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授業科目名 ドイツ語中級II(総合)
時間割番号 CGM203H
担当教員名 寺田 雄介
開講学期・曜日・時限 後期・火・I 単位数 2
<対象学生>
全学部2〜4年次
<授業の目的>
 初級を修了した学生を対象に,これまでに身につけた知識を用いてドイツ語で意思疎通を図れるよう,言語の4技能の中でもとりわけ「読む」力を習熟させることを目的とする。ドイツ語を学ぶことで,自分たちとは異なる価値観や世界観を知り,複眼的視点から異文化を捉えるだけでなく,日本の文化や自分自身をも相対化,客体化することができるようになるだろう。
<到達目標>  到達目標とは
 「異文化理解と外国語リテラシー」を身につけることを目標とする。具体的には以下の通り。
1,ドイツ語の正しい発音ができること。
2,ドイツ語の基礎的な語彙を習得し,適切に使用できること。
3,ドイツ語の基礎的な構造を把握し,臨機に応用できること。
4,簡単な会話のパターンを身につけ,他者と対話できること。
5,日本とドイツの文化の土壌の違いを知り,グローバルな視点で物事を捉えることができること。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー(能力・資質)>
No.コンピテンシー(能力・資質)説明 
1教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
2異文化理解と外国語リテラシー自文化と異文化に対する知識と理解を基に、自己や社会のあり方について相対的視点から意見を述べることができる。
「英語」で自らの専攻分野の内容を理解し、その内容について簡単に表現することができる。
「ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語」で基礎的な内容について読み書き、口頭でのやりとり・意思疎通ができる。
3汎用能力1・コミュニケーションスキル読解力情報の正確さや分析の妥当性などについて吟味しながら学術的な文献を読むことができる。
4口頭発表力自分の意見を、一定の論理的根拠を伴って、わかりやすく話すことができる。
<授業の方法>
 指定テキストは Der Mond war Zeuge を用いる。カッセルにあるグリム兄弟博物館から『赤ずきんちゃん』の貴重な写本が盗まれ,私立探偵の Patrick Reich が捜査を始めるという推理小説である。CEFR(外国語学習,教授,評価のための欧州言語共通参照枠)のA2〜B1レベルに相当しており,初級ドイツ語文法をしっかり身につけた学生に適した難易度である。授業は輪読形式で進めるが,逐語的にドイツ語を日本語に置き換えていく作業だけではない。テクストが収録されたオーディオファイルをオンラインで聴くことができるので,まずはドイツ語を音として受け入れるように心がけて欲しい。授業の終盤には,動詞の人称変化の知識をどのように読解に応用するかについてもトレーニングを行う。
 TeamsやZoomを利用したライブ型のオンライン授業形態を想定しているが,COVID-19終息の目処がたった場合は面接授業に変更する予定である。期末試験による総括的評価と授業中の課題への取り組みをもとにした形成的評価を組み合わせて評価する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %テキストで学んだ発音・文法・語彙の3要素について,適切に運用できているか。 
2受講態度 50  %授業中のinteractiveな質疑応答に対応できているか。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 授業は予習を前提に進めるので,各々の既存の知識に合わせて予習時間を充分に確保し,丁寧に辞書をひいて準備してくること。疑問点が出てきたら,後回しにせずにその都度教員に確認するように。授業中はもちろんのこと,授業時間外の質問も歓迎する。
 初学者用の辞書を手元に置いて授業に参加すること。紙の辞書でも電子辞書でも構わない。
 ドイツ語力の向上がこの授業の目標だが,ドイツ語と日本語,しいてはドイツ人と日本人のものの考え方の違いを知り,複眼的視点から物事を捉える能力を養ってほしい。
<テキスト>
  1. Volker Borbein,Marie-Claire Lohéac-Wieders著, Der Mond war Zeuge, Cornelsen, ISBN:9783061207496
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1回 Wiederholung/前期の総まとめ/Lektion1〜6のストーリー概説
第2回 Kapitel 7-1/Der Mond war Zeuge の講読(14)/格変化(主格・目的格)
第3回 Kapitel 7-2/Der Mond war Zeuge の講読(15)/格変化(与格・属格)
第4回 Kapitel 8-1/Der Mond war Zeuge の講読(16)/冠詞(不定冠詞類)
第5回 Kapitel 8-2/Der Mond war Zeuge の講読(17)/冠詞(定冠詞類)
第6回 Kapitel 9-1/Der Mond war Zeuge の講読(18)/人称代名詞
第7回 Kapitel 9-2/Der Mond war Zeuge の講読(19)/前置詞(3格支配・4格支配・2格支配)
第8回 Kapitel 10-1/Der Mond war Zeuge の講読(20)/前置詞(3・4格支配)
第9回 Kapitel 10-2/Der Mond war Zeuge の講読(21)/接続詞
第10回 Kapitel 11-1/Der Mond war Zeuge の講読(22)/関係代名詞
第11回 Kapitel 11-2/Der Mond war Zeuge の講読(23)/受動態
第12回 Kapitel 12-1/Der Mond war Zeuge の講読(24)/比較(原級・比較級)
第13回 Kapitel 12-2/Der Mond war Zeuge の講読(25)/比較(最上級)
第14回 Kapitel 12-3/Der Mond war Zeuge の講読(26)/esの用法
第15回 期末試験/試験問題の出題意図の解説

※履修学生の理解度によって,進度を適宜調整する。