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授業科目名 初等国語科教育学(書写を含む。)
時間割番号 EEC151 B
担当教員名 岩永 正史/高橋 達哉
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
小学校国語科教育の目的、内容、方法について講ずる。まず、受講者各自の国語科教育観、現在の国語科教育の課題を国語科教育史とも関わらせて検討する。ついで学習を成立させるための教材研究、指導過程、学習活動などのあり方を読むことの指導を中心に、基礎科学との関わりから講ずる。受講者各自が、児童期のことばの発達を促す国語科授業の具体的な姿を描けるようになることをめざす。
<到達目標>
ことばの教育としての国語科教科観の獲得
教材分析方法の獲得
国語科学習指導案に対する基本的理解
<授業の方法>
CNSに講義内容と関連資料を掲示し、それを読んで学習する形式の授業を行う。毎回、講義内容の理解を問う課題を課し、CNS掲示のレスポンスに提出を求める。15回の講義のうち2回はZOOMによるライブ講義を行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 80  %毎回の講義の内容理解 
2受講態度 20  %課題の提出状況 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業は各回完結するかたちで進む。一回一回の授業を理解していないと、授業の進行についていけなくなるので、必ず受講すること。欠席した場合は、友達から授業内容を聞いておくこと。
参考書は授業中に指示する。学期終了時に参考文献をまとめた「読書案内」を配布する。
<テキスト>
  1. 田近洵一・大熊徹・中村和弘・塚田泰彦, 小学校国語科授業研究・第五版, 教育出版, ISBN:978-4-316-80465-1
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.受講者の国語科教科観、学習観を検討する
2.「国語」とは何か、そこにどんな問題があるか
3.学童期のことばの発達の様相とことばの教育の課題
4.言葉の発達から見た国語科授業の問題点−文学の場合
5.文学で学ぶ内容を考える(1)−感性の世界を創り出す文学作品のしかけ「視点」
6.文学で学ぶ内容を考える(2)−感性でとらえた世界を論理の世界に移し替える、物語スキーマのはたらき  
7.文学で学ぶ内容を考える(3)−さまざまな文学のしかけに着目して読む
8.文学で学ぶ内容を考える(4)−多様な読みから何を学ぶか
9.言葉の発達から見た国語科授業の問題点−説明・論説文の場合
10.説明・論説文で学ぶ内容を考える(1)−説明世界を生き生きと思い浮かべる「正確な読解」
11.説明・論説文で学ぶ内容を考える(2)−説明スキーマの実態と教材の見方
12.説明・論説文で学ぶ内容を考える(3)−論理的・批判的思考力を育てる
13.授業を考える(1)−読む学習の指導過程の検討
14.授業を考える(2)−1時間の授業の組み立て
15.授業を考える(3)−教材研究から授業の実施の過程(附属小教諭の講義)
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
この授業には、山梨県内で教育経験を積んだ本学附属小学校の教員が、豊富な現場経験を活かして教材研究から評価まで、小学校での授業の組み立て方について、実習も視野に入れながら講義する回が含まれています。