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授業科目名 音楽の即興表現
分類・系統人文科学 心身・芸術系
時間割番号 CAC018
担当教員名 藤原 嘉文
開講学期・曜日・時限 前期・木・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
音楽の原点である即興演奏についてその歴史を概観し、様々な時代、ジャンル、形式での実例に触れる。さらに現代での音楽シーンにおける可能性を考え、音楽の即興表現とは何であるかを各人が考える場にしたい。また、演奏実習を通して即興演奏や編曲の世界の広がりや楽しさを味わってほしい。
<到達目標>  到達目標とは
音楽の即興表現の多様なあり方が理解できる。
即興演奏の実演に触れることで、色々な演奏者、編曲家、作曲家を知る。
古今東西の多様な音楽の興味と関心を広げる。
自分の意想を、音楽で表現することに楽しむことができる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー(能力・資質)>
No.コンピテンシー(能力・資質)説明 
1教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
2汎用能力2・情報リテラシー情報選択力収集した文献や資料から、適切な情報を選択し、活用できる。
35・問題解決力構想力多様な解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択できる。
4実行力計画に従って解決に取り組むことができる。
<授業の方法>
[面接授業]
音源、ビデオの視聴や教員の演奏など、できるだけ多くの実演例に触れ、生きた音楽としての理解ができるようにしたい。又、受講生自身の実習(実演)を通して授業の内容を実体験として定着してもらいたい。そのため、電子ピアノによる試演や発表、グループでの即興演奏試演なども行う。
なお、専門を異にする学生が履修するため、受講生の音楽的関心と能力、経験に応じて授業内容や進度を調整することがある。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %即興演奏に関する受講生各位の考察をレポートに纏め、提出してもらう。それによって授業の理解度も把握する。 
2発表/表現等 50  %授業における積極的な発言、演奏を含む発表姿勢。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
電子ピアノを用いて進める授業であるので、少しでも鍵盤楽器の演奏経験があることが必要。しかし、うまい、へたは関係ない。それより、色んなジャンルの音楽に知的好奇心をもって接してほしい。
段階を追って体験してゆく授業であるので、出来る限り欠席しないように望む。1/3以上の授業を欠席した場合、単位は認められない。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 芥川也寸志著, 音楽の基礎, 岩波書店, ISBN:9784004140573,
    (2015年出版 岩波新書, 青版795, E57)
<授業計画の概要>
1.コース紹介
2.即興演奏の範囲、種類、考え方、編曲との関わり
3.バロック期の即興演奏と楽譜の在り方
4.通奏低音の実際
5.コードネームの演習
6.バロック期の通奏低音と現代のコードネームシステムとの関連
7.即興における変奏とは(バロック期とジャズにおける例)
8.変奏演習
9.設定素材による即興演奏(様式即興を中心に)
10.設定素材による即興演奏(音列即興を中心に)
11.協奏曲のカデンツァについて
12.現代の代表的即興演奏例(R ・グレーソン、キース・ジャレット、チック・コリア、F ・グルダなど)
13.現代の代表的即興演奏例(ハービー・ハンコック、山下洋輔、綾戸智絵など)
14.現代音楽における即興表現(チャンスオペレーション、現代曲の即興部分の演奏例、指揮法、図形楽譜の試奏など)
15.身近に楽しめる即興演奏の試奏、及びまとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。