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授業科目名 グローバルヘルス入門
分類健康福祉
時間割番号 CAH030
担当教員名 宮本 和子
開講学期・曜日・時限 前期・火・V 単位数 2
<対象学生>
全学部生、ただし定員は概ね50名を予定しています。
<授業の目的>
「グローバルヘルス」とは世界に広がる「容認できない健康格差」を是正するための様々な取組みを指します。「健康」という視点で世界の課題について考えます。
<到達目標>  到達目標とは
1.世界で、また今自分がおかれた場に存在する「容認できない健康格差」の存在について気づくことができる
2.その格差是正のために自分が何をすべきか、またできるかを考えることができる
3.グループ討議やグループ発表に積極的に参加し、自分の考えを述べ、他者の意見を聞き、討議できる
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー(能力・資質)>
No.コンピテンシー(能力・資質)説明 
1教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
2批評力学んだ内容を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。
3異文化理解と外国語リテラシー自文化と異文化に対する知識と理解を基に、自己や社会のあり方について相対的視点から意見を述べることができる。
「英語」で自らの専攻分野の内容を理解し、その内容について簡単に表現することができる。
「ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語」で基礎的な内容について読み書き、口頭でのやりとり・意思疎通ができる。
4汎用能力1・コミュニケーションスキル討議力他者の意見を的確に捉え、理解の深まりや内省につながる対話ができる。
<授業の方法>
講義および演習(一部グループワーク等を含む)。
基本言語:日本語。
実施形態:オンライン授業を中心に、状況を見ながら適宜オンデマンド型と面接型を実施する可能性がある。参加型授業の形式をとる場合は、オンライン授業であっても、学生の顔表示を求めることがある。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %単元ごと等で小レポートやリアクションシート等を課す。各学生の学習状況を評価する。 
2受講態度 20  %出席及び、各授業での発言、質疑などを評価する。 
3発表/表現等 40  %授業内で課す課題発表や、プレゼンテーションの内容や方法を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「健康」という切り口を通して世界を見てみましょう。自分たちが暮らすこの世界のより良い未来のために、私たちは何ができるのかを考える授業です。所属学部が保健医療に関係する、しないは問いません。世界の一員として、世界の課題について共に積極的に学び、考えたい学生の参加を求めます。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. by David Werner with Carol Thuman and Jane Maxwell ; with drawings by David Werner, Where there is no doctor : a village health care handbook Rev. ed., updated 2011, Macmillan, ISBN:9780333516515,
    (2011年出版)

  2. デビッド・ワーナー, 医者のいないところで., シェア=国際保健協力市民の会監訳・出版, ISBN:978-4-9904897
  3. アマルティア・セン [著] ; 黒崎卓, 山崎幸治訳, 貧困と飢饉, 岩波書店, ISBN:4000019244,
    (2000年出版)

  4. スーザン・ジョージ著 ; 小南祐一郎, 谷口真里子訳, なぜ世界の半分が飢えるのか : 食糧危機の構造, 朝日新聞社, ISBN:9784022593573,
    (1984年出版 朝日選書, 257)
<授業計画の概要>
1.オリエンテーション:この授業で目指すこと、グローバルヘルスとは?
2.発展途上国でよく見られる健康課題
3.「健康課題」は何故生じるのか(1):統計からみる発展途上国の現状
4.「健康課題」は何故生じるのか(2):発展途上国で生じる健康課題の背景
5.「健康課題」は何故生じるのか(3):世界の健康格差と私たちの暮らし
6.グローバルヘルスと異文化理解
7.グローバルヘルスの重要なトピック(1):栄養
8.グローバルヘルスの重要なトピック(2):感染症1
9.グローバルヘルスの重要なトピック(3):感染症2
10.グローバルヘルスの重要なトピック(4):母子保健
11.途上国での健康課題解決のために(1):保健政策やシステムが問われていること
12.途上国での健康課題解決のために(2):「専門家」に問われていること、私たちにできること
13.自分たちの健康管理のために(1):チェックリストを利用して考えてみよう
14.自分たちの健康管理のために(2):自分の状況を分析してみよう
15.全体まとめ
※ 講義内容の一部や、講義順位を変更することがあります。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
20年以上にわたり、国際保健・看護活動実践や調査研究を続けている教員が、その経験を事例として提示、またはそこから得られた知見を基にして、授業の多くが構成されている。