての調査 絵本の選択についてレポートを作成 
2受講態度 20  %意欲的に取り組む態度および出席 
3発表/表現等 40  %わらべうたや絵本の読み聞かせ等について積極的に発表する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
皆さんは「わらべうた」で遊んだ記憶がありますか? 小さい頃、どんな遊びをしていたでしょうか? 今でも大好きな絵本がありますか? 大人と一緒にどんな遊びをしたら楽しかったか覚えていますか? 小さい頃の体験はその人にとって心の土台となります。

きっと受講者の皆さんは子どもが好き、かわいいと思う人が多いと思います。では、実際に子どもを前にしていっしょに長時間過ごすことになったら何をしますか? 

どうしたら子どもと信頼関係や絆を築くことができるのか、どうしたら子どもの心身の健やかな成長を育むことができるのか、どうしたらテレビやスマホがなくても子どもと遊ぶことができるのか、こうした知識やスキルはたとえ保育関係の職につかなくても人として大切なものです。ぜひ積極的・意欲的に学び、日常の様々な状況で実践してみてください。
<テキスト>
  1. 必要な資料は授業時に印刷・配布する
<参考書>
  1. 阿部ヤヱ, 「わらべうた」で子育て 入門編, 福音館書店,
    (同著者『「わらべうた」で子育て』応用編も参考図書)

  2. 本と子どもの発達を考える会, 読み聞かせで発達支援 絵本でひらく心とことば, かもがわ出版
  3. 近藤信子・柳生弦一郎, にほんのわらべうた?〜?, 福音館書店,
    (十時やよい著『「わらべうた」から始める音楽教育 乳児の遊び編』(明治図書)も参考図書)

  4. 小林衛己子, あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん, のら書店,
    (同著者『子どもとお母さんのあそびうたえほん』も参考図書)

  5. 山下直樹, 「気になる子」のわらべうた, クレヨンハウス
<授業計画の概要>
第1回 グループワーク  どんなわらべうたで遊んだ? 
第2回 講義  乳幼児の発達とわらべうた
・乳幼児の愛着形成
・乳幼児の身体的発達、脳の発達
・わらべうたとは何か 
・子育て支援の現場の映像
第3回 グループワーク  わらべうたをうたってみよう 
第4回 講義  乳幼児の発達と絵本?
・乳幼児の発達段階
第5回 講義  乳幼児の発達と絵本?
赤ちゃん絵本の特徴と選び方 
第6回 グループワーク   絵本の読み聞かせをやってみよう 
第7回 発表   お話し会の構成 
第8回 演習  わらべうたの集団遊び
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
子育て支援センター、図書館、小学校、学校図書室などで15年以上乳幼児から小学生まで様々な年齢層の子どもたちに絵本の読み聞かせとわらべうたの「おはなし会」を行っている。また、山梨県のわらべうたを研究・調査した本をまとめたことから、県内の保育園、保育士会、図書館などで保育者やボランティア、保護者向けの講座・研修を実施している。その経験から実際の親子の様子や育ちなどを通した実践的な学びを伝える。