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授業科目名 読書と豊かな人間性
時間割番号 EEC354
担当教員名 岩永 正史
開講学期・曜日・時限 後期・火・V 単位数 2
<対象学生>
3.4年次生
<授業の目的および概要>
読書という社会文化的な行為を獲得することを、ひとつの人間性の開花ととらえ、それに関わる問題点や支援の方法を考える。
<到達目標>
読書に対する多様な見方とその指導法の獲得をめざす。
<授業の方法>
CNS掲示で資料を配付し、ZOOMによる講義形式で授業を行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %授業ごとに課す課題への講義内容の反映 
2受講態度 50  %課題の提出状況 
3発表/表現等 10  %読み聞かせや絵本作りなどの実習への取り組み 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
自身の読書体験や学校で受けた読書指導を思い出し、講義内容と比べながら、「豊かな読書」とは何かを考えてほしい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 府川源一郎, 小学校全体で取り組む「読書活動」プラン, 明治図書, ISBN:978-4-18-301011-7
  2. 全国学校図書館協議館, 今日から図書委員・小学校版, 全国学校図書館協議館, ISBN:978-4793300653
  3. 芸術教育研究所・おもちゃ美術館, 楽しくつくろう手作り絵本, 黎明書房, ISBN:4-654-00124-7
<授業計画の概要>
1.受講者自身の読書定見、読書指導体験の掘り起こしと問題の把握
2.乳幼児期の読書の始まりから読書に関わる諸要因を考える
3〜9.国語科教育と読書の関係について、さまざまなジャンルの読み物や読書行為のあり方を取り上げながら考察する。
 3,絵本が国語教科書に載るとき起こる問題
 4,国語科で文学を読むとき起こる問題
 5,国語教科書の詩・短歌・俳句の扱いの問題
 6,国語教科書の古典文学の扱いの問題
 7,国語教科書のノンフィクション作品の扱いの問題
 8,学校、家庭、社会のマンガの見方の問題
 9,読書を出発点にした調査活動
10〜12.学校図書館や学級で行う読書指導のあり方を取り上げながら考察する。
13〜14.絵本、しかけ絵本作りを通して、読書のあり方を考察する。
15.戦後日本の児童文化史のなかから昭和30年代に起こった「悪書追放運動」を検討し、児童文化と大人の価値観、読書の意義と目的、読書習慣形成について考察する。