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授業科目名 山梨大学から見る大学の歴史と現在
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC005
担当教員名 日永 龍彦
開講学期・曜日・時限 後期・水・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 江戸時代から続くと言われる本学とそれが位置づく山梨の歴史を学ぶとともに、欧米と日本の大学の歴史を学ぶことを通じて、高校までに学んだ近現代史を別の角度から捉えなおすとともに、歴史的なものの見方、考え方を養うことを目的とする。授業では大きく、世界と日本の高等教育史の中に本学の歴史を位置づけていく。資史料を基にした講義を行なうとともに、大学の歴史を学ぶことのできる施設等の見学を通じて受講生一人ひとりが山梨大学で学んでいくことの意味を見出すきっかけになることを期待している。
※地域課題・共通科目及び未来創造・共通科目となります。
<到達目標>  到達目標とは
・山梨大学を含む大学の歴史が政治や経済などさまざまな要因に影響を受けていることを理解し、それをふまえてレポートを作成できる。(多様な知識)
・学んだ内容をレポートやポスターにまとめることを通じて、歴史的なものの見方や考え方を知り(様々な学問分野の考え方)、それをふまえてレポートやポスターにまとめて表現できる。(文章表現力・論理的思考力の基礎)
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー(能力・資質)>
No.コンピテンシー(能力・資質)説明 
1教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
2様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
3汎用能力1・コミュニケーションスキル文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
44・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<授業の方法>
・「臨時定員」以下の履修者の場合、感染対策を徹底の上、面接授業を原則とするが、学期中数回、オンラインによるライブ型(ZOOMその他のICTツールを利用)あるいはオンデマンド型(Moodle利用)の授業を行う予定である。受講者が多い場合にはオンラインによるライブ型とオンデマンド型を併用した授業を行う。
・山梨大学の歴史に関わりのある史資料を直接読む機会を多く持つ予定である。また、グループワークや可能であればフィールドワークを取り入れ、本学の歴史を紹介する資料の作成とポスターセッションによる発表を行なうなど、双方向的な授業方法を採り入れていく。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %レポートを課し、(1)正確な知識に基づき記述されているか(多様な知識の獲得)、(2)学んだ内容を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できているか(論理的思考力の基礎)、 (3)適切な手順に従って自らの言葉で的確な文章を記述できているか(文章表現力の基礎)、(4)歴史的なものの見方や考え方をふまえて記述できているか(様々な学問分野の考え方)、を 評価する。 
2受講態度 20  %授業内外での学習状況、課題への取り組み状況、グループワーク等への参加状況を評価対象とする。 
3発表/表現等 20  %学んだ内容について論理的根拠を伴って、発表することができているかを評価する(論理的思考力の基礎) 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
新型コロナ感染症の状況によりますが、学内外の施設見学は施設側の条件に従うことができれば実施する予定です。
<テキスト>
  1. 必要に応じて資料を配布する。
<参考書>
  1. 丸田銓二朗(編), 山梨大学学芸学部沿革史, 山梨大学学芸学部
  2. 御園生桂三郎(編), 山梨大学工学部四十年史, 山梨大学工学部創立四十周年記念会
  3. 山梨県教育委員会, 山梨県教育百年史 第1・2巻, 山梨県教育委員会
  4. 海後宗臣, 寺崎昌男, 大学教育(戦後日本の教育改革9), 東京大学出版会
  5. 天野郁夫, 大学の誕生(上)(下), 中公新書
<授業計画の概要>
(受講生は各自で課題を設定し、授業と並行して最終レポート及びその内容を要約した口頭発表の準備を進めていきます。そのため、各回の授業に対する課題は特に課しません。授業では講義が主になりますが、各回のテーマを概説する過程で受講生が調べている内容については適宜発表を求めたり、受講生間で共有するグループワークを行なったりします。また、受講生の数、個々の受講生の興味関心や理解度により修正をすることがあります。)
第1回 オリエンテーション,山梨大学の略史 本学の歴史をごく簡単に概説します。
第2回 欧米における大学の誕生・展開と日本への影響 左記テーマについて概説します。
第3回 明治以前の甲府の発展と教育 左記テーマについて概説します。
第4回 日本の近代化と教育制度の整備(1) 明治前期 左記テーマについて概説します。
第5回 日本の近代化と教育制度の整備(1) 明治後期 左記テーマについて概説します。
第6回 日本の近代化と教育制度の発展(2) 大正期 左記テーマについて概説します。
第7回 戦間期の高等教育機関の歴史 本学の年史をもとに、当時の状況(とりわけ甲府空襲の日の様子)を確認します。
第8回 戦後大学改革(1) 旧制高等教育機関から新制大学へ 左記テーマについて概説します。
第9回 戦後大学改革(2) 新制大学の水準維持・向上への取り組み 左記テーマについて概説します。
第10回 経済復興と大学の量的拡大(1) エリート教育機関からマス(大衆)教育機関へ 左記テーマについて概説します。
第11回 経済復興と大学の量的拡大(2) マス教育機関からユニバーサルな教育機関へ 左記テーマについて概説します。
第12回 グローバリゼーションの進展と日本の大学ー山梨大学の現在 左記テーマについて概説します。
第13回 規制緩和と国立大学の統合・法人化 左記テーマについて概説します。
第14回 学習成果の報告 ポスター等を用いた口頭発表等を行ないます。
第15回 授業の総括・学習の振り返り・授業アンケート 授業を振り返り、受講生が自らの目標到達度や学習の進捗状況を確認します。

学内にある重新徽典館碑、「徽典館」の扁額、大村記念館、水晶庫、附属中学校敷地内にある赤レンガ館、その他、受講生の興味関心に応じて学内外の諸施設の見学の機会を取り入れていきます。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。