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授業科目名 SDGsから社会を考える
時間割番号 CBC035
担当教員名 日永 龍彦
開講学期・曜日・時限 後期・水・V 単位数 2
<対象学生>
すべての学生が履修可能であるが、主に1年次の学生を対象とする。
<授業の目的>
本学のキャリア形成科目の一環として、他のキャリア形成科目で取り扱う自己理解、仕事理解や将来ビジョンの構築に関連して、社会情勢とともに専攻分野を学ぶことや将来働くことの意味を理解し、自らのキャリア形成に資することを目的とする。国連のSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにして世界や日本とりわけ山梨の将来に目を向け、社会の動きを知り、それらに対する自分の意見や学修上の課題を整理した上で、チームで課題解決に取り組み、コミュニケーションスキルや課題解決能力の基礎を身につけることを目指す。なお、キャリアデザインI〜IIIと関連の深い科目であるため、それらの科目とともに履修することが望ましい。
※地域課題・共通科目及び未来創造・共通科目となります。
<到達目標>  到達目標とは
1.SDGsに関連する情報を幅広く収集し、その正確さや分析の妥当性などについて吟味しながら整理し、その内容を自らの言葉で他者に説明できること(情報選択力・口頭発表力の基礎)
2.収集した情報をもとに、課題解決のための構想を立て、実施できること(問題解決力の基礎)
3.チームの中で果たす役割を認識して行動し、課題解決に向けて協力できること(関係構築力)
4.自分の考えを口頭、文章などを利用して論理的に説明できること(論理的思考力・口頭発表力の基礎)
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー(能力・資質)>
No.コンピテンシー(能力・資質)説明 
1汎用能力1・コミュニケーションスキル口頭発表力自分の意見を、一定の論理的根拠を伴って、わかりやすく話すことができる。
22・情報リテラシー情報選択力収集した文献や資料から、適切な情報を選択し、活用できる。
34・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
45・問題解決力課題設定力課題を明らかにし、解決すべき「問い」を立てることができる。
<授業の方法>
・「臨時定員」以下の履修者の場合、感染対策を徹底の上、面接授業を原則とするが、学期中数回、オンラインによるライブ型(ZOOMその他のICTツールを利用)あるいはオンデマンド型(Moodle利用)の授業を行う予定である。受講者が多い場合にはオンラインによるライブ型とオンデマンド型を併用した授業を行う。
・最初の授業時に全体の講義のガイダンスを行う。
・オンライン、対面のいずれであってもオンライン上のツールを使って情報収集・整理等の作業を行う。
・授業の大半は個人による情報収集・整理作業やグループワークで構成する。
・学期の後半では動画によるグループ発表に向けた準備作業を行う。
・講師作成の質問紙、既存のアセスメント等を併用する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %受講生の専攻分野とSDGsとの関連について文献等の調査をもとにレポートを作成し自らの言葉で的確に表現できているか評価する(論理的思考力・情報選択力の評価) 
2受講態度 30  %グループワークへの参加状況・他の受講生との協力状況、事前の準備状況等を評価する(関係構築力の評価) 
3発表/表現等 40  %グループで協力して課題を設定し、その解決に向けた方策を検討して口頭発表のための動画を作成し、論理的根拠を伴って、わかりやすく説明できているかを評価する(論理的思考力・課題設定力・口頭発表力の基礎)。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
グループでの活動や口頭発表はどのような専攻分野においても不可欠になっています。苦手な場合でも支援しますのでぜひ挑戦してみてください。
<テキスト>
  1. ・テキストは特に指定せず、主として新聞記事を教材に授業を進める
<参考書>
  1. 南博, 稲場雅紀著, SDGs : 危機の時代の羅針盤, 岩波書店, ISBN:9784004318545,
    (2020年出版 岩波新書, 新赤版 1854)

  2. 蟹江憲史著, SDGs(持続可能な開発目標), 中央公論新社, ISBN:9784121026040,
    (2020年出版 中公新書, 2604)
<授業計画の概要>
1. オリエンテーションとSDGsの概要
2. 調査対象になる情報源と記事の入手方法の共同調査(受講生全体でのリンク集の作成)
3. 調査するテーマの設定と妥当性の相互検証
4. 個人による情報収集・整理と疑問点解消のためのディスカッション(1)
5. 個人による情報収集・整理と疑問点解消のためのディスカッション(2)
6. 情報収集・整理を踏まえた個人発表
7. グループ編成のための個人発表内容の相互検討のためのディスカッション
8. グループによる発表に向けた課題設定のためのディスカッション
9. グループによる発表準備に向けた共同作業(1)
10. グループによる発表準備に向けた共同作業(2)
11. グループによる発表準備に向けた共同作業(3)
12. グループによる発表準備に向けた共同作業(4)
13. 学習成果の口頭発表とディスカッション(1)
14. 学習成果の口頭発表とディスカッション(2)
15. 全体の振り返り(発表内容どうしの関連性の検討・SDGsの意義の確認)