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授業科目名 数学的に考えるとは
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 CAN035
担当教員名 清水 宏幸
開講学期・曜日・時限 後期・火・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 数学的に考えることを具体的な問題を解決することで体験し今後の生活に生かせるものとして身に付ける。
 日常的な事象の中にある問題を数学的に解決することを通して,数学の面白さやよさに気付く。
<到達目標>  到達目標とは
 数学的な表現(図,表,グラフ,式等)を用いて問題の解決を行い,その解決過程や結果について記述する力を身に付けることができるようにする。
 空間図形の問題では,実際に模型づくりを通して作品を完成させ,それについて観察し考察したことを記述する力を身に付けることができるようにする。
 15回の講義を通して,数量的リテラシー,論理的思考力,問題解決力を身に付けることができるようにする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー(能力・資質)>
No.コンピテンシー(能力・資質)説明 
1汎用能力3・数量的リテラシーさまざまな情報を統計学的手法などにより、数理的に表現・分析できる。
24・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
35・問題解決力実行力計画に従って解決に取り組むことができる。
<授業の方法>
 毎時間,提示された問題を自分の力で解き答えを導く。その解決過程を振り返り,どんな数学的なプロセスを使ったのかを意識し分析する。このことを通して,問題解決の際に数学的に考えることの意義やよさを感得できるようにする。
 グループで相談しながら,模型づくり等を行い,協働的に解決する。
※問題演習,模型づくりがありますので,Y-15教室で対面形式で行う予定ですが,教室の定員55名を超えた学生が履修した場合には,対面形式とオンライン形式を併用して授業を行います。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %授業で学習した数学的な考えを使って解決できたかどうかを評価する。数量的リテラシー,論的的思考力を測る。 
2小テスト/レポート 10  %レポートの内容・・・数学的なプロセスを意識できているかを評価する。毎時間の問題解決を振り返って学習感想を提出しそれを評価対象とする。 
3受講態度 20  %出席率,授業の中での課題解決の様子,ノート提出率を数値化する。 
4発表/表現等 30  %授業中の発言,授業後の解決過程の提出物の内容を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
毎時間毎時間の課題に取り組むことで,数学的に考えることを実際に体験してもらいますので,しっかり出席し一生懸命問題解決をしてほしい。
対面でもオンラインでも対応できるように準備しておいてください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
 数学的な問題をこれまで学習している中高の数学を活用して解決していくことを通して,数学的に考えることを実感し,日常生活に生かしていくことを目標とする。

1.数と式,計算についての問題解決1 整数の問題に取り組み,数量的リテラシーを身に付ける。
2.数と式,計算についての問題解決2 日常事象から数学の舞台に載せて問題解決する力を付ける。
3.数と式,計算についての問題解決3 古典的な数学の問題に取り組み,論理的思考力を養う。
4.関数的な考えを用いる問題解決1 伴って変わる2つの数量に着目して問題解決を図る。
5.関数的な考えを用いる問題2 中・高等等学校で学習している関数を利用して問題解決を図る。
6.関数的な考えを用いる問題3 日常事象から関数を活用して問題解決する力を付ける。
7.平面図形の問題解決1 対称性に着目して論理的に考える力を付ける。
8.平面図形の問題解決2 補助線や補助図形をかき加えながら,問題を解決する。
9.空間図形の問題解決1 図形の構成要素に着目して論理的に考える力を付ける。
10.空間図形の問題解決2 図形を構成している条件を変更して新たな始点で図形を見直して問題を解決する。
11.空間図形の問題解決3 正多面体,準正多面体を実際に観察し,その性質を理解する。
12.模型づくり1 正多面体を実際に工作用紙で作り,その性質を理解する。
13.模型づくり2 正四面体を合同な図形に2等分する模型を作る。
14.模型づくり3 立方体を合同な四角錐に3等分する模型を作る。
15.まとめ これまでの学習を振り返り,数学的に考えることを意識化する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
中学校の数学の教員の経験が20年あるので,どのように中学校,高等学校で学習した数学が役に立っているのかを具体的に示すことができる。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。