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授業科目名 保育と社会
分類・系統社会科学 社会系
時間割番号 CAS032
担当教員名 大野 歩
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
本講義では子どもが育つために必要な環境や子どもを育てる営みについて、基本的な事柄を理解する。また、人間の発達における最初期である乳幼児期をめぐる社会問題に触れ、ひとり一人が乳幼児という存在とかかわる意識や、保育をめぐる社会の課題について考える力を育む。

※「地域課題・共通科目」及び「未来創造・共通科目」
<到達目標>  到達目標とは
多様な知識:保育にかかわる多様な知識について、重要な基礎的事項を説明・記述できること。
批評力:本講義内で学習した内容について、自らの言葉で的確に論評・伝達できること。
討議力:グループディスカッションにおいて、他者の意見を的確に捉え、理解の深まりや内省につながる対話ができること。
傾聴力:討議において、対手の意見を丁寧に聴き、その意味・意図を自分自身で質問という形によって表現できること。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー(能力・資質)>
No.コンピテンシー(能力・資質)説明 
1教養様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
2汎用能力1・コミュニケーションスキル傾聴力相手の意見を丁寧に聴き、その意味・意図を自分自身で表現できる。
3討議力他者の意見を的確に捉え、理解の深まりや内省につながる対話ができる。
44・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<授業の方法>
講義に加え、複数回のグループディスカッションや全体討議を行う。毎回、授業の最後に省察シートを記述し提出する。
ただし、新型コロナウイルスの感染拡大が続く場合は、「オンデマンド型」により講義を実施する。
「オンデマンド型」の場合は、次の方法をとる。
1.授業内容については、毎回moodle上に示す指示を参照し、動画と配布資料を使って、課題へ各自で取り組む。
2.課題については、毎回moodle上に示すリンク先にアクセスし、指定されたフォームに記入することで提出とする。また、この課題提出をもって出席とする。
3.質問についてはフォームで収集するほか、CNSのメッセージを通じて受け付ける。質問内容については、主な内容について次回の授業動画、および配布資料にて、回答していく。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %講義や討議を通じて得た多様な知識を基に、保育にかかわる自分のまなざしをどのように変容させたのかについて考察し、その内容を適切にまとめて文章化しているか。 
2受講態度 30  %講義でとりあげるトピックについて、自分なりの問題意識を見出しながら、討議に臨んでいるか。能動的に発言や質問をしているか。 
3発表/表現等 40  %自分の見解を自分の言葉でまとめて他者に伝わりやすい形で述べるコミュニケーション・スキルを身につけているか。質問という形で他者の見解を尊重する態度を表現しているか。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
自分の日常生活の中で、子どもの存在やニュースへ意識的に目を向け、耳を傾けてみましょう。毎回必ず一度、発言あるいは質問をする姿勢で臨みましょう。発言や質問の機会がない場合は、省察シートに記述しましょう。尚、第7回〜13回の内容は、受講状況によって変更する場合があります。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1. オリエンテーション:学ぶとは
2. 乳幼児の発達の特徴
3. 乳幼児の発達に必要な関係性
4. 乳幼児期における遊びの意味
5. 乳幼児期における学び
6. 乳幼児の世界をのぞいてみて:全体討議
7. 乳幼児期の重要性を考える1:国際的な保育改革の動向
8. 乳幼児期の重要性を考える2:保育改革をめぐる日本の課題
9. 乳幼児期の重要性を考える3:スウェーデンの保育改革からの示唆
10. 乳幼児期をめぐる社会の課題1:子育て環境
11. 乳幼児期をめぐる社会の課題2:全体討議
12. 乳幼児期をめぐる社会の課題3:保育の質
13. 乳幼児期をめぐる社会の課題4:全体討議
14. 山梨の子育て支援や保育の質を考える
15. 総括
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
乳幼児健診発達相談員、配慮を要する幼児への巡回相談員、放課後児童クラブ指導員などの経験を交えながら、保育学・幼児教育学の研究者として、乳幼児期の子どもと彼らを取り巻く社会の諸問題を考えるような講義を行います。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。