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授業科目名 水圏植物の生物学
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 CAN018
担当教員名 芹澤 如比古
開講学期・曜日・時限 後期・金・III 単位数 2
<対象学生>
水圏植物に興味のある学生
<授業の目的>
生物の本質,重要性,我々人間との関わりについて理解するため,水圏植物(水域に生育する酸素発生型光合成生物)及びその他の生物(動物,菌類)について,生命の誕生から人類の出現に至る生物の歴史の中で,それらの果たしてきた役割と,それらの分類・生態・利用について,山梨の生物も交えて概説する。本講義は「地域課題・共通科目」及び「未来創造・共通科目」である。
<到達目標>  到達目標とは
水圏植物を例として生物または生命現象の多様性と一様性を理解する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー(能力・資質)>
No.コンピテンシー(能力・資質)説明 
1教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
2地域理解自らの生活の場である地域の特色・課題を説明できる。
3汎用能力2・情報リテラシー情報収集力図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を入手できる。
4情報選択力収集した文献や資料から、適切な情報を選択し、活用できる。
<授業の方法>
講義中心で,毎回,小レポートを課し,最後に定期試験を実施する。欠席または小レポートの未提出課題が5回以上となった場合は,定期試験の受験資格なしとする。コロナ対策のため,41名以上の履修者があった場合にはオンラインによる講義を実施する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 75  %講義内容の理解力,論理的思考能力,日常的学習力をみるため論述・記述式の試験を行う。 
2小テスト/レポート 25  %情報収集・整理能力,論理的思考能力,日常的学習力。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
幅広い内容を扱うので,プロジェクターの映写によりできるだけ多くの水圏植物や他の生物の写真を交えて授業を進めます。少し早く感じるかもしれませんが,しっかりとついてきてください。毎回の小レポート課題を通して,予習・復習を毎回欠かさずに行ってもらいます。
<テキスト>
  1. 千原光雄 編, 藻類の多様性と系統, 裳華房, ISBN:978-4-7853-5826-6
  2. 田中 法生, 異端の植物「水草」を科学する, ベレ出版, ISBN:978-4860643287
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.地球・生命の歴史−藍藻類・真核藻類の出現〜人類出現
2.生物の分類と分類階級の概説
3.生命とは?(真核生物・原核生物・ウィルスの概説)
4.細胞小器官−葉緑体やミトコンドリアの共生
5.原核藻類(藍藻類の各論)
6.海藻類1(紅藻類:紅色植物門紅藻綱の各論)
7.海藻類2(褐藻類:不等毛植物門褐藻綱の各論)
8.海藻類3(緑藻類:緑色植物門アオサ藻綱の各論)
9.水中を透過する光の質と光合成色素
10. 単細胞性真核藻類1(灰色藻類,クリプト藻類の各論,ハプト藻類の各論)
11. 単細胞性真核藻類2(渦鞭毛藻類,ユーグレナ藻類,クロララクニオン藻類の各論)
12. 陸上植物,水生植物の概説,富士五湖の水生植物
13. 菌類と原生動物の概説
14. 後生動物(脊椎動物と無脊椎動物)の概説
15. 山梨県の生物,総括評価,まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。